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犬の肝臓に良い食べ物とは?与えてはいけないもの・数値を下げる方法

犬の肝臓に良い食べ物とは?犬のALPを下げる方法、数値が上がる原因

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肝臓の役割

肝臓の役割

愛犬の健康診断で、「肝臓の数値が高い」と言われてしまい、心配になったことはありませんか?

肝臓数値の解説の前に、まずは肝臓の働きについてみていきましょう。

代表的な肝臓の働きとは

犬の肝臓の機能として、下記のようなものが挙げられます。

  • 栄養素の代謝・貯蔵
  • 胆汁の製造・分泌
  • 有害物質の解毒 など

栄養素の代謝・貯蔵

食事によって摂取した栄養素(タンパク質、脂質、糖質)は、小腸で分解吸収され、肝臓へ送られていきます。

肝臓へ送られた栄養素は、体にとって必要となる物質に合成されます。

また、エネルギー源であるブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄えたり、脂溶性ビタミンも貯蔵しています。

胆汁の製造・分泌

肝臓には、血液中のコレステロールをもとに『胆汁(たんじゅう)』という消化液を作り、腸内に分泌する役割もあります。

胆汁は常に作成されていて、『胆嚢(たんのう)』で濃縮・貯蔵されています。

この胆汁には脂肪の消化・吸収を促進する役割があります。

有害物質の解毒

肝臓には、体内に入ったアンモニアやアルコールなどの有害物質を分解し、体外に排出させる重要な役割も担っています。

犬の肝臓数値

犬の肝臓数値

肝臓の疾患はわかりやすく症状に現れないことが多いと言われています。

そのため、定期的に血液検査をすることが大切です。

犬の血液検査で肝臓に影響を及ぼすのは、下記の4つです。

  • ALP
  • GGT
  • GOT
  • GPT(ALT)

この中でもALPは肝臓に直接影響を及ぼすものなので、ALPを肝臓の数値と捉えている飼い主さんも多いです。

ALPとは

『ALP』とは、『アルカリフォスファターゼ』という肝臓など様々なところで作られる酵素のことを言います。

様々な部位で作られたALPは肝臓を経由して胆汁として出ていきます。

ALPの数値が高すぎると、胆汁の流れが悪くなっていたり、臓器の壊死が始まったりすると言われます。

ALPの数値

ALPの平均値は100〜250程度です。

これより数値が高いと、何かしらの病気を疑った方が良いでしょう。

ALPが5001000程度だと、一時的な上昇であることも考えられます。

老犬の場合

老犬の場合は薬を飲んでいたり、他の病気にかかっていたりすることで、ALPの数値が高くなっていることもあります。

この場合、原因が特定できれば良いですが、他の病気が隠れていることもあるので、獣医さんと相談して場合によっては再検査も検討したほうが良いでしょう。

ALPが高すぎる場合

ALPが20003000まで到達していると、肝臓をはじめとする臓器の病気にかかってしまっている可能性が考えられます。

GGT・GOT・GPTといった他の血液検査の項目も詳しく見ていった方が良いでしょう。

他の項目も平均より高い場合は、重い病気にかかっている可能性が高いため、動物病院へ連れていくことをお勧めします。

数値が高いとどうなるの?

肝臓の数値が高いとどうなるの?

肝臓の数値が高いと言われると、病気ではないかと心配になるでしょう。

しかし、前述したように肝臓の数値が高いからといって、必ずしも病気があるわけではありません。

肝臓の数値が高くなる原因は様々です。

病気

ALPは肝臓だけでなく腎臓や骨、腸などにも分布しています。

そのため、ALPが高くなるのは肝臓に関連する疾患だけではありません。

肝臓に関する病気

ALPが高くなる理由として、まず考えられるのが肝臓に関連する病気でしょう。

肝臓に関連する病気として、下記のようなものが挙げられます。

  • 胆汁うっ滞
  • 肝炎
  • 肝不全
  • 胆管肝炎
  • 胆石
  • 肝リピドーシス
  • 腫瘍 など

肝臓以外の病気

下記のような肝臓以外の病気でも、ALPが上昇してしまうことがあります。

  • クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
  • 糖尿病
  • 高脂血症
  • 炎症性疾患
  • 歯周病
  • 骨折 など

前述しましたが老犬の場合、糖尿病や高脂血症などの病気が原因となって肝臓の数値が高くなることもあります。

これらの病気は人間と同じく、食生活をはじめとする普段の生活習慣が影響しているものが大半です。

定期的な健康診断で様子を見ながら、生活習慣を改善していきましょう。

ストレス

中にはALPが高いだけで、臓器に異常が見つからないこともあります。

原因不明だと不安に感じるかもしれませんが、この場合は、長期間ストレスを与えてしまっている可能性が考えられます。

人間と同じように、犬もストレスによって体調を崩します。

長期間ストレスを受けていると、犬の体内でコルチゾールというホルモンが生成され、これがALPの生成を促してしまいます。

食事やサプリメント

普段与えている食べ物やサプリメントが原因で一時的に数値が上昇している場合もあります。

肝臓へ流れた栄養素が犬に合っていないと肝臓に負担をかけてしまいます。

サプリメントを与えないことで、正常値に戻ったというケースもあるようです。

成長期や遺伝

ALPの上昇には、健康にまったく害がないケースもあります。

例えば、成長期だと骨でALPが積極的に作られるのでどうしても肝臓の数値が高くなってしまいます。

またスコティッシュ・テリアやシベリアンハスキーなどの犬種だと、遺伝的にALPが高くなりやすい傾向にあります。

妊娠

妊娠している場合も、ALPは高くなる傾向にあります。

特に妊娠後期は高くなります。

肝臓数値を下げるには

肝臓数値を下げるには

ペットが病気になったらすぐに動物病院で治療してもらうべきですが、事前に病気を防ぐためには日ごろのケアも重要になります。

これまで解説してきたように、犬の肝臓数値は100〜250が基本です。

特に肝臓数値1000以上の場合には、生活習慣を見直す必要があるでしょう。

食事を改善する

肝臓数値が上がらないための対策として、真っ先に改善すべきなのが食べ物です。

特に糖尿病や高脂血症などになってしまっている場合は、摂取するカロリーや脂肪分を制限するべきです。

使用しているフードを低脂肪のものに変えたり、野菜メインの手作りにするなどして、健康的な体を目指しましょう。

特に太っている犬の場合は、運動も組み合わせてダイエットに取り組みましょう。

★低脂肪で良質なグラスフェッドラム肉をたっぷり使用!

★香料・着色料不使用!

★アレルギーに配慮!!


肝臓に悪い食べ物を避ける

肝臓に悪い食べ物を避けることも大切です。

犬の肝臓に悪い食べ物としては、糖質・添加物・脂質が多く含まれているドッグフードやおやつが挙げられます。

添加物

特に見落としがちなのが、おやつです。

ビーフジャーキーなどの定番のおやつは、添加物が多く含まれていることがよくあります。

気づかない間に、肝臓に悪いものを与えていることがあるので、購入時に成分をよく確認しましょう。

タンパク質に注意

注意すべきなのがタンパク質です。

まだ病気が軽度の状態だったり、肝臓数値が高いだけで病気がまだ見つかっていない場合は、肉や魚などの良質なたんぱく質を積極的に与えるべきでしょう。

しかし、重度の肝臓の病気だった場合、肉や魚は逆に肝臓の負担になってしまうので、医師の指示に従って食事を与えましょう。

犬の肝臓にいい食事

犬の肝臓にいい食事

それでは、犬の肝臓にいい食べ物として何を与えれば良いのでしょうか。

さつまいも

まず、おすすめするのがさつまいもです。

先ほど解説したように、犬には良質なタンパク質を与える必要があります。

良質なタンパク質とは、下記のようなものに含まれている、アミノ酸のバランスが良く栄養価の高いタンパク質のことです。

  • 肉類 
  • 魚介類
  • 乳製品
  • 卵類
  • 大豆製品 など

しかし、タンパク質だけを摂っていても効率よく体内に吸収されません。

そこで大切なのが、タンパク質の吸収をサポートするビタミンB群です。

ビタミンB6

さつまいもにはビタミンB6が豊富に含まれており、タンパク質の吸収を助けてくれるだけでなく、肝臓そのものの機能を向上させ、肝臓数値を下げることも期待できます。

 
 
 
 
 
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(写真のワンちゃん・・・ayakoimoさん)

さつまいもの注意点

さつまいもは高カロリーなので、肥満に繋がります。

少量与えるなら問題ありませんが、愛犬が喜ぶからと言っても与えすぎには注意してください。

また、さつまいもには『シュウ酸カルシウム結石』の原因となる成分が含まれているため、結石のできやすい犬に対しては与えないようにしましょう。

▼犬の尿路結石についての記事はこちら!

ヨーグルト

ヨーグルトもタンパク質を補う手段としておすすめです。

乳製品はタンパク質を豊富に含んでおり、気軽に入手できるタンパク源として良いでしょう。

与えすぎに注意

ヨーグルトも与えすぎには注意してください。

基本的には1回につき小さじ2杯ほどの量を与えましょう。

与えすぎてしまうと、カルシウムの過剰摂取で尿路結石になってしまうことがあります。

常温で与える

ヨーグルトは常温にしてから食べさせましょう。

ヨーグルトに限らず、冷たいものを与えてしまうと、お腹が冷えて下痢などになってしまう可能性が考えられます。

豆腐

そしてもう一つおすすめなのが豆腐です。

大豆製品もタンパク質を多く含んでいることで有名です。

ドッグフードも大豆を含んでいるものが多く、アレルギーが出にくいのも安心でしょう。

脂質が高めなので、与えすぎにだけは気をつけてください。

納豆

納豆には良質なタンパク質やビタミンB群が含まれています。

その他にも納豆菌やナットウキナーゼなど、犬の健康に良い成分です。

納豆の与え方

納豆を与える際は、加熱せず常温のままが良いでしょう。

また、納豆に付属しているタレには塩分が多く含まれているため、入れないでそのまま食べさせましょう。

ひきわり納豆の方が消化しやすいためおすすめです。

納豆も他の食材と同様に与えすぎには注意してください。

ティースプーン一杯程度を普段のご飯のトッピングとして与えるようにしましょう。

肝臓に良くない食べ物

肝臓に良くない食べ物

肝臓に良くない食べ物は先ほど挙げたとおり、糖質・脂質・添加物を多く含む食べ物です。

しかし、栄養学に関する知識が浅いとレシピ作りに困ってしまうでしょう。

そんなときは、とりあえず避けるべき食べ物だけ把握しておくと良いでしょう。

米などの穀物

下記の種類の穀物には糖質が多く含まれています。

  • 小麦
  • とうもろこし など

犬も白米を食べることはできますが、白米はカロリーが高く、食事の際に血糖値を急上昇させてしまうリスクがあります。

肝臓が悪い犬の場合、糖尿病や高脂血症にかかっていることも多いです。

白米を日常的に与えると病気を進行させてしまい、肝臓への負担も大きくなってしまう可能性が考えられるので避けましょう。

玄米を与える

穀物を与える場合はできるだけ玄米、手に入るならロウカット玄米を使うのが良いでしょう。

玄米だと白米よりも食物繊維を多く含んでおり、消化を遅らせ、少ない量で満腹感が得られます。

玄米には、ロウの部分に健康を害する成分が入っていることもあります。
できるだけロウを取った安全性の高いロウカット玄米を与えましょう。

ささみやジャーキー

犬の定番おやつである、ささみやジャーキーのような乾燥させたものは添加物が多く、肝臓に負担をかけてしまうのでNGです。

おやつに関しては、犬用のチーズやフリーズドライの野菜など低カロリーで無添加のものに切り替えましょう。