犬の便秘は何日から?気になる症状とは?効果のある便秘解消法まとめ
犬の便秘は何日から?
犬も人間と同じ生き物なので、便秘になることがあります。
うんちが硬くなり、お腹も張って苦しそうな愛犬の姿を見るのはつらいですよね。
犬にとって、どれくらいうんちが出ないと心配した方が良いのでしょうか。
2日出てなければ注意!
『1日に1回以上、もしくは朝晩の散歩のたびにお通じがある』というのが正常な状態だと言われています。
そのため、2日以上出ていないときは便秘の可能性が考えられるため注意が必要です。
便秘になる原因とは
犬が便秘になる原因として、下記のようなことが挙げられます。
食事
フードを変えたことによって、便秘になってしまうことがあります。
一週間ほどで新しいフードにも慣れることが多いですが、長期に渡って便秘が続いてしまう場合には、フードの見直しを検討しましょう。
水分不足
便秘の理由の一つに、水分不足が挙げられます。
特に寒い時期など、あまり水分を摂らないで過ごしてしまうと、腸内の便が硬くなり出にくくなってしまいます。
「最近、踏ん張るのが大変そうだな…」と感じたら、うんちを促すためにも積極的に水分補給をさせましょう。
運動不足
実は運動不足も便秘に繋がります。
体を動かさないことで、腸の動きが鈍くなっている恐れがあります。
腸の動きを活発にするためにも、少し長めの散歩に連れ出してあげることをオススメします。
ストレス
犬はストレスを感じることによって、便秘になることがあります。
苦手な来客があったり、近くで工事が始まって騒音にさらされているなんてことありませんか?
出来る限りストレスの原因を排除したり、スキンシップタイムを増やすなどして、愛犬のストレス軽減に努めましょう。
加齢
加齢によって、便秘がちになることがあります。
動くのが億劫で運動不足になったり、体が衰えて消化機能が落ちたり、踏ん張る力が弱くなることも想定されます。
老犬用の消化しやすいフードに切り替えたり、最低限の運動時間を確保するなど、年齢にあった対応をしていきましょう。
犬がぐったり?便秘の症状とは
犬は便秘になってしまうと、どのような反応を示すのでしょうか。
きばる時間が伸びる
普段と比べて、踏ん張っている時間が長いようでしたら注意が必要です。
声を出したり、震えるなどの違和感があれば、便秘だと疑っても良いでしょう。
頑張っても出ない
きばっていても、結局出ずに諦めてしまうということもあります。
1~2日であれば水分を多めに摂取させたり、運動を促すなどして様子を見ていきましょう。
やっと出ても硬い
「やっと出た!」と思っても、普段と比べて『うんちが硬い・細い・少ない』などの違和感があれば、便秘かもしれません。
食べている量や、飲んでいる量に変わりがないかをチェックして様子をみましょう。
排便時に痛そう
きばっている際に痛みがあるのか、顔をしかめていたり、声を出す場合には注意が必要です。
最悪の場合、消化器系のトラブルかもしれません。
うんちが出ない状態が数日続き、痛そうな様子も見られたら、かかりつけ医に相談をしましょう。
お腹パンパン
便秘によってお通じが滞るようになると、徐々に犬のおなかがパンパンに張ってきます。
2日以上出ておらず、おなかが張っていれば、犬にとってはかなり苦しいはずです。
腹部にトラブルを抱えている可能性もあるので、放置せずに獣医に相談しましょう。
犬のうんちを促す方法
2日以上うんちが出ない状況が続いているとき、うんちをさせるにはどのような方法があるのでしょうか。
水分摂取
便秘かな?と思ったら、まずは水分摂取量を見直しましょう。
体内の水分量が減ってしまうと、腸の中にたまった便が硬くなってしまい、出にくくなります。
『カチコチのうんちを押し出そうとするから痛がる→そしてますます出さなくなり、さらに固くなる…』という悪循環に陥っている可能性があります。
適度な運動
腸の動きを活性化させるためには、適度な運動が大切です。
寒い時期であったり、あまり散歩に行きたがらないような老犬などは、運動不足になりやすいでしょう。
犬の便秘解消法だと思って、億劫そうであっても外に連れ出すように心がけましょう。
体が温まり血液の循環が良くなることによって、腸の動きも改善され、便秘解消の効果も高くなります。
▼老犬の散歩についての記事はこちら
食べ物の見直し
食べ物が便秘の理由になっていることもあります。
フードを変えたばかりであれば、単純に体が慣れるまでの期間としても考えられますが、長く続くようであれば愛犬の体に合っていないのかもしれません。
特に老犬の場合は、消化力が落ちてくるので、消化機能を助けるフードの見直しが必要になってきます。
綿棒は最終手段
人の赤ちゃんであれば、便秘になってしまったときに、綿棒を使って肛門周りを刺激するマッサージを行うことがあります。
この方法は、最終手段として考えておきましょう。
- オリーブオイルを肛門周りに塗る
- 肛門の周りを綿棒で刺激する
- 慣れてきたら綿棒を肛門に入れる
少しずつ皮膚が柔らかくなり刺激に慣れてきたら、綿棒を肛門の穴に入れて、優しく浣腸をするようにしましょう。
犬の便秘を改善する食べ物
愛犬に便秘の症状が見られるときには、どのような食べ物を与えると効果的なのでしょうか。
食物繊維の多い食べ物
普段のフードに合わせて、食物繊維の多い食べ物を追加してあげることは、『手作りご飯』というほどの手間もかからず手軽に取り入れられます。
- サツマイモ
- キャベツ
- 大根 など
食べやすく一口大に切ってから、茹でるか蒸したものをフードに混ぜましょう。
おからも効果的
同じく、食物繊維の多いおからも効果があると言われています。
ふりかけのようにフードに混ぜ合わせられるので、調理の手間もなく簡単です。
整腸作用のある食べ物
「便秘のときはヨーグルトを食べる」という人は多いのではないでしょうか。
整腸作用を高める効果のある食べ物を、フードに少し混ぜることもオススメです。
- ヨーグルト(無糖タイプに限る)
- りんご など
サプリメントも活用
お腹の調子を整えてくれる『ビオフェルミン』が入ったサプリメントも市販されています。
必要に応じて取り入れてみても良いですが、老犬などで定常的に便秘という犬の場合、常に飲み続けるのは体に負荷がかかるので注意が必要です。
ここぞというときに使うものとして、持っておくようにしましょう。
油分を含む食べ物
うんちを出すために油分を摂取させるという方法もあります。
あくまでも油分なので過剰摂取には注意が必要ですが、フードに小さいスプーン1杯分混ぜるなどして与えると良いでしょう。
- オリーブオイル
- バター(無塩タイプに限る)など
犬は油分を大量に摂取すると、下痢になる恐れがあるので、あくまでもフードにトッピングさせるくらいの適量を守りましょう。
犬の便秘マッサージ法
ここでは、自宅でも取り入れやすい『犬の便秘解消マッサージ』の方法をご紹介します。
お腹のマッサージ
犬に仰向けになってもらい、おへそを探します。
「犬におへそ?」と驚く方もいるかもしれませんが、ちゃんとあるはずです。
毛が生えておらず、触るとポコッと膨らんでいる場所が犬のおへそです。
おへそのまわりをゆっくりとマッサージしてあげましょう。
軽度の便秘の場合は、これだけでもうんちを促す効果があり、腸がゴロゴロっと動き始めます。
便秘に聞くツボとは
おへそを中心にして、左右1センチほど、指一本分離れたところに便秘にきくツボがあります。
これは、腸の動きをよくすると呼ばれる『天枢(てんすう)のツボ』です。
とはいえ、小さな動物のおなかにある小さなツボをピンポイントでとらえるのは簡単ではありません。
なんとなく場所を意識しつつ、その辺りをゆっくりとマッサージするくらいのイメージで取り組みましょう。
マッサージの注意点
マッサージとはいえ、あくまでもなでる程度をイメージしましょう。
強い力で揉み解す指圧のような力は、たとえ老犬でなくても犬には強すぎます。
あくまでも犬とのコミュニケーションの一環として、お互いがリラックスできるようなマッサージタイムを楽しんでみてください。