犬を預ける時は?【一時、長期、老犬など】シチュエーション別まとめ
犬を預ける施設の選び方
遠方での用事など、家を空けなければいけないとき、誰かに愛犬の世話をお願いする必要がありますよね。
犬の一時預かりには、どのようなサービスがあるのでしょうか。
預け先の選択肢とは
急な用事ができても慌てずに済むように、どこに預けられるかを事前に考えておくと安心です。
ペットホテル
犬を預かってくれる施設の定番は、ペットホテルと言えるでしょう。
ペットホテルには下記のような施設があります。
- 預かり専門の施設
- 空港併設の施設
- 動物病院やペットショップに併設の施設 など
ペットホテルによっては他の犬と一緒に遊べる時間があったり、お散歩に連れて行ってもらえたりと、サービス内容が異なります。
プランや料金体系など、事前にしっかりと確認しておきましょう。
家族や友人
「知らない人に預けるのは…」と不安な人は、犬をよく知っている人に預かってもらうのも一つのアイディアです。
相談するときには、下記の点も確認するようにしましょう。
- 他の犬や子供の有無
- 送り迎えが大変な距離ではないか
- お散歩などお願いできる相手か など
また、親しき中にも礼儀ありです。
預けるときには、フードやオヤツなどを持参することは勿論、ちょっとした謝礼を忘れずに準備しましょう。
ペットシッター
知らない場所に連れていくと委縮してしまう犬には、ペットシッターさんに来てもらうという方法もあります。
自宅の鍵を渡すため、信頼できる人を見つける必要がありますが、ごはんや散歩の時間帯に来てもらい、愛犬の相手をしてもらうことが出来ます。
あまり知られていないサービスではありますが、愛犬にとっては一時引越しの必要がないので、ストレスがかかりにくい方法の一つです。
料金の相場
犬を預けるには、だいたいどれくらいの予算を見積もる必要があるのでしょうか。
施設ごとに異なりますが、平均値をご紹介します。
ペットホテルの予算
ペットホテルの場合、犬のサイズによって料金が変わることが多くなっています。
種類 | 料金(一泊) |
小型犬 | 3,500円程度 |
中型犬 | 4,000円程度 |
大型犬 | 5,500円程度 |
超大型犬 | 7,000円程度 |
これは一泊当たりの料金なので、預ける日数によって総額は異なります。
長期割引などのサービスもあるので、事前にペットホテルへ確認してみましょう。
ペットシッターの予算
家に来てもらうペットシッターでは、『1時間3,000円程度+交通費』でお願い出来るケースが多くなっているようです。
ペットシッターは動物の知識をしっかり持ったプロということもあり、トレーニングなどのしつけをお願いすることもできます。
事前にチェックしたいポイント
安心して愛犬を預けるために、事前のチェックポイントをご紹介します。
①見学できるかどうか
事前に見学をしたり、打合せが出来るかどうかは重要なポイントです。
施設だけでなく、スタッフの雰囲気もチェックしましょう。
②犬の滞在スタイル
個室に入るタイプや、大きな部屋で他の犬と過ごすタイプなど、部屋の環境は様々です。
個室を選ぶと、追加料金が加わるケースもあるので確認しましょう。
③ストレス対策
お散歩に連れ出してもらえるのか、広いスペースで遊び回れるのかなど、愛犬がどのような環境で日中を過ごすのかを確認しましょう。
また、見学時に衛生面もしっかり見たいところです。
④フードやおやつの扱い
食べなれているごはんやオヤツを持ち込むことが可能か、もしくは現地側が手配してくれるのかなども気になるところです。
ホテルによって対応が異なるため、忘れずチェックしておきましょう。
⑤適切な資格があるか
ペットホテルや、ペットシッターを派遣する業者は『動物取扱業』の登録を受けている必要があります。
きちんと要件をクリアした施設かどうかも、確認しておくと安心です。
動物取扱業とは・・・動物を取り扱う業態は、決められた要件を満たしていることを都道府県、または政令指定都市へ申請、登録を行う必要があります。
長期預かりサービスとは
長期出張や入院などが原因で、1か月以上自宅を離れないといけないときなど、愛犬はどうしたら良いのでしょうか。
やむを得ない場合に備えて、『長期預かりサービス』をご紹介します。
長期預かりサービスとは
ペットホテルが提供するサービスで、1か月以上の長期間、犬を預かってくれるサービスがあります。
近くのペットホテルが実施しているかなど、事前に確認しておくようにしましょう。
生涯預かりサービスとは
中にはアトピーなどの事情で、どうしても犬を手放さざるを得なくなる人もいるでしょう。
その場合、里親に出すなどの選択肢もありますが、『生涯預かり』というプランに申し込む方法もあります。
どれくらいの料金なのか
長期預かりサービスとして、1か月預けるときの予算相場は下記の通りです。
種類 | 料金 |
小型犬 | 40,000~140,000円程度 |
中型犬 | 60,000~180,000円程度 |
大型犬 | 80,000~200,000円程度 |
ペットホテルの立地やサービス内容によって、料金幅が大きく変わるため、気になる施設が見つかったら確認をしましょう。
チェックしたいポイント
預け先はしっかり調べておくことをオススメします。
- 他の犬との交流はどれくらいあるか
- 衛生的であるか
- ステイ先は個室なのか
- 散歩などストレス解消方法があるか
- 24時間体制でスタッフがいるか
- 利用者の体験談はあるか など
長期間愛犬を預ける場所なので、事前に相談が出来たり、遠方から様子を教えてもらえるかなどのサービスもあると安心です。
老犬を預ける施設
老犬を預ける必要が出てきたときには、どうしたら良いのでしょうか。
ペットホテルでの一時預かり
一時預かりの場合は、ペットホテルに相談してみましょう。
施設によって、受け入れルールが異なります。
いつも預けているペットホテルでも、一定の年齢を超えるとダメという場合もあるため、事前にリミットを確認しておきましょう。
老犬に特化したペットホテルもある?
一般的に、10歳や15歳で区切る施設が多くなっています。
犬の高齢化が進んでいる昨今、老犬に特化したペットホテルも誕生しています。
より入念なケアをしてもらるなどのメリットも多いため、高齢に差し掛かってきたら調べておくと安心です。
年齢や体調に応じて料金が変動することが多いので、注意しましょう。
老犬ホームでの生涯預かり
高齢犬が多くなってきたなかで、犬用の『老犬ホーム』も増えつつあります。
老犬ホームは、愛犬の介護が難しいご家庭をサポートするサービスとなっています。
決して安い価格ではありませんが、毎日の食事や散歩はもちろん、高齢犬ならではの排せつの補助などすべてプロにお願いすることが出来ます。
しっかりカウンセリングをしてから
老犬ホームは、数日・数か月のプランから、生涯預かりプランまで様々です。
入居前にカウンセリングが実施されることが多く、預け主の要望を確認したり、お互いの信頼関係を築いてからお願いできるので安心です。
▼犬の介護についての記事はこちら
実家に預けるときの準備
ペットホテルなどの外部サービスではなく、実家に愛犬を預けるときには、どのような点に注意をしたら良いのでしょうか。
環境の確認
預ける先が、犬が過ごすのに適した環境かを確認しましょう。
先住犬がいないか、子供がいないかなど、愛犬が苦手な対象がいないことが重要です。
また預けるのであれば、出来れば愛犬自身も知っている相手だと、「知らない人に預けられた」というストレスが軽減されます。
持ち物の準備
できるだけ安心できるように、『いつも使っているもの』を持っていくようにしましょう。
特に重要なものは、以下の3点です。
- トイレ(自分の匂いがついているため&トイレを失敗しないように)
- おもちゃやタオル(安心できる対象として)
- フードとオヤツ(食べなれている方が食欲の変化も少ない)
できるだけ普段通りの生活が送れるように、荷物は多少かさばりますが、しっかりと準備してあげましょう。
諸連絡はメモして渡す
飼い主からすると当たり前のことでも、預けられる先の人にとっては『犬との生活』は目新しいイベントです。
ごはんをあげる頻度や量、お散歩の時間帯、寝るためにケージに入る時間など、ざっくりと愛犬の一日を振り返り、キーポイントはメモ書きにして渡しておきましょう。
預けた日はおとなしくする
「犬がやってきた!」と、受け入れ側はあれこれ手を焼きたくなるかもしれませんが、これは禁物です。
理由は簡単で、犬の方は環境の変化に戸惑っているからです。
ただでさえストレスがかかっているのに、触られたり構われることで、さらに負荷がかかってしまいます。
預けてから落ち着くまでの数日間は、手を出し過ぎないように依頼しておきましょう。