犬の車酔い対策!犬が酔ったときの対処法や車酔い防止グッズを紹介!
犬が車酔いしたときの症状
車に乗ってお出かけをしているときに、愛犬の様子がおかしいと心配になりますよね。
車酔いに特に弱い犬は、止まっている車に乗っただけでも、よだれを垂らして車酔い気味になってしまうことがあるようです。
ここでは、犬が車酔いしたときの症状や、車酔いする原因について紹介していきます。
車酔いの症状
犬が車酔いしたときの症状は以下の通りです。
- 落ち着きがなくなる
- 急に吠えだす
- 身体が震える
- ぐったりする
- よだれが垂れる
- 吐く など
これらの症状が見られたときは、愛犬が車酔いしているサインかもしれません。
車酔いの原因
犬が車酔いしてしまう原因として、下記のようなことが挙げられます。
三半規管と前庭への刺激
犬は人と同様に、耳の中に平衡感覚を司る『三半規管』や『前庭』があります。
その三半規管や前庭が、車の揺れによって刺激され、車酔いをしてしまうことがあるのです。
車内のニオイ
犬の嗅覚は人の100万倍以上とも言われています。
人にとっては無臭の車内でも、愛犬にとってはニオイの刺激が強く、その結果、車酔いを引き起こしてしまうことがあります。
車に犬を乗せる前にはきちんと車内をクリーニングして、ニオイを極力消臭してあげると良いでしょう。
過去に嘔吐したことを思い出した
過去に車酔いをして車内で吐く経験をしている犬は、そのトラウマから車酔いしてしまうことがあります。
一方で、マイペースでのんびりとした性格の犬であれば、車酔いの心配は少ないでしょう。
犬も人と同じように「過去の経験から心配事やストレスを感じることもある」というのは驚きですね。
愛犬に不要な心配やストレスをかけないためにも、車酔いをさせないようにしてあげたいものです。
車で吐いたその後
愛犬が車で嘔吐したときには適切に処理しなければなりません。
車で吐いてしまった場合、状況に応じて以下のように対処しましょう。
- 愛犬をクレートの外に出してあげる
- ペットシーツや袋などで吐しゃ物を片づける
- 愛犬を優しく抱っこして安心させてあげる
ここからは、これらの対処法について1つずつ見ていきましょう。
愛犬をクレートの外に出してあげる
愛犬が車で吐いてしまったら、クレートやケージから出してあげましょう。
吐いた直後の愛犬は、気持ち悪さを感じてストレスを強く抱えていると考えられます。
外に出して新鮮な空気を吸わせて、落ち着くまで休ませてあげましょう。
吐しゃ物を片づける
愛犬の吐しゃ物はビニール袋やペットシートなどで掃除してあげましょう。
その際に手袋を持っておくと、吐しゃ物が手に付かずに済むのでおすすめです。
掃除した後も吐しゃ物のニオイが充満しているので、窓を開けて換気しながら、ニオイのきつくない消臭スプレー等で消臭を試みましょう。
愛犬を安心させてあげる
人と同じで、犬も吐くまで酔ってしまうと、しばらくは車酔いの状態が続くと考えられます。
愛犬を優しく抱き上げてあげたり、撫でてあげることで安心させてあげましょう。
愛犬を安心させてあげることで、車酔いの気持ち悪い感覚は軽減されるでしょう。
▼正しい犬の抱っこの仕方についての記事はこちら!
犬の車酔いに効くツボ
愛犬の車酔いが治らない時はどのように対処すれば良いのでしょうか。
犬には人と同じように全身にツボがあり、車酔いに効くツボも存在します。
下記の3つは、犬の車酔いに効くツボと言われています。
- ないかん
- ちくひん
- ちゅうかん
ここからは、これらのツボの位置とツボマッサージのやり方について見ていきましょう。
ないかん
ないかんは、前足首の関節から犬の指2本分上にあるツボを指します。
マッサージすることで、心臓や胃、精神安定の効果が期待できます。
ないかんのマッサージ方法
人差し指と親指で指先に向かって指圧します。
車に乗る30分前にこのマッサージを10回程度繰り返しましょう。
ちくひん
ちくひんは、くるぶしと膝の中間の位置の内側にあるツボを指します。
マッサージすることで、車酔いを防ぐ、もしくは緩和する効果があるとされています。
ちくひんのマッサージ方法
人差し指でツボに対して直角に指圧します。
最初は優しく指圧し、効果が見られないようなら力を加えていきましょう。
ちゅうかん
ちゅうかんは、肋骨とおへその中間にあるツボを指します。
マッサージすることで、胃の調子を良くし、嘔吐に効くと言われています。
ちゅうかんのマッサージ方法
時計回りに優しくさすってあげましょう。
反時計回りにさすると逆効果だと言われています。
犬の車酔い防止グッズ
犬の車酔い防止グッズは様々なものがあります。
具体的には、以下のようなグッズの購入がおすすめです。
- 酔い止めシロップ
- 車のシートボックス
- ペット用アロマオイル
- ペット用サプリメント など
ここからは、これらの車酔い対策グッズの使い方や効果を解説します。
酔い止めシロップ
『酔い止めシロップ』は、車酔いを軽減し、愛犬が吐くことを予防する効果が期待できます。
愛犬が車に乗る1時間前までにはご飯を与え、30分前にこのシロップを与えましょう。
車のシートボックス
『シートボックス(ドライブボックス)』とは、車のシートベルトを利用して、愛犬をシートに固定するものです。
愛犬を固定するので急なブレーキや事故にも安心です。
また、固定されていることで身体の揺れが少なくなるので、車酔いを防ぐ効果も期待できます。
ペット用アロマオイル
ペット用アロマオイルは、車酔いを防ぐ成分で構成された植物性のアロマオイルです。
アロマオイルの芳香が犬のストレスや車酔いを軽減する効果があると言われています。
車内にスプレーしたり、飼い主さんがそのアロマオイルをつけて使用しましょう。
必ずペット用のものを使用すること
アロマオイルの中には、犬にとって有害なものもあります。
人間用のものは使用せず、必ずペット用のものを使用してください。
ペット用サプリメント
ハーブを使用したサプリメントには、緊張を緩和して酔い止め効果があると言われています。
サプリメントの中には、お菓子のような作りになっているなど、愛犬が喜びそうな工夫がされているものもあります。
車に乗る30分前にはこのサプリメントを与えてあげると良いでしょう。
車酔いの薬
愛犬の乗り物酔いを抑える方法として、犬用の酔い止め薬があります。
この犬用の酔い止め薬のほとんどが鎮静剤であることが多いそうです。
値段は1箱3,000円~5,000円程度である場合が多いです。
精神的な不安を緩和する
愛犬の車酔いの原因の大部分を占めるのが、精神的な不安だと言われています。
車という空間は愛犬にとっては見慣れない場所で、しかも揺れやニオイなどの刺激も多いです。
そのため、車酔いを防ぐには、この精神的な不安を緩和することが最も効果的な方法であり、鎮静剤が酔い止め薬として処方されるのです。
酔い止め薬を与える際の注意点
この酔い止め薬の弱点は、効果が6時間程継続してしまうことです。
そのため、短時間の移動には向かないでしょう。
服用によって血圧が落ちてしまうことがあるため、心臓に持病があるなど、心臓の弱い犬には使用できません。
人用の酔い止め薬も犬に効果アリ?
トラベルミンなどの人用の酔い止め薬は犬には効果がないというのが通説でしたが、「実は犬にも効果があるではないか?」「トラベルミンを与えたら治った」という話があります。
人間用の酔い止め薬は、抗ヒスタミン剤というものを配合していて、鎮静剤を服用させた場合とは違い、長時間ぐったりすることは少ないようです。
体質が合わない場合や、副作用が出てしまうこともあるので、服用させる前には必ず動物病院で相談しましょう。