
一人暮らしで猫を飼う前に【必要準備や賃貸の交渉術まで】完全ガイド
猫を飼って後悔しないために
動物に癒しを求める方は多いと思いますが、猫を家族に迎える決心をしたら、ぬかりないように準備を進めましょう。
一人暮らしで猫を飼うときの心構え
猫のような生き物を飼うには、当然のことながら飼い主としての責任が伴います。
「知らずに後悔した」ということのないように、どのような心構えが必要なのかをみていきましょう。
一緒に住む部屋について
猫は上下運動を好むので、それほど広い間取りは必要ありません。
しかし、賃貸の場合、当然のことながら『ペット可』の物件ではないと飼うことができません。
今後引越しの予定があっても、「ペット可の部屋に住み続ける」というのが条件のひとつになります。
▼猫の運動量についての記事はこちら
▼猫は引っ越しにストレスを感じるかについてはこちら
アレルギーなどの体質について
飼う前は気づかなかったけれど、飼ってから「自分が猫アレルギーだと知った」という人もいます。
友達の猫に触らせてもらったり、猫カフェに行って確かめてみるのも良いですが、確実なのは病院でアレルギー検査をしてもらうことです。
アレルギーが発症しにくい猫もいますので、自分の体質を知ったうえで検討しましょう。
▼猫アレルギーについての記事はこちら
猫を飼うメリット
猫を飼うメリットには、下記のようなことがあります。
- かわいさに癒される
- 幸せを感じられる
- ストレスが軽減される
- 程よい距離感で生活できる
- 犬のように散歩などの必要がない
猫を飼うメリットは、何と言っても「最高の癒しを与えてくれる」という点ではないでしょうか。
犬と違って始終飼い主さんの後をついてくるような猫は多くはありません。
そのため、お互い良い距離感を保ちながら一緒に暮らすことができるでしょう。
健康になれる?
猫などのペットを飼うことで、心筋梗塞や脳卒中など、心血管系疾患による死亡リスクが減少したという調査結果も報告されています。
また、『アニマルセラピー』という言葉があるように、猫との触れ合いは幸せホルモンでもある『オキシトシン』の分泌が活性化されるとも言われています。
そのため、猫を撫でたり生活を共にすることは、ストレス軽減にも効果的だと考えられています。
デメリット
猫を飼うデメリットとして、下記のようなことが考えられます。
- 旅行に行きにくくなる
- 家具がボロボロになる
- トイレの失敗で汚れる
- 光熱費がかかる など
旅行に行くときに残していくのはかわいそうですし、ホテルに預けるのもそれはそれで心配になります。
また、爪とぎによって壁や柱、家具などが被害にあうことも覚悟しないといけないでしょう。
夏場冬場に関しては、エアコンでの温度調節が必要になり、光熱費がかさむことも意識しておきましょう。
▼猫が快適に過ごせる気温についての記事はこちら
おすすめな猫の種類
どのような性格の猫だったら、一人暮らしやマンションでも飼いやすいのでしょうか。
一人暮らしにおすすめな猫
ここでは、一人暮らしにおすすめな品種をご紹介します。
スコティッシュフォールド
穏やかな性格で甘えるのが上手なので、 猫と一緒に遊びたいという方に向いてます。
また、性格も大人しくお留守番も得意で、毛も抜けにくいため一人暮らしの方におすすめな猫です。
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(写真のネコちゃん・・・kotetaro_hanachanさんのこてつくん)
アメリカンショートヘアー
人懐こくて社交的です。
また、活発で運動神経が抜群なので、飼い主さんと遊びたがるタイプの品種です。
人の言葉を理解する賢さもありますので、コミュニケーションをたくさん取りたい方におすすめです。
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(写真のねこちゃん・・・warabi744さんのわらびちゃん
マンチカン
好奇心が強く、おもちゃで遊ぶのが大好きです。
人懐こい半面警戒心が強く、知らない人を見ると逃げてしまうこともあります。
温厚で環境に順応できる猫なので、一人暮らしでも飼いやすい品種と言えます。
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(写真のネコちゃん・・・sancheloveさんのうららちゃん)
シンガプーラ
優しくて甘えん坊な猫です。
飼い主さんにだけ懐く傾向があります。
飼い主さんに愛情を強く感じる猫なので、他の猫がいると嫉妬してしまうことも。
体形も鳴き声も小さいので近隣のクレームになりにくく、マンションやアパートでも飼いやすい品種です。
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(写真のネコちゃん・・・nikoge8.28さんのにこげくん)
猫を飼うための費用
猫を飼うための初期費用はどのくらいかかるのでしょうか。
後々慌てないためにも、あらかじめ知っておく必要があります。
猫を飼うために必要なもの
猫と快適に暮らすために、下記のものを準備しておくと安心です。
キャットフード
猫専用のものを選びましょう。
人の食べものは猫には味が濃過ぎたり、アレルギーを起こしてしまうケースも少なくありません。
▼子猫の餌の正しい与え方についての記事はこちら
トイレとトイレ砂
こちらも猫専用のものを準備しましょう。
猫がトイレや砂を気に入らないと、トイレ以外の場所で用を足すようになってしまいます。
猫の体にあった大きさや置き場所など、愛猫が気に入ってくれるように工夫していきましょう。
▼猫のトイレのしつけ方についての記事はこちら
▼猫のトイレの置き場所についての記事はこちら
▼猫がトイレに失敗する理由とは
爪とぎ
猫は、鋭い爪を維持したり、マーキングやリラックスなどの目的で爪とぎをします。
爪とぎを置いておかないと壁や家具が犠牲になりますので、準備を忘れないようにしましょう。
▼爪とぎのしつけ方についての記事はこちら
キャリーバッグ
猫が病気になったとき、病院に連れていくためにはキャリーバッグが必要です。
バックに入れないと電車に乗れなかったりお店に入れなかったりと不便なことが多くあります。
その他
飼い主さんが一人暮らしだと留守番をする時間も多くなるでしょう。
退屈しのぎにおもちゃも必要ですし、ブラッシングに使うブラシも用意しておくと安心です。
▼猫のお留守番についての記事はこちら
▼猫がブラッシングを嫌がる理由についての記事はこちら
おおよその費用
下記は、一般的な金額です。
猫の好みや飼い主さんの趣向によっても金額は変わりますので、参考程度にして下さい。
準備するもの | 費用 |
キャットフード | 約 500円~/1.8kg |
トイレとトイレ砂 | 約 2,000~3,000円 |
爪とぎ | 約 1,000~2,000円 |
キャリーバッグ | 約 3,000~ |
おもちゃ | 約 500円~ |
ブラシ | 約 1,000円~ |
▼猫の一生にかかる費用についての記事はこちら
▼猫の餌の量についての記事はこちら
▼猫のお迎えに必要なものについての記事はこちら
猫の留守番おすすめグッズ
飼い主さんが留守の間も退屈することなく、一人遊びできるおもちゃをみていきましょう。
猫の留守番おすすめグッズ
愛猫が気に入るグッズがあれば、お留守番も一安心です。
どんなものが人気なのでしょうか。
けりぐるみ
抱き枕のような細長い形状で、中にまたたびが入ったおもちゃがあります。
蹴ったり、前足で抱きかかえたりなど様々な楽しみ方ができます。
見た目がかわいらしく面白いので、写真映えするグッズです。
段ボールの秘密基地
猫は狭いところに隠れることで落ち着く習性があるので、段ボールのような空間が大好きです。
そのため、段ボールをいくつも繋ぎ合わせた秘密基地のようなおもちゃも人気があります。
所々に穴が開いているので、顔を出したり潜ったりと楽しく遊べるでしょう。
センサーで動くネズミのおもちゃ
猫の狩りの本能を利用したおもちゃになります。
センサーで動き、リモコンは不要です。
勝手に動くので猫は衝動的に追いかけたくなり、運動不足解消にも役立ちます。
おやつを入れられるボール
ボールといってもただのボールではありません。
中におやつやフードを入れることができるので、猫はそれを取り出そうとして懸命になって遊びます。
ボールで遊べてその上おやつまで出て来るなんて、猫が気に入ること間違いなしのグッズです。
▼猫との遊び方についての記事はこちら
ペット不可物件も交渉できる?
「今の家はペット不可だけど、どうしても飼いたくなってしまった。」「ペット可物件に引越しができない……。」などというようなときにはどうしたら良いのでしょうか。
大家さんや管理会社への交渉術
『ペット不可物件』の大家さんへ交渉するためのコツをご紹介します。
ペット可物件が少ないのはなぜ?
ペットを飼っていると、少なからず部屋に臭いがついたり傷が増えたりします。
そのため、どうしても入居者が入れ替わるときのリフォーム代が高額になってしまいます。
更には入居後、「鳴き声がうるさい」などの近隣クレームが発生する可能性も……。
大家さんにとって、これらのトラブルを避けたいというのがペット可物件が少ない要因になっているのでしょう。
大家さんや管理会社に交渉してみよう
ペットの交渉は、必ず入居前に行ってください。
そこで、「敷金をあらかじめ多めに払う」という約束を持ち掛けます。
それによって、クリーニングやリフォーム代の心配が軽減されるため、交渉に乗ってくれる可能性が高まります。
また、敷金の交渉がうまくいかなかった場合は、家賃を高く払う提案をしてみて下さい。
どこまで交渉可能かは行ってみないとわかりませんが、空室が気になっている物件でしたら交渉に応じてくれるかもしれません。
その際の注意点
もともと『ペット不可』として入居者を募集しているのですから、認められなくても当然のことです。
執拗に交渉を続けるなどの行為は問題があります。
交渉がうまくいかなかった場合は、早めに引き下がるようにしましょう。
▼猫部屋リフォームについての記事はこちら