猫が狭いところに入る理由とは?入れる隙間・出てこない時の対処法
なぜ猫は狭いところが好きなの?
気づいたら猫が小さなバスケットに入っていたり、空き箱に入っていた!という経験をした飼い主さんは多いのではないでしょうか。
猫が狭いところを好むのには理由があります。
野生の頃洞穴で暮らしていた
猫はもともと、洞穴のようなところで暮らしていた生き物です。
敵が侵入してこないような狭いところは、『自分の身を守ることができる』という安心感もあり、病気のときにも狭いところでじっとしていることが多いようです。
「最近狭いところから出てこないな…」と感じたら、体調不良でないか、少しだけ気にかけてあげましょう。
獲物を隠すことができる
気づいたら「狭い場所にオモチャを持ち込んでいた!」ということは、猫の習性上よくある話です。
『捕らえた獲物を自分の巣に持ち帰ってから食べる』という野生の本能が残っているのでしょう。
さすがにネズミを持ち帰られたら困ってしまいますが、おもちゃやおかしなどを大切に持ち帰る姿は微笑ましいものです。
猫は一人で過ごすことが好き
猫は比較的、一人で過ごす時間が好きな生き物です。
狭い空間でぼーっとしているだけで、猫のストレスが削減されると言います。
誰にも邪魔されない自分だけの空間として、暗くて狭いところは落ち着くのでしょう。
猫が通れる隙間・注意点
すごく狭い隙間でも、猫はギュギュッと頭を突っ込んで通り抜けてしまいます。
では、猫は何センチの隙間なら通ってしまうのでしょうか。
気を付けたい点や、隙間対策についてご紹介していきます。
猫は頭が通れば通過できる
人と猫の体の大きな違いのひとつに、猫には『鎖骨がない』という点があります。
そのため、猫にとって一番横幅があるのは頭になります。
一般的な猫は10センチほど、子猫や小柄な猫であれば6センチくらいの隙間があれば通れてしまうようです。
隙間に入ってしまう時の注意点
単純に、狭い隙間に入っているというだけなら問題ないですが、隙間の先に何かがある場合は注意が必要です。
感電のリスク
冷蔵庫や洗濯機の裏側などに入り込んでしまうと、細かい配線が広がっているため、感電のリスクがあります。
このような事故を防ぐためにも、危険地帯には入らないようにする対策が必要です。
腐敗のリスク
前述したように、猫は食べ物を暗くて狭い場所に持ち込む習性があります。
飼い主さんの気づかないところで、溜め込んだ食べ物が腐敗しているというリスクも考えられます。
定期的に、猫が好んで出入りしている場所をチェックしましょう。
自宅でもできる通過防止策
危ない場所へ行かないようにするためには、どのような防止策があるのでしょうか。
家具など使って6センチ以上の隙間を減らす
ソファの裏側などは、出来れば入ってほしくないものですよね。
家具を選んだり配置するときには、『猫は6センチの隙間があれば通れてしまう』ということを意識して選びましょう。
網やゲートを使ってブロックする
どうしても通過してしまう場所には、ゲートを設置するという方法が一般的です。
キッチンなどのスペースや、外へのアクセスが出来てしまうところには、空間に応じたサイズのゲートを設置しましょう。
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(写真のネコちゃん・・・yoshimew_さんのドリルちゃん&にれちゃん&ひのきちゃん&くるみちゃん)
猫が出てこない時の対処法
「猫が隙間に入り込んだものの全く出てこない…」というときには、どうしたら良いのでしょうか。
少しの間であれば、見守るだけでも問題ないですが、長いこと出てこないと不安になるものですよね。
そのような時の対処法を紹介します。
好きなもので引き寄せる
無理に呼び出そうとせず、様子を見ながら声をかけたり、おやつやおもちゃなどお気に入りのものをチラつかせてみましょう。
一人でいたい気分だったり、少し落ち着きたかったようなときは、満足すればケロッと出てくることも多くあります。
気をかけながらもそっとしておく
呼び寄せてみても出てこない場合、無理やり引っ張り出そうとするのは逆に抵抗してしまうのでNGです。
「気にかけているんだよ」ということを伝えながらも、そっと、様子を見てあげましょう。
ストレスの原因を取り除く
「怖がってでてこない」というときには、何かストレスの原因があるのかもしれません。
- 新しい猫や家族が加わったばかり
- 知らない人が家を訪問している
- 近所やテレビ、ラジオから苦手な音がする など
ちょっとした環境の変化が、猫のストレスになることもあります。
何が嫌なのか原因を突き止めて、できるだけストレスとなるものを排除してあげるようにしましょう。
ストレスを与えない環境作り
ここでは、具体的にどんな環境が猫にとって好ましくないのか、環境を改善してストレスを溜めないためのコツをご紹介します。
騒音がする
猫は静かな場所を好む生き物です。
赤ちゃんや他の猫がいたりするだけでも、繊細な性格の猫にはストレスになってしまいますし、近隣で飼われている犬の声や工事の音、花火の音なども不快度の高い音です。
自分ひとりで過ごせる静かな空間を設けてあげることで、外の音がしたり、来客が来たときなどの逃げ場となり、ストレスを感じずに過ごせるようになるでしょう。
天候の変化
猫は天候の変化にも敏感なため、暑すぎたり寒すぎたりすると、ストレスを感じてしまうことがあります。
心地良い温度を保つのと同時に、猫ハウスなどは出来るだけ温度調整がしやすいような場所に設置しましょう。
衛生的でない
猫はきれい好きでも有名です。
こだわりの強い猫だと、一度用を足したトイレには立ち寄らないというケースも見られるほど。
そのため、家の中が散らかっていたり、トイレやケージの中が綺麗に保たれていないとストレスを感じてしまいます。
衛生的な環境で人と猫が暮らせるためにも、定期的な掃除は欠かせません。
落ち着ける場所がない
大家族で暮らしている猫に多いですが、「一人になる場所がない」という飼い方をしていると、孤独を愛する猫はストレスを感じてしまうことも。
家族で暮らしていても『ここだけは自分のプライベート空間』という場所を設けてあげることで、ストレスを軽減することができます。
ちょっとしたケージなどで構わないので、パーソナルスペースを作ることは大切です。
▼ケージのメリットについての記事はこちら
猫が入るグッズ
猫専用のスペースを設けてあげるのは、猫が落ち着くためだけではなく、「変な隙間に入って出られなくなった!」というトラブルを避けるためにも効果的です。
ここでは、猫に人気のグッズをご紹介します。
木製の猫ハウス
どんなインテリアにもマッチするおしゃれな猫ハウスとして、『木製』のものは人気があります。
ホコリが溜まりにくいだけでなく、自然素材なので、暑いときも寒いときも快適に過ごすことができるというメリットもあります。
「木製だと硬いのでは…」と心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、もともと木に登って暮らしていた生き物なので問題ありません。
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(写真のネコちゃん・・・oboro_soboro_tenさんのおぼろちゃん&そぼろちゃん&てんちゃん)
自家製猫ハウス
しっかりとした猫ハウスを購入しても良いですが、「猫が気に入ってくれるか分からない…」と心配な方は、まずは、『小ぶりの段ボールに穴をあけて自作する』というのも一つの手です。
専用の暗い箱があるだけで、猫は落ち着いて自分の時間を楽しむことができますよ。
ドーム型の猫ベッド
特に寒くなる冬場は、『ドーム型の猫ベッド』が大人気です。
猫自身の体温がこもることによって、ほんわかと温かい空間でのんびり過ごすことができます。
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(写真のネコちゃん・・・boui__vさんのひょうちゃん)
コクーン型の猫ベッド
『繭のような形の猫ベッド』も、北欧やヨーロッパのブランドから発売されています。
従来の猫ベッドとは見た目が異なり、インテリアとしてもおしゃれなので、見た目にこだわりたい方におすすめです。
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(写真のネコちゃん・・・yuka_6catsさんのにゃーちゃん)