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健康・病気

猫の避妊をする理由とは?手術の流れや費用、メリットについて紹介!

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猫の避妊手術のメリット

猫の避妊手術のメリット

新しい猫を迎えたら、健康管理とともに避妊・去勢施術について考える方が多いのではないでしょうか。

「手術をしたのは失敗だった」などと後悔しないように、避妊・去勢手術のメリットとデメリットをよく理解しておきましょう。

避妊・去勢手術のメリット

避妊・去勢手術のメリットの一つは、望まれない妊娠を避けられることです。

この他にも下記のようなことがメリットとして挙げられます。

おとなしい性格になる

猫は発情期になるとホルモンバランスが崩れ、攻撃的になったり情緒不安定になったりします。

避妊手術をしない場合、発情期に起こる問題行動に悩まされることになるでしょう。

避妊手術を受けると、おとなしい性格になる猫が多い傾向にあります。

病気のリスクが減る

卵巣腫瘍や乳腺腫瘍など生殖器系の病気にかかるリスクが減るのも魅力です。

また、発情期のストレスによる体調不良がなくなるというメリットもあります。

避妊・去勢手術のデメリット

一方で避妊手術を受けるデメリットもあります。

繁殖できなくなる

生殖機能を取り除く手術のため、もちろん繁殖できなくなります。

太りやすくなる

避妊手術後は太りやすくなる傾向にあります。

避妊手術後に太りやすくなる原因は、活動の低下や食欲の増加だと言われています。

低カロリーのフードに変更したり運動量を増やすなど、肥満にならないように心がけましょう。

体調不良になる可能性がある

手術後は全身麻酔や薬の影響で、体調不良になる場合があります。

手術後に普段と違う行動や症状が出たら、早めに動物病院に相談しましょう。

猫の避妊までの流れ

猫の避妊までの流れ

一般的な避妊・去勢手術は以下のような流れで行われます。

手術当日までの流れ

避妊・去勢手術を受けると決めた場合、まずは予約を入れ、獣医さんによる指示や説明を受けます。

予約

避妊・去勢手術を受けると決めたら、まず信頼できる動物病院に予約を入れます。

余裕を持って少なくとも手術希望日の1週間前までに予約を取るようにしましょう。

手術前

麻酔中に胃の中のものが逆流するのを防ぐため、手術前日の夜以降から絶食・絶水する必要があります。

ご飯を与えるのは手術前日の夕方までに与えてください。

水を与えても良い場合があるので、手術を受ける動物病院に事前確認しましょう。

激しい運動は避け、自宅で安静に過ごしましょう。

手術当日・手術後

手術当日は検査をして問題がなければ猫を預け、手術してもらいます。

術前検査

血液検査やレントゲン撮影などの健康診断を受けます。

これは麻酔や手術に耐えられるかどうかを確認するためです。

検査の結果に問題がない場合、説明を受け同意書を記入したあと、手術を受けるという流れとなります。

手術直前・直後

手術前にトイレを済ませておきましょう。

感染予防のため、手術部位周辺の毛は刈り取ります。

手術の所要時間は1時間程度ですが、メス猫の避妊手術の場合は開腹手術となるため、1日〜2日程度の入院が必要になります。

オス猫は手術での負担が比較的少なく、日帰りできる可能性が高いでしょう。

手術後

手術後は麻酔が残っていることがあるので、安静に過ごしましょう。

猫の体調にもよりますが、手術後1日程度は安静期間として考えておきましょう。

手術から1週間〜10日後に抜糸してもらいに動物病院へ行きます。

抜糸後の数日間はシャンプーはできないので注意が必要です。

猫の避妊にかかる費用

猫の避妊にかかる費用

避妊と去勢では手術の費用にも違いがあります。

ここでは手術について紹介していきます。

避妊手術の費用

避妊手術は猫のお腹を開くので、麻酔と施術費用がかかります。

2015年に日本獣医師会が調べたデータによると、麻酔費用は3,000〜12,500円程度、避妊手術費用は10,000〜30,000円程度となっています。

地域や動物病院で異なる

地域や動物病院で費用が異なるため、相場費用を確認しながら、なるべく安い費用で手術を受けられるところを選びましょう。

また、それぞれの動物病院によって避妊手術に含まれる項目と費用が異なるので、事前に詳細を確認しましょう。

麻酔や施術費用の他、術前検査や入院費用などを別途支払う可能性があります。

去勢手術の費用

オス猫の去勢手術費用は、麻酔の費用を含め5,000〜20,000円程度となっています。

これは去勢手術のみの費用で、動物病院によっては術前検査や薬代などがかかります。

オス猫は麻酔の時間も短いため、すぐ元気になることも多いです。

日帰りできる可能性が高く、その場合入院代は必要ありません。

補助金について

避妊・去勢手術の費用負担を少しでも軽くしたいなら、補助金を利用しましょう。

住んでいる地域によっては自治体の制度だけでなく、獣医師会からもらえる補助金もあります。

自治体の補助金は飼い主がいない猫を対象とする場合が多いですが、獣医師会では飼い猫も対象になる可能性が高いでしょう。

補助金はいくらもらえる?

地域によって違いはありますが、金額は大体5,000〜8,000円です。

事前申請が必要だったり補助金を受ける条件などが異なるので、早めに詳細を確認しておきましょう。

避妊する時期が遅いとどうなるの?

避妊する時期が遅いとどうなるの?

猫の避妊手術を行うタイミングはいつが良いのでしょうか。

避妊手術に適している時期と理由

避妊手術の時期は、生後4ヶ月〜8ヶ月齢前後で行われることが多いです。

その理由として、初めての発情期を目安と考えられているからです。

去勢時期

オス猫は性的に成熟する傾向にある生後6ヶ月〜1年程度が去勢時期と言われています。

あまりに早い時期に手術をしてしまうと、身体機能が成熟しておらず麻酔のリスクが高くなります。

手術時期は獣医師と相談しながら決めて、猫の負担にならないように気をつけましょう。

手術が遅いとどうなるか

10歳を超えてから手術を受ける場合もあるため、何歳までに手術を受けなければいけないという決まりはありません。

もちろん成猫になっても避妊手術は可能ですが、避妊手術を受ける時期が遅くなると猫が問題行動を起こす可能性があります。

例えば、大声で鳴くことが当たり前になっている場合、避妊・去勢手術をしても改善されない可能性が高くなります。

トラブルを防ぐために、猫が大人になる前に手術すると良いでしょう。

病気の予防率に影響する

手術が遅くなると、病気の発生率も高まります。

例えば、初めての発情前に手術をすれば高い確率で乳腺腫瘍を防げます。

しかし大人になってから避妊すると、病気を発症する確率は下がりません。

猫の体調を確認しながら手術の時期を見極めましょう。

猫の健康のことを考えるなら、早めに手術するのが良いでしょう。

避妊手術後

避妊手術後の猫

避妊手術後の過ごし方について、気を付けなければならないことを紹介していきます。

安静にする

避妊手術後の食事は数十時間程度避ける必要があるので、獣医師の指示に従いましょう。

特にメス猫の場合はお腹を切るため、神経質な性格の猫はストレスを感じやすいです。

安心できる環境を整え、ゆっくり休ませてあげることが大切です。

手術後の傷口

手術後に傷口を舐めるといった行動が増えると、感染症を引き起こすので注意しましょう。

また猫を複数飼っており、他の猫が傷口を舐めてしまうおそれがあるときは、手術を受けた猫を隔離するのも良いでしょう。

エリザベスカラーをつけてあげる

自分で傷口を舐めるのを防ぐために、首に『エリザベスカラー』をつけて保護しましょう。

ただし猫によってはエリザベスカラーをつけるのを嫌がりストレスを感じます。

ストレスが原因で、食事しなくなったりトイレに行かなくなるかもしれません。

猫が嫌がる時はエリザベスカラーを無理につけるのは控えてください。

▼エリザベスカラーについての記事はこちら!

肥満に注意

避妊手術後の食事の量にも注意してください。

手術前と同じ食事量を与えると、肥満になったり糖尿病になる恐れがあります。

手術後は低カロリーや低脂肪のフードなどに切り替えると良いでしょう。

▼猫の肥満についての記事はこちら

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猫の性格について

避妊・去勢手術後は、猫の性格や行動が変わると感じる方が多いです。

凶暴で攻撃的だった猫は、穏やかで従順な性格になることもあります。

性的なストレスが減るため、猫同士で喧嘩することなく落ち着いた性格になることが多いでしょう。

また、問題行動が減る猫も多く見られます。

あまり性格が変わらないこともある

どの猫も性格がいきなり大きく変わるわけではありません。

個体差があるため、あまり変化が見られない猫もいます。

性格は穏やかになる傾向にはありますが、大きな変化を期待するべきではないでしょう。