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犬の歯磨きのやり方を解説!歯磨きの手順や慣れさせていく方法!

犬の歯磨きのやり方を解説!歯磨きの手順や慣れさせていく方法!

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犬の歯磨きをしないとどうなる?

犬の歯磨きをしないとどうなる?

人間は歯磨きをしないと虫歯になりますが、愛犬の歯磨きはしたことないという飼い主さんは多くいるようです。

では、犬が歯磨きをしないとどうなってしまうのでしょうか。

犬の虫歯

犬は下記のような理由から、虫歯になりにくいと言われています。

犬の口はアルカリ性

人間の口の中は酸性です。

一方で、犬の口の中はアルカリ性だと言われています。

酸性の口の中で糖を発酵して酸を作り、歯の表面を破壊するのが虫歯です。

デンプンを分解する酵素がない

人間の唾液の中にはデンプンを分解する酵素があり、分解すると糖ができます。

犬にはこの酵素もありません。

肉食動物

野生の肉食動物は、生肉などをよく噛んで食べるため歯磨きの効果があります。

また、甘いものも食べないので虫歯になることは滅多にないのです。

犬が虫歯になりにくいと言っても、人間と生活している場合は様々なものを食べるため、全くならないわけではありません。

犬の歯垢・歯石

虫歯になりにくいとはいえ、歯磨きが不要というわけではありません。

歯石になりやすい

口の中の食べかすや汚れが歯垢になります。

歯垢は歯の表面のネバネバした白い物質で、3〜5日ほどで歯石になってしまいます。

歯石があると歯垢がつきやすくなります。

歯石は歯磨きで取れない

歯垢はこすってとることができますが、歯石になってしまうと削りとるほかありません。

歯石は口腔トラブルの原因

歯石は歯周病や歯槽膿漏などの口腔トラブルの原因です。

歯周病になると口臭の原因となってしまいます。

また、悪化すると歯茎に炎症が起きます。

炎症が酷くなると歯茎が溶け始め、その結果、歯の根元に膿がたまるのが歯槽膿漏です。

▼犬の口臭についての記事はこちら!

命に関わる病気を引き起こす

歯槽膿漏を放置すると大変なことになります。

歯周病菌が血液に入り、内臓に到達してそこで炎症を起こすと最悪死に至ることもあり得るのです。

ペットのお手入れや体調管理は飼い主さんの重要な役割です。

このような症状は、歯磨きをして歯垢の段階で除去しておけば予防することができます。

歯磨きに慣れさせておく

歯磨きを習慣化してない犬が、歯磨きができないまま老犬になってしまった場合、嫌がるのは当然のことでしょう。

そのため、子犬のうちから慣れさせておくことをおすすめします。

犬の歯磨きはいつから?

犬の歯磨きはいつから?

犬の歯周病は高齢になるほど高リスクです。

歯磨きの開始は早いほど良いと言われています。

歯磨きはストレスになる

子犬や歯磨き経験のない犬にとって、歯磨きは大きなストレスになります。

また、嫌がる犬を無理矢理押さえつけるなど、間違ったやり方で歯磨きをするのは危険でもあります。

慣れさせることが大切

歯磨きの開始が早いほど良いのは、犬が歯に触れられることに慣れさせるためです。

子犬の時から歯磨きを習慣化しておけば、後々のケアが楽になります。

そのため、歯磨きが嫌いにならないように注意する必要があります。

歯磨きの始め方

子犬の歯磨きの練習は、乳歯の時期から少しずつ始めていくのが理想です。

いつから始めるべきという正解はありませんが、口に触るのを嫌がる場合はやめておきましょう。

嫌がる場合は、口や顔を触ることに慣れさせていく必要があります。

遊びに織り混ぜる

最初は一日に1・2回、スキンシップの一環として遊びの中に歯磨き練習を織り交ぜると嫌がりません。

慣れさせるためとはいえ、しつこくしないように注意しましょう。
逆に歯磨きが嫌いになってしまう可能性があります。

歯磨きの頻度

犬の歯磨き頻度の理想は毎日、可能なら朝晩の2回です。

犬が長時間の歯磨きを嫌がるようであれば、1回毎の歯磨きを上の歯列と下の歯列などに分けて磨く方法もあります。

歯磨きのタイミング

元気な時に歯磨きをしようとしても、抵抗されてしまうこともあるでしょう。

歯磨きのタイミングは、犬が少し疲れた状態を狙うと良いでしょう。

散歩の後や、おもちゃで遊んだ後などを見計らうとやり易いと言われています。

人間の歯磨き粉は使用しない

人間用の歯磨き粉にはフッ素や研磨剤が含まれていますが、これを犬に使用することは危険です。

フッ素や研磨剤が歯周ポケットに残ると炎症を起こす可能性があります。

犬用歯磨き粉には、ジェル状の歯磨き粉が数種類販売されているので、専用のものを使うようにしましょう。

犬用歯磨きジェル

販売されている犬用歯磨きジェルは、犬の好きな匂いや味をつけたものです。

歯磨きを嫌がる犬などに活用して、歯磨きの習慣化に役立てると良いでしょう。

★獣医師と大学協力のもと、独自開発!
★ジェルタイプで直接舐めさせる、またはご飯と一緒に食べさせるだけでOK!
★添加物、着色料、合成甘味料、防腐剤、エタノール不使用!!

犬の口の開け方

犬の口の開け方

愛犬の歯磨きがしたいのに、「口を開けてくれない…」という悩みを抱えている人は多くいます。

子犬など歯磨きに慣れない犬が口を開けないのは普通のことです。

無理矢理口を開けようとすると噛みつくこともあるので注意が必要です。

そのような子には、口周りを触ることに慣れさせることから始めなければなりません。

手順1 口の中を触る

いきなり歯磨きしようとせず、少しずつステップを踏んで慣れさせていきましょう。

初めは顔や口元を触って、徐々に触る時間を長くしてみましょう。

おやつに気をとられている間であれば案外簡単です。

徐々に内側を触る

口周りへ触ることへの抵抗がなくなってきたら、徐々に内側を触ることに慣らします。

目標は、犬歯や奥歯を触らせる段階まで慣らすことです。

手順2 指やガーゼで歯を磨く

口の中を触られることに慣れてきたら、指にガーゼを巻くか、指でそのまま歯の表面や歯茎を優しくマッサージします。

前歯から順に奥歯の方に向かってマッサージに慣れさせることが大事です。

優しい声などで犬を安心させることによって、徐々に歯をマッサージされることに慣れてきます。

慣れてきたら力を入れていく

愛犬が慣れてきたら、少しずつ力を入れて歯を磨いてみましょう。

ガーゼに歯垢がくっついてくるのがこの段階です。

犬用の歯磨きジェルは犬の好きな匂いや味がするので、この段階でガーゼになどをつけると、進んで触らせてくれるようになることもあります。

手順3 歯ブラシで磨く

ガーゼに慣れたら、次は歯ブラシです。

歯ブラシ自体に慣れさせる

最初は匂いを嗅がせたり、なめさせたりして歯ブラシそのものに慣れさせます。

スポンジブラシを使用するのも良い

ガーゼから、いきなり歯ブラシのような硬いものに変わることを嫌がる犬も多いでしょう。

いきなり歯ブラシに帰るのではなく、中間段階として柔らかいスポンジブラシなどを使う方法もあります。

こまめにすすいで磨く

乾いたままの歯ブラシは歯のエナメル質を傷つけるので、濡らして使います。

1ヶ所10往復程度ブラッシングして、その都度すすいでから次をブラッシングすると良いでしょう。

歯ブラシの使い方

歯ブラシの使い方

ここからは、歯ブラシの力加減や当て方など、歯ブラシの使い方について解説していきます。

人間用の歯ブラシはNG

犬の歯を綺麗に磨く方法の第一歩は、犬用の歯ブラシを使うことです。

人間用の歯ブラシで代用すると、犬の歯には毛先が硬すぎてしまいます。

硬い毛先の歯ブラシでは、犬にとって正しい歯磨きができないばかりか、歯磨き嫌いにしかねません。

歯茎を傷つけることもあり得るため注意が必要です。

力加減を確認する

歯磨き前には手の甲などを使って力加減を確認しましょう。

また、歯ブラシを持つときは、鉛筆握りで持ちましょう。

この方法なら、力が入りすぎず動きをコントロールし易いので歯茎を傷つけません。

指にはめるタイプ

犬用の歯ブラシには、指にはめるタイプもあります。

通常の歯ブラシを使うよりも、力加減を調整しやすく、愛犬にとっても抵抗が少ないでしょう。

歯の磨き方

次に、歯の磨き方について紹介していきます。

歯ブラシの当て方

歯ブラシは歯と歯茎の境目に45度の角度で当てましょう。

歯ブラシの動かし方

横方向に振動させるように動かして1本ずつ磨いていきます。

歯周ポケットに毛先を入れて中の汚れをかき出すようにするのが正しい歯の磨き方です。

磨く順番

愛犬に抵抗の少ない前歯から奥に向かって順番に磨いていきましょう。

一番汚れやすいのが上あごにある大きな奥歯です。

ここは特に注意深く磨いた方が良いでしょう。

奥歯の裏側は特に磨きにくいので、犬が歯磨きに慣れてから磨き始めた方が良いでしょう。

歯磨きの注意点

犬が歯磨きを嫌いにならないように、次のような工夫をしてあげるとよいでしょう。

声をかける

歯磨き中に無言は禁物です。

やさしく声をかけたり、褒めたりしてリラックスさせるように心がけていると、犬も歯磨きを嫌がりません。

一度に磨かない

犬の集中力は長く続きません。

最初のうちは何回かに分けた方が良いでしょう。

歯磨きはガムやシートで代用できる?

歯磨きはガムやシートで代用できる?

犬の歯磨きの目的は、歯についた歯垢や汚れを取り除くことです。

しかし、犬がどうしても歯磨きを嫌がる場合や、歯磨きをしてあげる時間がないこともあるでしょう。

そんな時に便利な歯磨きグッズを紹介します。

歯磨きの代わりになるもの

歯磨きの代わりになるものとして、下記のようなものが挙げられます。

  • 犬の歯磨きガム
  • 歯磨きシート
  • 液体歯磨き
  • 綿棒

歯磨きガム

犬用の歯磨きガムは、おやつ代わりになり、犬も喜ぶことから、手軽に始められる歯磨きの代用です。

毎日食事の後に与えることを習慣にすると良いでしょう。

歯みがきガムの効果

歯磨きガムの効果といってもイメージしずらいですよね。

歯磨きガムは「歯についた歯垢をかき取る」「口臭の抑制」といった効果に期待できます。

また、噛むことでストレスを発散させてあげることもできるでしょう。

歯みがきガムの与え方

歯磨きガムは食べられるものですが、ただ与えておけば良いわけではありません。

自由に食べさせてしまうと、すぐに飲み込んでしまい効果に期待できない可能性があるのです。

ガムを与える時は、飼い主さんが手に持って噛ませてあげましょう。

与える際は、愛犬の口の横から入れて、歯垢の溜まりやすい奥歯で噛ませるようにしてあげると良いでしょう。

歯みがきガムの選び方

歯磨きガムは、「歯垢を落とすものだから硬いものがいいだろう」「大きいものなら長く噛めるから効果がありそう」と思われがちです。

しかし、硬すぎると歯がかけてしまう可能性があり、大きすぎると愛犬のあごに負担がかかったり、飲み込んだ際にのどに詰まってしまう恐れがあります。

そのため、適度な硬さ・弾力があり、愛犬の大きさに合ったサイズを選ぶことがポイントです。

歯磨きガムには歯垢が落ちやすい形状ものや、食いつきが良くなるようにニオイが強いものなど様々ありますので、愛犬に合うものを選んであげましょう。

歯磨きガムの注意点

犬はあごが強いので、噛み切って小さくなったものを丸呑みしてしまう危険があります。

愛犬に合った大きさを選んで、かじっている間も注意して観察しましょう。

また、歯みがきガムは低カロリーのものが多いですが、余分に与えると愛犬が肥満になってしまう可能性があります。

歯に良いからといって与えすぎず、パッケージに記載されている目安を守りましょう。

歯磨きシート

歯磨きシートは歯磨きトレーニングのガーゼと同じように、手に巻き付けて愛犬の歯に触るものになります。

硬い歯ブラシよりも愛犬にとっては安心感のがあるでしょう。

歯磨きシートの効果

歯磨きシートは拭くだけで歯に付着した汚れや歯垢を落とすことができます。

しかし、細かい隙間や奥歯の歯垢まで取り除くことは難しいため、歯石を対策するには歯ブラシと併用するのが理想です。

トレーニングに効果的

歯ブラシにどうしても馴染めない犬には、歯磨きの代わりになります。

歯ブラシの前段階のトレーニングにも効果的です。

 

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(写真のワンちゃん・・・_rui.0316_さんのルイちゃん)

液体歯磨き

液体歯磨きは、飲み水の中にいれてあげることで愛犬の口内環境を改善してくれるアイテムです。

お手軽なので、忙しく愛犬の歯磨きがどうしてもできない方におすすめのです。

直接犬の口の中にスプレーを吹きかけるスプレータイプも販売されています。

綿棒

硬い歯ブラシをどうしても嫌がる犬もいますが、綿棒は歯ブラシよりも小さいので抵抗が少なく受入れられることもあります。

歯と歯茎の間を綿棒で撫でることで歯垢がとれます。