
猫の行動の意味とは?猫の習性や、甘えてくる時・嫌いな人にとる行動
猫の習性
猫を飼っていると、飼い主には理解できない行動を取ることがあるでしょう。
そんな猫の不思議な行動についてを紹介します。
自由でマイペースな性質を持つ
猫の習性としてよく知られているのが、自由でマイペースな行動を取ることです。
猫の場合、飼い主に甘えることはあっても、独立心を失うことはなく、気ままに行動します。
実際、外歩きをする猫は、他の猫を追いかけて突然家出をしてしまうこともあります。
なかなか愛猫が帰ってこないときには、飼い主がパニックに陥ってしまうケースも少なくありません。
動物の本来の性質
独特な猫の行動は、動物の本来の性質に由来していると言われています。
野生で生きていた猫は、自分のなわばりを持ち、群れをつくることなく単独で行動をしていました。
飼い猫となった場合も、猫は飼い主と適度な距離を保ちながらマイペースに行動をする傾向があります。
狭いところや高いところを好む
狭い場所や高い場所が好きなのも、猫の習性のひとつです。
猫はいつの間にか洗濯カゴや猫用トイレの中に入って丸まっていたり、高い棚の上にちょこんと座っていたりすることがあります。
狩りとの関わり
野生で暮らしていた猫にとって、狭い場所は外敵から狙われることが少ない安全な場所です。
また、自分で狩りをする猫は、高いところに上がって獲物を狙う傾向がありました。
飼い主からすると少し不思議に思える行動や仕草も、猫が持つ本来の性質と深く関わっている可能性があります。
リラックスしているときの行動
猫がリラックス状態かどうかは、毎日の行動を観察することで推測できます。
猫がリラックスしているときの特徴
猫の気持ちを知るコツは、ちょっとした行動や仕草に注目することです。
下記のような行動は、猫が環境に安心を感じているときにしばしば見せます。
- そばに来て座る
- 飼い主の体に顔をうずめてくる
- 飼い主の手や足に前足を乗せてくる
- 尻尾をピンと立てて近寄ってくる
このような行動が見られたら猫がリラックスしている状態なので、一緒に遊んであげるのも良いでしょう。
猫にリラックスしてもらう方法
少し緊張気味の猫にリラックスをしてもらいたいときは、スキンシップが役立ちます。
下記のような部分を、撫でるついでに軽くマッサージをしてあげれば、緊張を解いてリラックスしてもらえるかもしれません。
- 背中
- 首の周り
- 顔
マッサージのポイント
マッサージをする際は、指先にあまり力を入れ過ぎないのがポイントです。
猫の反応を観察しながら、ゆっくりと時間をかけて揉みほぐしてあげましょう。
猫が嫌がる場所は、無理にマッサージをしないことが大切です。
猫が嫌いな人にとる行動
猫は嫌いな人に接すると、独特の行動や仕草を見せることがあります。
猫に嫌われる人
猫が嫌いな人の特徴として一般的に言われているのが、「自己主張が強い人」や「アグレッシブな人」などです。
猫は男性、女性を問わず、どちらかと言えばソフトで優しい雰囲気の人を好む傾向があります。
「強制的に自分に懐かせようとする人」や「強引に触ろうとする人」などは、猫に嫌われる可能性が高くなるでしょう。
猫に好かれていないサイン
猫が嫌いな人に接したときには、下記のようなサインがしばしば現れます。
- ひげが前に向く
- しっぽが早く揺れる
- 触られると怒る
このようなサインが見られたときは、「あまり好かれていないな」と判断して、無理に近寄らないのも方法のひとつです。
猫に好かれるためにできること
飼い主にも嫌いな人に見せるようなサインを時として表すことがあります。
実際、いたずらをひどく叱ってしまったときや、眠っている猫を起こして無理やりスキンシップを取ろうとしたときなどは、猫が腹を立てて不快なサインを見せるケースもあるかもしれません。
このような場合は、猫の気持ちを考えながら仲直りのタイミングをはかりましょう。
仲直りの方法
猫と仲直りをするには、猫が嫌がる可能性があることをしないように意識し、「待つ」ことです。
仲直りするために撫でてみたり、構いすぎてしまうことで猫に嫌われる場合もあります。
時間はかかるかもしれませんが、害のない人と思われるまで待ち続けてみましょう。
「体に擦り寄ってくる」などの猫に好かれているサインが再び見られたら、仲直りが出来た証拠と言えるでしょう。
甘えがひどい理由
猫が飼い主に急に甘えるケースも多々あります。
猫がひどく甘えてくるときに考えられる原因を紹介します。
猫が甘えているときの行動
「目の前で”こてん”と倒れる」「頭突きしてくる」などは、構ってほしいというサインです。
猫はもともと気まぐれなところがあるため、とくに問題を抱えていなくてもこのように甘えてくることがあります。
また、猫が甘えてくるときはお腹が空いている可能性もあります。
猫の甘えがひどいときは危険?
少し注意をしたいのが、甘え方が異常なときです。
下記のようなときは、なぜそのような行動を取るのかを少し考えてみる必要があります。
- 撫でているときにゴロゴロ言い過ぎる
- 夜中寝ているときに突然体に飛び乗ってくる
- パソコンのキーボードの上や書類の上、カバンの中などからなかなかどいてくれない
ストレスを抱えている可能性がある
猫の甘えがひどい場合に考えられる原因が、慢性的なストレスです。
「自分に関心を向けてくれない」「遊んでくれない」などは、猫にとってストレスになりかねません。
こういった場合は、日々の猫との接し方を振り返って考えてみるのが対策になります。
仕事が忙しくて猫に関心を向ける余裕がなかった場合は、愛猫と遊ぶ時間を少しでも作ってあげると異常な甘え方をしなくなるかもしれません。
猫がストレスを感じているときの行動
猫にストレスが溜まることで、病気になってしまうことがあります。
そのため、猫のストレスサインに気づき、対策してあげることが大切です。
猫のストレスサイン
猫のストレスサインとして多いのが、食欲不振です。
それまで喜んで食べていたフードを突然食べなくなったときは、何らかの理由で猫がストレスを感じているのかもしれません。
食欲不振は、病気の症状である場合もあります。
嘔吐などが見られたときは、急性ストレスの可能性もあるため、さまざまな面から猫のストレスチェックをして原因を探る必要があるでしょう。
トイレやご飯が気に入らない
猫はトイレやご飯が気に入らないときにもストレスを感じます。
ストレスサインからトイレやご飯に原因があると考えられる場合は、対策を講じて状態が変化するかどうかをチェックしてみましょう。
トイレが気に入らない場合の行動
もともときれい好きな猫の場合、トイレが不潔だったり使いづらかったりすると、ストレスを感じる恐れがあります。
このようなストレスを感じているときに猫が見せるのが、「早くトイレから出たがる」「トイレの中に入ろうとしない」などのサインです。
トイレを気に入ってもらうには
トイレに不満があると考えられるときは、設置場所やトイレの形などを見直すことが対策になります。
また、猫砂を変えるのも効果が期待できます。
ご飯が気に入らない場合の行動
毎日の食事で与えるご飯も、猫のストレスの一因になりかねません。
ご飯が気に入らない場合のサインとしては、「においをかいでいるだけでフードを食べない」「食べた後に嘔吐してしまう」などが挙げられます。
ご飯を気に入ってもらうには
ご飯が原因の可能性が高い場合は、いつもと異なる素材や味付けのウェットフードなどを与えてみましょう。
また、猫はニオイに敏感なため、ウェットフードを人肌程度に温め、ニオイを強くしてみるのも効果があるかもしれません。