犬と海に行くのは危険?海の注意点やマナー・必要なものを紹介!
海遊びのマナー
暑さが厳しい夏、海へ愛犬を連れて行って、一緒に遊べたら楽しいだろうなと思いますよね。
海は愛犬との思い出を作る人気のスポットになっていますが、ルールを守らないとトラブルになったり、危険なこともたくさんあります。
ここでは愛犬と安全に楽しく過ごすための海のルールとマナー、注意点について解説します。
海のルールとマナー
周囲の方たちに迷惑をかけないよう、場面別のマナーに注意して愛犬との海水浴を楽しみましょう。
砂浜で過ごすとき
海に来ている人の中には、犬が苦手な人もいるでしょう。
そのため、周りに人がいるときには必ずリードを付けるか、 飼い主さんが抱っこして歩いて下さい。
『ペット同伴OK』の海水浴場でも、リード着用が義務付けられているところがあります。
勝手に外したりする行為はマナー違反となるため注意しましょう。
排泄をしたとき
普段のお散歩のルールと同様に、海でも排泄物は必ず持ち帰りましょう。
おしっこも、ペットボトルの水で薄めるようにしてください。
海で泳ぐとき
砂浜を歩くときのように、泳ぐときもリードを付けたままにしましょう。
ノーリードで周囲の人に嫌悪感を与えないよう心がけてください。
犬の遊泳が可能かをチェック
意外にも、犬の遊泳を禁止としている海水浴場は多くあります。
気になる場所を見つけたら、事前にチェックしておきましょう。
中には、『ドッグビーチ』という犬専用のエリアを設けている海水浴場もあります。
そのエリアでは周囲を気にせず思い切り楽しめるので、合わせてチェックすることをおすすめします。
海に行く際に必要なもの
愛犬と海に行く際には必ず持っていくべきものと、持っていくと便利なものがあります。
海を思い切り楽しめるようにしっかりと準備をしていきましょう。
必要な持ち物
海へお出かけする前に、下記のような持ち物は最低限準備しておきましょう。
- 水
- 氷、保冷剤
- ライフジャケット
- リード、ロングリード
- キャリーバッグ、スリング
- トイレグッズ(排泄物用の袋)
- タオル(多めに) など
海で泳ぐときは、犬種に関係なくライフジャケットを必ず着せてください。
タオルは拭くだけではなく、暑いときの日除けにもなるため、いくつあっても良いでしょう。
大判のものやマイクロファイバーなど、吸水性が高いものがおすすめです。
あると便利な持ち物
あると便利な持ち物についてもご紹介します。
- ラッシュガード(水着の一種)
- ドッグコット(簡易ベッド)
- おもちゃ
- マナーベルト
- 簡易シャワー
- やけど防止の靴
- 肉球クリーム
- 犬用日焼け止め
- パラソル、犬用テント など
マナーベルトがあると、犬と入れるドッグカフェなどの施設でひと休みしたいときに便利です。
サマーカットにして被毛が短いときには、耳、顔などに日焼け止めを塗ってあげてください。
ただし、愛犬には飼い主さん用の日焼け止めは使えませんので注意しましょう。
泳がないとき、砂浜に直に触れないようにドッグコットやパラソル、犬用テントなどがあるとゆっくりくつろげます。
この投稿をInstagramで見る
(写真のワンちゃん・・・sora_frenchbulldogさんのsoraちゃん)
夏の暑さは危険
人間と同様に、夏の熱さは犬にとっても命にかかわることがあります。
ここでは海の危険なポイントについて解説します。
熱中症
犬は人よりも背が低いため、地面からの照り返しをより強く受けます。
夏のように日差しが強く、気温が非常に高くなる日には、それに伴い砂浜の温度も高くなります。
照り返しの影響を受ける犬にとっては、過酷な環境と言えるでしょう。
しかも被毛があるため、暑いからといって薄着になることが出来ません。
愛犬が熱中症にならないためにも、しっかりとした準備が必要です。
熱中症対策
暑さ対策として、下記のような準備を整えましょう。
- 水分補給をこまめに行う
- ラッシュガードを着用させる
- 冷却効果のあるバンダナ、氷、保冷剤などを準備する
- 日差しが強すぎる日は避ける
- 暑い時間帯を避ける
- パラソル、犬用テントなどの日陰を用意する
- 海水浴場近くの動物病院を調べておく など
なにかあったときのために、動物病院の休診日や診察時間帯なども確認しておきましょう。
週末だと休診だったり、診察時間が短くなっていることもあるので注意してください。
フレンチブルドッグなどの短鼻種や肥満気味の犬は熱中症になりやすいため、いつも以上に気を配りましょう。
やけど
外気温の上昇とともに、砂浜の温度も上昇します。
そのため、砂浜を歩かせると肉球をやけどしたり、ひどい場合にはただれてしまうこともあります。
やけど対策
高温になっている砂浜の上をうっかり歩かせないように、下記の点に気を付けましょう。
- 歩かせる前に砂浜に触って温度を確認する
- 高温の場合は抱っこやスリングなどに入れて行動する
- 犬用の靴を履かせる など
まずは砂浜の温度を飼い主さんが手で確かめ、熱すぎるようなら歩かせることは避けましょう。
犬は海水に入っても平気?
犬は泳ぐのが得意というイメージがありますが、全ての犬が得意とは限りません。
愛犬と一緒に海水浴を楽しむ際に注意すべきことと、その理由を解説します。
水が苦手な犬の場合
愛犬がお風呂の水を怖がっているようであれば、海に連れて行ってしまうとストレスになるかもしれません。
海に連れていく前に、お風呂で水に慣らしてあげたり、怖がっている様子はないか観察しましょう。
泳ぎが苦手な犬の場合
フレンチブルドッグやパグなどの短鼻種は、鼻が短いため泳ぐ際の息継ぎが上手く出来ず、 溺れてしまう可能性があります。
また、短足種と呼ばれるコーギーなども泳ぎが得意ではありません。
ライフジャケットを着せる
泳ぎが苦手な犬だけではなく、得意な犬でも突然の高い波にさらわれてしまう危険性がないとは言えません。
万が一に備えて、愛犬にはライフジャケットを着用させるようにしましょう。
この投稿をInstagramで見る
(写真のワンちゃん・・・mp.ig_kuruiroさんのくる実ちゃん&いろ葉ちゃん)
海水を飲んでしまったら
泳いでる際に愛犬が海水を飲んでしまうことがあります。
『水を飲んではいけない』という判断が出来ないので仕方ないのですが、犬は塩分をそれほど必要としない体の構造のため、特に注意が必要です。
水分を多く摂らせる
犬は塩分を摂りすぎると、嘔吐や下痢の症状が出やすくなります。
もしも愛犬が海水を飲んでしまったようなときには、いつもより多めに水分を摂らせましょう。
それでも体調の変化があるようなら、すぐに病院で診てもらって下さい。
塩中毒によって、最悪の場合死亡のリスクもあるため、早めの対応が大切です。
海水浴は短めに
長時間海に入っていると、体が冷えて低体温症になることがあります。
浮力で感じにくいのですが、海は見た目より体力を多く消耗します。
楽しそうに遊んでいても、ほどほどに切り上げましょう。
帰る前にはしっかりケアを
愛犬が体のどこかをしきりに舐めるようであれば、ケガをしているかもしれません。
熱い砂浜の上を長時間歩いているので、肉球には特に注意が必要です。
肉球は熱で乾燥しがちなので 保湿クリームを塗ってしっかりとケアをしてあげましょう。
▼犬の肉球ケアについての記事はこちら
シャワーで皮膚病予防
海から上がったあとは、必ずシャワーで洗い流すようにしましょう。
長毛種の場合は、被毛の中に砂が入り込み、放置すると皮膚病になってしまうことが考えられます。
また、犬用の日焼け止めを使用した際には、落としてあげる必要もあります。
▼犬の皮膚病についての記事はこちら
海の砂や海藻を誤飲したら
海には様々な物が落ちていたり、浮かんでいたりします。
ここでは、それらを誤飲してしまったときの対処法を解説します。
危険なゴミを食べてしまったら
混雑している時期の砂浜は、いろいろなゴミが落ちていて危険です。
- バーベキューなどの串つきの肉
- タバコ
- 瓶のかけら
- 貝殻のかけら
- 海藻
- 漂着物 など
上記のようなゴミを誤飲してしまうと、口や喉、胃を傷つけてしまう可能性があります。
クラゲもうっかり近寄ると刺されるので、愛犬の周りに危険なものがないか十分に気を付けてあげましょう。
誤飲対策
誤飲の内容によっては、外科手術が必要になる可能性もあります。
愛犬を歩かせる、もしくは泳がせるときは目を離さず、 もし誤飲してしまったら元気だとしてもすぐに病院に連れて行きましょう。
砂を食べてしまったら
特に子犬は好奇心旺盛のため、とりあえず口に入れて確認しようとすることがあります。
これは犬の自然行動の一つで、珍しいことではありません。
少量であれば便と一緒に排出されますが、 大量に食べてしまうと『腸閉塞』を引き起こす危険性もあるため、念のため病院で診てもらいましょう。
腸閉塞とは・・・異物の誤飲などにより、腸が完全にふさがれてしまったり、腸の内容物によって通過障害などを引き起こします。一般的には、嘔吐や食欲不振、腹痛、排便が出なくなるなどの症状が現れます。