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猫の車酔いの対処法とは?猫を落ち着かせる方法・車酔い対策

猫の車酔いの対処法とは?猫を落ち着かせる方法・酔い止めの効果

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車酔いした猫の症状

車酔いした猫の症状

動物病院や帰省、引っ越しなど、猫を連れて車移動しなければならないときもあるでしょう。

そんなとき、猫が車酔いしてしまわないか心配になりますよね。

ここでは猫は何が原因で車酔いし、どのような症状が現れるのか紹介していきます。

猫が車酔いする原因

猫が乗り物酔いする原因として、下記のようなことが挙げられます。

不安や緊張からくるストレス

自分の縄張りから出ることは、猫にとって緊張や不安を感じることであり、大きなストレスとなります。

その不安や緊張からくるストレスが影響し、車酔いすることがあります。

三半規管の影響

猫は平衡感覚を司る三半規管の機能が優れているため、犬と比較すると車酔いしにくいと言われています。

しかし、通常の生活には無い車の揺れによって、車酔いを起こすことがあります。

車内のニオイ

猫は人間よりも嗅覚が発達しており、車内のニオイは強い刺激になります。

特に下記のようなものはニオイが強く、猫が嫌いなニオイなので注意しましょう。

  • 柑橘系のニオイ
  • アルコールのニオイ
  • 香水のニオイ
  • たばこのニオイ など

車酔いした猫の症状

猫が車に酔うと次のような症状が見られます。

落ち着きなくそわそわする

車酔いすると、不安げに鳴き出したり、落ち着きなくそわそわすることがあります。

これは車酔いをした猫によく見られる初期症状です。

口呼吸やあくびを頻繁にする

苦しそうにハァハァと浅い口呼吸を始めたり、あくびが頻繁に出たりするのも、車酔いの症状の一つです。

また、吐き気からよだれを垂らすこともあります。

嘔吐・下痢

車酔いが悪化すると、上記の症状に加え、嘔吐や下痢をしてしまうことがあります。

嘔吐や下痢をするのは、猫に大きな負担がかかっていると考えられます。

すぐに嘔吐や下痢をしてしまう猫には、車移動はなるべく控えてあげましょう。

車酔いした猫を落ち着かせるには

車酔いした猫を落ち着かせるには

前述しましたが、猫に落ち着きがない様子が見られたら、車酔いをしているかもしれません。

猫が車酔いしたら、下記のような対処法で猫を落ち着かせてあげましょう。

キャリーケースに入れてあげる

猫をキャリーケースに入れていない場合、揺れによって車酔いしてしまいます。

そのため、必ずキャリーケースに入れて、車に乗せるようにしましょう。

猫は暗く狭い環境にいると、安心して落ち着く習性があります。

広く慣れない車内でも、慣れているキャリーケースの中なら落ち着くことができるでしょう。

キャリーケースに入れる注意点

いきなりキャリーケースに入れようとすると、嫌がる猫は多くいます。

車に乗せる前に、家の中でキャリーケースに入ることに慣れさせましょう。

休憩を定期的にはさむ

長期距離を車移動する予定なら、負担を緩和するためにこまめな休憩をとりましょう。

休憩を取る頻度

長時間車で移動するときには、1時間に一度は休憩を取ってあげましょう。

車の揺れが長時間続くと車酔いが治らず、症状がひどくなる恐れがあります。

声をかけてあげる

慣れない環境で緊張しているうえ、乗り物酔いで心細く感じています。

休憩中に声をかけて安心させてあげましょう。

休憩時の注意点

サービスエリアなどで休むときは、熱中症になる危険があるため、短い時間でも車内に猫を置き去りにしてはいけません。

同乗者と交代で車内にいるなど工夫して、猫を一人にしないようにしましょう。

車のドアを開けるときは、必ず猫がキャリーケースに入っていることを確認してから開けてください。

猫のニオイがついているものを用意

猫は自分のニオイがついているものがあるとリラックスできます。

そのため、普段使っている毛布やおもちゃをキャリーケースの中に入れてあげましょう。

猫が白い泡を吐いたら

猫が白い泡を吐いたら

ここでは、猫が車内で吐いてしまったときの対処法について紹介していきます。

猫が吐いたときの対処法

嘔吐の症状が出ると体力を消耗し、元気がなくなったりぐったりしてしまいます。

適切な対処をして回復に努めてあげましょう。

休憩を取る

猫が吐いてしまったら、落ち着くまでなるべく移動は控え、休憩を取りましょう。

窓を開けて換気する

車の窓を少し開けて換気してあげましょう。

新鮮な空気を車内に入れると、車酔いが落ち着くかもしれません。

猫が嘔吐したときの後始末

猫が吐いたときの後始末の仕方をご紹介します。

吐いたものの掃除方法

猫がフードや白い泡を吐いたら、ティッシュやタオルなどの、乾いた布や紙を使って取り除きましょう。

吐いたものが取り除けたら、その後ウェットティッシュなどで拭き取りましょう。

吐いた場所によっては汚れが取れにくいこともあるので、ペットボトルの水を用意しておくと良いでしょう。

吐いた箇所の除菌

猫が吐いた箇所は、除菌スプレーなどで除菌しましょう。

除菌できるウェットティッシュを携帯しておくのもおすすめです。

車酔いの備えになるお掃除グッズ

猫の車酔いに備え、次のようなグッズがあると安心です。

基本的なお掃除グッズ

車移動時に持っておくべきお掃除グッズとして、下記のようなものがあげられます。

  • ティッシュ
  • 不要なタオル
  • ウェットティッシュ
  • ゴム手袋・ビニール手袋
  • ビニール袋
  • 消臭スプレー など

ペットシーツやシートカバー

車内の汚れ防止にペットシーツを用意したり、シートカバーをしておくと安心です。

重曹スプレー

重曹スプレーは、除菌・消臭の効果がある便利アイテムです。

スプレーの中に水と重曹を入れれば、自分で手作りすることができます。

また、重曹は猫が誤って舐めても安全な成分でできています。

猫の車酔い予防

猫の車酔い予防

ここでは、猫の車酔いを防ぐ方法について紹介していきます。

乗車前のごはんを控える

猫を乗せて車移動するときは、なるべく3~4時間前までにごはんを済ませてあげましょう。

胃の中に未消化の食べ物が多い状態は、車酔いしやすくなります。

酔いやすい猫の場合

酔いやすい猫の場合は、5~6時間前にはごはんを済ませ、胃の中に食べ物がない状態を作ってあげましょう。

芳香剤やたばこの吸い殻は除く

嗅覚が人間より優れる猫にとって、芳香剤やたばこのニオイはきつく、車酔いをしやすくなります。

猫と車移動をするときは、車内の芳香剤や、吸い殻入れにあるたばこは取り除きましょう。

猫と車に乗る際は、窓を開けていてもたばこを吸うのは控えましょう。

車内の換気をする

芳香剤を置いていなくても、車特有のニオイが猫にとって刺激になるケースがあります。

そのため、猫を乗せる前に窓を開けて、空気を入れ替えてあげましょう。

走行時や休憩時に窓を開けるときは、猫が脱走してしまう危険があるため、キャリーケースに入っていることを必ず確認しましょう。

空調に気を配る

車内の温度が高すぎると車酔いしやすくなります。

適切な温度(目安20~23℃ほど)になるように、外の空気を入れたりエアコンをかけたりして、車内の温度が上がり過ぎないようにしましょう。

猫の車酔いの薬

猫の車酔いの薬

嘔吐や下痢をしてしまうなど車酔いがひどい猫には、酔い止め薬を飲ませてあげると良いでしょう。

動物病院で処方してもらえる

動物病院に相談すれば、酔い止め薬を処方してもらうことができます。

猫が酔いやすい場合は、あらかじめ病院で処方してもらいましょう。

自分の判断で猫に人間用の酔い止め薬を使用するのは避けましょう。

市販の酔い止め薬

ペット用の酔い止め薬には市販されているものもあります。

市販されている酔い止め薬には、シロップタイプや錠剤などいくつかの種類があります。

猫用酔い止め薬の効果

市販されている猫用酔い止め薬は、興奮状態になることを防ぎ、落ち着かせる作用があるものがほとんどと言われています。

猫の車酔いは、車に乗る不安や興奮が主な原因のため、鎮静作用によって予防できるようです。

シロップタイプの飲ませ方

猫用の酔い止め薬はタイプによって与え方が異なります。

シロップタイプの酔い止め薬は、スポイトやシリンジを使用して飲ませましょう。

  1. 利き手と反対の手で猫の頬骨を持ち、上を向かせる
  2. 利き手でシリンジを持ち、口の脇から少しずつ流し込む。

薬を入れた後は、薬を飲みこむまでそのまま上を向かせましょう。

錠剤の飲ませ方

錠剤の酔い止め薬は、そのまま与えるか中身を出してそれをフードに混ぜることができます。

ただし、フードに入れても食べてもらえないことが多くあり、その場合は薬をそのまま与える必要があります。

そのまま与える方法

中身をそのまま与えるときは、下記のような手順で飲ませると良いでしょう。

  1. 薬を見せないように近づく
  2. 撫でたりしながら、後ろから優しく抑える
  3. 頬骨をもって上を向かせる
  4. 口の中に薬を入れる

飲み込まずに吐いてしまうことがあるため、しっかり飲み込めたかを必ず確認しましょう。

フードに混ぜる際の注意点

フードに混ぜる際に、いつも与えているフードに入れてしまうと、嫌がってそれ以降食べてくれなくなることがあります。

フードに混ぜるときは、いつものフードとは別のものを用意して与えるようにしましょう。

▼猫の薬の飲ませ方についての記事はこちら!

酔い止め薬を与えるタイミング

酔い止め薬は、車に乗せる20~30分前には与えるようにすると、効果に期待できるでしょう。