猫の抱き方を解説!正しい抱っこの仕方・要求している猫のしぐさ
猫は抱っこが好き?
猫は犬と違って気まぐれなイメージがありますが、猫はそもそも抱っこされることが好きなのでしょうか?
猫は抱っこが好き?
猫は自立心が高く、また何かあったときにすぐに動けなくなるので、基本的に抱っこを好む猫は多くありません。
しかし、その子の性格や育ってきた環境によっても変わってくるようです。
ここでは、猫の種類による性格の違いについてご紹介します。
猫の種類による性格
下記の猫種は甘えん坊で人懐っこい子が多く、抱っこしやすい傾向にあります。
- スコティッシュフォールド
- ラグドール
- シャム猫
- アメリカンショートヘア など
猫が抱っこをせがむ理由
抱っこをせがむ理由として下記のようなことが考えられます。
- 甘えたい
- 暖をとりたい
- 匂いをつけたい
- おやつをもらいたい など
甘えたいという理由はもちろんですが、抱っこしておやつをもらえたりすると、またそれを期待してせがむことがあります。
また、飼い主さんがお風呂に入って匂いがリセットされてしまったときに、 自分の匂いをつけたくて抱っこを要求することもあります。
猫を抱っこ好きにするメリット
猫を抱っこ好きにするメリットにはどんなことがあるのでしょうか?
- 爪切りなどのグルーミングがしやすい
- 体の異常に気が付きやすい
- 病院で落ち着いてくれる
- スキンシップで絆が深まる
- 災害時に楽にケージに入れやすい など
災害時などは、瞬時に抱きかかえなければいけない状況になります。
その際に、抱っこに時間がかってしまっては非常に危険です。
猫と暮らしていく上でどれも重要なポイントですので、抱っこ好きにするメリットは大きいと言えます。
要求しているときの猫の仕草
猫の甘えたい仕草は見逃したくないですよね。
ここでは甘えたいときの仕草と、抱っこ好きにさせる方法について解説します。
甘えたいときの仕草
下記は、甘えたいときに見せる仕草になります。
- しっぽをピンと立てて寄ってくる
- のどをゴロゴロ鳴らす
- 体をこすりつけてくる
- 玄関まで迎えにくる
- ごろんとお腹を見せる
- 甘噛みをする など
全般的にリラックスポーズで、猫が好きな人にする行動と言えます。
このような姿が見られたら、愛猫を抱っこするチャンスです。
猫の気が済むまで甘えさせてあげましょう。
▼猫の行動の意味についての記事はこちら
猫を抱っこ好きにさせる方法
どのようにしたら愛猫を抱っこ好きにできるのでしょうか。
無理強いはしない
猫が気分ではないときに無理に抱っこをすれば、ストレスを与えるだけになってしまいます。
焦りは禁物なので、猫のペースに合わせてあげましょう。
抱っこは楽しいと思わせる
抱っこは楽しいものだと感じてもらうことが大切です。
- 自分では届きにくい部分を撫でる
- おやつを与える
- 届かないところや膝の上におもちゃを置く など
耳の後ろや顎下など、自分では届きにくい部分を撫でられるのは気持ちいいものです。
また、届かない場所や膝の上におもちゃを置くことも効果的です。
優しく声をかけながら猫が甘えやすい環境を作ってあげて、抱っこができたら好きなおやつを少しあげるのも良いでしょう。
このように、抱っこをされると良いことがあると学ばせてあげましょう。
抱っこ上手になる
飼い主さんが不安を感じたり焦った気持ちで抱っこをすると、 その感情が伝わって猫も居心地が悪い思いをします。
足やお尻を固定して安定感を持たせ、猫を安心させてあげましょう。
▼猫が喜ぶ方法についての記事はこちら
猫が嫌がる・暴れる理由
基本的に抱っこが苦手な猫が多いということが分かりました。
ではその原因にはどういったものがあるのでしょうか。
猫が抱っこを嫌がるとき
下記の行動を愛猫が見せたら、抱っこを嫌がっているサインだと思って下さい。
- 逃げる
- しっぽを大きく振る
- 前足でたたく
- 後ろ足でキックする
- 威嚇する
- 噛む など
しっぽを叩きつけるようにバタバタするときは 「触らないで欲しい」という合図です。
また、前足でたたく仕草がエスカレートすると爪が出ますので注意が必要です。
こういった行動が見られるときは、抱っこすることは一旦諦めて自由にしてあげましょう。
抱っこ嫌いになってしまう原因
猫が抱っこ嫌いになってしまう理由として、どんなことが考えられるのでしょうか。
- 痛いところがあり、触られたくない
- 苦手な匂いがする
- 飼い主さんの抱っこの体勢が落ち着かない
- 嫌な思い、怖い思いをさせられた など
痛いところがあれば抱っこはされたくないですし、柑橘系など飼い主さんから苦手な匂いがしたら逃げたくなるものです。
また、過去に嫌な思いをして抱っこがトラウマになっている場合は、 克服に時間が必要ですのでじっくり取り組みましょう。
抱っこされる習慣がなく育つ
人と違って子猫のときに母猫に抱っこされて育つ習慣がないので、最初は戸惑いもあります。
むしろ捕まったと思いパニックになっているのかもしれません。
そのため、慣れるまでは逃げようとしたり、噛んだり鳴くこともあります。
抱っこに慣れるまでは気長に構えましょう。
正しい抱き方・NGの抱き方
可愛い愛猫に嫌がられない、上手な抱っこを習得したいものです。
ここでは、正しい抱っこ・間違った抱っこを解説します。
猫の正しい抱っこの方法
正しい抱っこの方法を覚え、愛猫を抱っこ好きにしましょう。
安定させることが大事
- 猫の両脇に、飼い主さんの両手を入れます。
- ゆっくり抱き上げ、安定させるためにお尻を支えます。
- 足がぶらぶらしないよう、お尻と足を抱え込むように飼い主さんの体へ密着させます。
- 猫が動き出したら優しく声をかけたり、 胸のあたりに軽く手を置いて落ち着かせてあげて下さい。
どうしても嫌がる場合は、猫の気持ちを尊重して離してあげましょう。
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(写真のネコちゃん・・・_s2_bell_さんのベルちゃん)
猫が撫でられたい場所を撫でる
猫が気持ち良さそうにする場所を探して優しく撫でてみましょう。
緊張をほぐし、リラックスさせることができます。
▼猫の撫で方のコツについての記事はこちら
座って安定感を保つ
飼い主さんが立っていると不安定な姿勢になりやすく猫も怖い思いをします。
猫が慣れるまでは、座った状態で抱っこするようにしましょう。
猫が近寄ってきたり、自分から膝に乗ってきてくれたらチャンスです。
間違った抱っこの方法
下記が間違った抱っこの方法です。
- 片手しか使わない
- 仰向けにする
- 飼い主さんに密着せず、足がぶらぶらしている
- 猫の脇に両手を入れ、高く持ち上げる
- 力を込める など
猫は高いところは好きですが、急に高く持ち上げられて、しかも足がぶらぶらしていたらびっくりします。
その拍子に落下し、怪我を負うことも考えられます。
仰向けも、猫にとっては無防備な姿勢となるため嫌がることが多いです。
トラウマにならないよう、猫の気持ちを尊重して抱っこしてあげて下さい。
爪切りのときの抱き方
爪切りを嫌がらない猫は少数派で、多くの飼い主さんが苦戦しています。
ここでは、うまく爪が切れる抱っこの方法を解説します。
爪切りのときの抱き方
飼い主さんは正座の状態で座ります。
猫を膝の上に後ろ向きに乗せ、猫の後からかかえるように支えます。
爪切りのタイプ
爪切りにはハサミタイプとギロチンタイプ、ニッパータイプがあります。
ハサミタイプは初心者でも扱いやすく、子猫の柔らかい爪にも使いやすい仕様となっています。
音がしないギロチンタイプや軽い力で切れるニッパータイプなど、猫が嫌がらず飼い主さんの使いやすいものを選びましょう。
洗濯ネットに入れる
大暴れして仕方ない猫には、洗濯ネットを使ってみて下さい。
猫は洗濯ネットに入れることで、不思議と大人しくなります。
猫は狭いところ好き
猫は狭いところを好みます。
野生の猫は茂みの下に隠れて身を守る習性があるので、 狭いところは安心して落ち着くのでしょう。
そのため、洗濯ネットの中に入れてさらにバスタオルをかけることで緊張感がほぐれるようです。
洗濯ネットへの入れ方
洗濯ネットのファスナーを開けて、バッグや段ボールにセットします。
そこへ猫を入れてファスナーを閉めるだけです。
またたびを使用したり、猫の上からネットを被せたり様々な方法があるので試してみましょう。
▼猫の爪切りのやり方についての記事はこちら
▼またたびの使い方についての記事はこちら