犬の胃腸炎はうつる?食事やストレスなどの原因と対策を紹介!
犬の下痢が長引くのは胃腸炎のせい?
犬も人間と同じように体調を崩し、下痢や嘔吐をします。
中でも、一過性の下痢や嘔吐は『急性胃腸炎』と呼ばれています。
特に犬では珍しいことではなく、定期的に症状を繰り返すことも多いです。
胃腸炎が長引く
急性胃腸炎の症状は数日程度で治まることがほとんどです。
しかし、症状が長期間に渡って長引く場合は、急性胃腸炎ではない可能性も出てきます。
病院へ連れていく
胃腸炎になると犬の元気がなくなり、震えなどの症状が見られたり、嘔吐・下痢をしたものにゼリー状のものや血が含まれていることがあります。
その場合、他の病気にかかっている可能性があるので、動物病院でレントゲンや検便などの検査が必要になります。
また、他の病気ではなくても、急性胃腸炎によって脱水状態などを犬が引き起こしているときは検査や治療が行われます。
3日以上も下痢や嘔吐が続く場合や、その他の症状が見られる場合には、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
急性胃腸炎の治療
犬の急性胃腸炎の治療には、下記のようなものなどが使われます。
- 抗生剤
- 制吐剤
- 下痢止め
- 胃液の分泌を抑える制酸剤 など
急性胃腸炎を判断するのは難しい
下痢や嘔吐といった急性胃腸炎の症状は、様々な病気でよく起きる症状です。
そのため、一般の方のには愛犬の症状を見て、急性胃腸炎なのか、それとも別の病気なのか判断するのは難しいでしょう。
同じ症状を引き起こす病気の中には命にかかわるものもあるため、長引くようならすぐに動物病院で獣医さんに見てもらいましょう。
犬の胃腸炎の原因は食事?
犬の胃腸炎は、主に食べ物やストレスが関係することが多いとされています。
犬は食べてはいけないものを区別できない
犬の嗅覚は人間以上ですが、鼻が良いだけで人のように食べて良いものと悪いものを区別することは難しいです。
落ちているものを食べてしまう
道に落ちている食べ物を誤って食べてしまうこともあり、それが原因となって下痢や嘔吐を引き起こします。
特に散歩しているときは、拾い食いをすることがないように注意しましょう。
▼犬の拾い食いの防ぎ方や散歩中の注意点についての記事はこちら!
飼い主さんの知識が必要
飼い主さんが愛犬に食べ物を与える際、犬にあげても良い食べ物に関する知識が乏しいと、食餌不耐性によって下痢や嘔吐などの症状が出ることがあります。
犬のストレス
犬も様々なことによってストレスを感じます。
ストレスも胃腸炎になる原因の一つとなるため、ストレス状態を把握しようとすることは大事です。
食べ物に気をつけているにもかかわらず、急性胃腸炎の症状が長引く場合は強いストレスがかかっているのかもしれません。
ストレスの原因
ストレスの原因として、下記のようなことが挙げられます。
- 夏の暑さ
- 運動不足
- 家族環境の変化 など
特に夏の暑い日は、暑さや睡眠不足によってストレスが溜まってしまいます。
また、飼い主さんの仕事が忙しくてかまってあげられなかったり、散歩に行く機会が減ると運動不足で調子を悪くする犬もいます。
人と同じく犬もデリケートな生き物です。
愛犬が快適な生活を出来るように工夫をすることで、急性胃腸炎の予防をすることが出来ます。
胃腸炎はうつる?
犬の急性胃腸炎自体はうつらないものです。
しかし、原因が感染症の場合は、ウイルスや細菌が犬同士にうつることによって急性胃腸炎がうつったように見えることはあります。
コロナウイルス
中でも注意しなければいけないのが『コロナウイルス』です。
比較的成犬は症状が出にくいと言われていますが、子犬がコロナウイルスに感染すると下痢や嘔吐の症状が出ることがあります。
パルボウイルス
下痢や嘔吐の症状が何日も治らない『パルボウイルス』というウイルスもあります。
入院しても致死率が高く、危険なウイルスなので感染症予防も大切です。
ワクチン接種
犬が感染するウイルスはワクチン接種で予防することが出来ます。
パルボウイルスにもワクチンがあり、ワクチン接種が感染症予防において重要です。
隔離して感染を防ぐ
犬を多頭飼いしている方は、他の犬にウイルスが感染してしまうのを防ぐことも大切です。
急性胃腸炎の症状である嘔吐や下痢が見られたら、他の犬との接触を少なくしたり隔離するなど工夫をしてあげましょう。
ジステンパーウイルス
パルボウイルス、コロナウイルスの他には、『ジステンパーウイルス』も急性胃腸炎と似たような症状が出るウイルスです。
ジステンパーウイルスはワクチンを接種していないと成犬でも感染するウイルスで、感染した際の症状も重症になりやすいので気をつけましょう。
犬のストレスをためない
ストレスは胃腸炎になりやすくなるだけではなく、その他の様々な病気や怪我の原因になります。
常日頃から愛犬のストレスを溜めないようにしてあげることが飼い主さんの努めです。
犬のストレスサイン
犬のストレスサインは、どのくらいストレスがかかっているのかによって変わってきます。
軽度のストレス
軽度のストレスでは下記のような行動を取ります。
- 体をかく
- 目をそらす
- あくびをする など
このような行動は『カーミングシグナル』とも言われ、ストレスだけでなく不安を感じた際にも良く行う行動なので、それらの行動をした場合は要注意です。
重度のストレス
更にストレスがかかると、下記のような問題行動を取るようになります。
- 吠える
- 震える
- うなる
- 逃げる
- 噛む
- 威嚇する など
ストレスサインを見てしまったら、ストレス解消を早めにしてあげましょう。
さらにストレスが溜まると、脱毛したり自傷行為をする場合もあります。
問題行動が見られたら、動物病院へ連れていくことをおすすめします。
ストレスを解消するには
ストレスを解消してあげるには、飼い主さんとのコミュニケーションが重要となります。
散歩
犬にとって良いストレス解消になるのが散歩です。
散歩をすることで運動ができ、飼い主さんと一緒に散歩することでストレス発散もできるので一石二鳥です。
室内で遊ぶ
散歩に行く時間がないときには、室内でも使える犬のストレス解消グッズを利用する方法もあります。
飼い主さんが構ってあげられる時間をとれる場合は、ボールなどの犬用玩具で遊んであげましょう。
あまり構う時間が取れない時は、噛むことでストレスを発散する等の一人遊びグッズが役立ちます。
▼犬の喜ばせ方や遊び方についての記事はこちら!
胃腸炎のためのドッグフード
人が嘔吐をしたときは、お粥やうどんなど、胃腸に優しい食事を食べることが多いでしょう。
では犬の場合は何を食べさせればよいのでしょうか。
消化吸収の良いドッグフード
犬が胃腸炎になってしまったら、消化吸収の良いドッグフードを与えてみましょう。
胃腸への負担を和らげれることができるため、消化ケアに繋がります。
また、胃腸炎になっていなくても、普段から消化吸収の良いドッグフードに切り替え、予防するのも一つの方法です。
手作りご飯より安全
胃腸が弱い犬の場合、飼い主さんが作った手作りのご飯によって、逆に下痢になったりすることもあります。
そもそも人と犬では体の構造が違うので、人にとって良い食べ物でも、犬にとっては悪影響を及ぼす食べ物も存在します。
本当に犬に適した食べ物を食べさせたいなら、メーカーがきちんと研究や開発をして作った、消化の良いドッグフードのほうが安心です。
▼犬に与えて良いもの・与えてはいけないものについての記事はこちら!
栄養バランスも考えられている
消化の良いドッグフードは、栄養面も考えられている商品が多いため、愛犬の元気をサポートできます。
商品によって配合されている栄養成分は違いますが、『オリゴ糖や食物繊維が含まれる消化の良いドッグフード』や、『犬が噛みやすいサイズや形状をしているドッグフード』も人気です。
胃腸や栄養に良いドッグフードで、犬の胃腸炎予防や改善を目指していきましょう。