猫の噛み癖の治し方【子猫~大人別対処法】厳選おすすめグッズも紹介
子猫の噛み癖はいつまで?
可愛い子猫に噛まれてもつい許してしまいがちですが、それが癖になってしまっては大変です。
ここでは、子猫の嚙み癖について解説します。
子猫ならではの習性
子猫の習性によって、嚙むことが癖になってしまうことはあるのでしょうか。
遊びの延長で噛む
子猫は好奇心旺盛です。
寝ている時間がほとんどですが、起きているときは飼い主さんの手さえもおもちゃのように感じてしまいます。
だからといって、手を噛ませて遊んであげるのは良くありません。
子猫は『噛んで良いもの』と理解し、癖になってしまいます。
歯が生えてくるので痒みがある
子猫は生後5週目くらいから歯が生え始め、6ヶ月までの間に生え変わります。
その期間はどうしても歯と歯茎がムズムズして痒みを感じます。
それを和らげるために何かを噛みたいようです。
何歳頃まで噛み癖があるのか
子猫の嚙み癖はいつまで続くのでしょう。
大人になれば自然に治るのでしょうか。
およそ1歳前後
個体差はあるようですが、だいたい1歳前後で落ち着く子猫が多いようです。
兄弟と一緒に育った猫は、喧嘩のときに噛まれる経験をすることで、噛む加減を学びます。
しかし、一人っ子で育った子猫は、そのような経験から学ぶことができないので、しつけにもう少し時間がかかるかもしれません。
子猫の噛み癖治し方
ひどい嚙み癖にならないよう、子猫のうちに治したいものですよね。
子猫のうちにできるしつけ法
子猫の嚙み癖を治す方法を解説します。
不快感を与える
噛まれると咄嗟に手を引いてしまうところですが、 それを逆に猫の口に押し込んでみて下さい。
猫には、逃げている物を追いかけて捕まえようとする性質があります。
そのため、予想と反する動きをすることで猫は不快に感じ、噛むのをやめさせる効果があります。
姿を消す
噛まれたらすぐに、別の部屋へ移動しましょう。
せっかく楽しく飼い主さんと遊んでいたのに、置いていかれたら猫は寂しくなるはずです。
「噛んだら飼い主さんは遊んでくれない」と認識させましょう。
おもちゃを使う
手足を噛まれたら、すかさずおもちゃにすり替えましょう。
上手に使えば、子猫も手よりもおもちゃの方が楽しく遊べるようになります。
一人遊びを覚えさせる
噛む理由として、甘えたくて噛む子猫も多いので、一人で楽しく遊べるようにしつけましょう。
電動で動くものもありますし、愛猫の好みを見つけられるようにいろいろと試してみて下さい。
叱り方
「噛まれると痛い」「いけないことをしている」と、子猫のうちにしっかり教えなければいけません。
声のトーンは上げず、短い言葉で叱ります。
大きな声は、逆に猫を興奮させるので逆効果です。
大人猫が噛む理由とは
子猫の時期が過ぎて、大人になっても噛み癖は残るものなのでしょうか?
ここでは、大人猫が噛む理由についてご紹介します。
大人でも噛む理由・原因
猫は意味もなく噛むことはありません。
大人になっても噛んでしまう猫の理由や、心理について見ていきましょう。
病気・ケガ
病気やケガなどによる痛みから、おこったり噛んだりするケースがあります。
外側からではわかりづらい病気やケガもあるので注意が必要です。
普段から体のすみずみまで観察し、「この場所を触ったらおこって噛む」などといった規則性がないかチェックしましょう。
触って欲しくないとき
飼い主さんはたくさん撫でてあげたくても、猫にとってそうではないときがあります。
撫でられることに飽きて嫌になっていることもあるので、愛猫の性格に合わせたスキンシップをとるようにしましょう。
しっぽを勢いよくパタパタし始めたら、イライラのサインなので気を付けましょう。
ストレス
猫は敏感でデリケートな動物です。
少しのことで驚いたり、恐怖を感じたりもします。
そういったストレスを感じたときに、それとは無関係な人やものに八つ当たりしてしまう『転嫁行動』をとることがあると言われています。
体力が余っている
若くて活発な猫は、体力が余っていることもあります。
飼い主さんと遊んでいるうちに、ついつい興奮してしまったり、「もっと遊んでほしい」という甘えたい気持ちから、噛んでしまうこともあるようです。
大人猫の噛み癖がひどいときは
子猫の時期だけで治ったら良いのですが、大人猫になっても噛み癖がひどい場合は、どのように対処したらいいのでしょうか。
対処法
大人猫の噛み癖についての心理と対処法をご紹介します。
距離を置く
噛まれたら、すぐその場で「痛い!」と伝えて、毅然とした態度をとることが大切です。
一旦距離を置いて、猫が落ち着くのを待ちましょう。
環境の変化に気を配る
大きな地震があったときや、近隣工事の騒音、引越しなどの環境の変化があると、猫は不安になり噛む行動を起こします。
できる限り平穏に過ごせるように気を配りましょう。
隠れられる場所を与える
猫は高いところが好きですが、それに加えて身を隠せる場所があるとより安心できます。
リラックスできるような隠れ家を作ってあげることで、噛むことを減らす効果も期待できます。
トラウマを解消させる
過去に怖い思いをして、それがトラウマになるケースがあります。
トラウマの原因を探って、「怖い、不安」などのマイナスの記憶から、それが起きても「怖くない、安心」といった新しい記憶に結びつける必要があります。
愛猫が好きなおもちゃやおやつに結びつけても良いですが、薬が効果的な場合もあるので、かかりつけ医に相談してみて下さい。
おもちゃで狩猟本能を満たす
猫は大人になっても狩りの本能が残っていますので、動くものを捕まえようと噛みつくことがあります。
対策として、おもちゃでその欲求を満たしてあげる方法が効果的です。
捕まえられそうで捕まえられないおもちゃや、レーザーポインターを必死に追いかける猫もいます。
愛猫が興味を示すようなおもちゃを使って、そちらに意識を向けさせてあげましょう。
猫の噛み癖おすすめグッズ
便利なグッズで噛み癖が治ったら飼い主さんは助かりますよね。
そんな猫の噛み癖におすすめのグッズを紹介します。
デンタルケアもできるグッズ
中にまたたびなどを入れられて、噛むことでデンタルケアができるおもちゃも人気です。
ゴム製で突起のあるおもちゃ
ゴム製で柔らかく、中にまたたびや猫が好むハーブが練りこまれています。
柔らかいので、噛む力が劣えつつある老猫にも向いています。
表面に突起がついているので、噛みたい欲求を満たすだけではなく、歯垢も取ることができる便利グッズです。
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(写真のネコちゃん・・・leto_reitaさんのリェータちゃん)
またたびの木
無添加のまたたびの木の枝が数本入っている商品です。
こちらもデンタルケアに有効で、猫がストレスを溜めているように見えたら効果を発揮するグッズになっています。
天然まゆと紐のおもちゃ
紐の先に天然まゆが結ばれているおもちゃが売られています。
まゆの中にはまたたびが入っており、紐を引っ張ったり、まゆを噛むことで、デンタルケアをすることができます。
運動不足も解消できるグッズ
楽しく遊びながら噛めて、運動不足も解消できるグッズを紹介します。
猫じゃらし
猫じゃらしには、『釣り竿タイプ』『棒タイプ』『リボンタイプ』など、色々な種類があります。
飼い主さんが棒を持って動かしますので、猫の様子を見ながら加減して遊べます。
噛む欲求や運動不足解消だけではなく、ストレス発散にも効果的です。
噛みたくなくなるグッズ
こちらは、噛みたいと思う気持ちを減退させるのに有効なグッズです。
苦手な臭いのスプレー
嚙まれやすい手などに、スプレーで猫の嫌がる臭いをつけます。
スプレーではなく、ハーブを利用することも可能ですが、もちろん猫が舐めても安全なものを選んで下さい。
こちらは、「噛むと良くない事がある」と、猫に覚えさせる方法になります。