
猫に置き餌をしてもいい?置き餌によるリスクや止め方について紹介!
置き餌のデメリット
置き餌とは、猫のご飯の時間を決めず、猫が自由に食べれるようにご飯を置いておく方法です。
猫に良くないとわかっていながら置き餌にしている人や、量を決めて置き餌にしているなど様々な人がいるでしょう。
また、用事があったりして、いつも餌をあげている時間帯に外出している時もあるのではないでしょうか。
そういう時、置き餌をしておこうと思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、置き餌は飼い主が楽であること以外にほとんどメリットはありません。
衛生的に良くない
猫に置き餌をしてしまうのは、衛生的に良くありません。
ゴミや虫が入る
何時間も置いておくと鮮度が落ちたり、放置しているうちにゴミが入ってしまう恐れも考えられます。
また、ゴミが入らなくても虫が入ることも考えられます。
鮮度が落ちる
猫が置き餌を全部食べるとは限りません。
食べかけのまま残した餌は、雑菌が繁殖していってしまいます。
猫の健康のことも考えて、常に新鮮な餌を与えることが大切です。
餌だけではなく、餌を入れているお皿も毎回洗って清潔に保つようにしましょう。
猫が食べた量を把握できない
また、置き餌をしていることで食べすぎてしまうことも考えられます。
やはり猫がどのくらい餌を食べているのかを飼い主さんが把握しておく必要があるため、置き餌はだめだと言えるでしょう。
多頭飼いの場合
多頭飼いをしている飼い主さんもいるかもしれません。
その場合、それぞれの猫に合った餌の種類や、量などを与えなくてはいけませんよね。
置き餌にしておくと、どの猫が何をどのくらい食べたのか把握することが出来なくなってしまいます。
健康状態に問題が出る可能性もあるので、猫が食べた量をチェックしながら餌を与えることが大切です。
置き餌はなぜ太るのか
置き餌は、猫の食事の時間に合わせて行動しなくて済むため、飼い主さんにとってはメリットに感じることも多いかもしれません。
しかし、置き餌をしておくと、猫がどの時間に食べたのかが分からなくなってしまいますよね。
猫は食事量を計算できない
しっかり食事の時間を決めて、そのタイミングで適切な量を食べさせてあげなければ、カロリーを多くとりすぎて猫が肥満になってしまう可能性も考えられます。
飼っている猫の年齢や種類などによって一日に必要なカロリーが変わってくるため、それをきちんと計算してあげることが必要です。
多頭飼いの場合はさらに注意が必要になります。
太ることによるリスク
猫がどんどん太ると、病気に発展してしまう場合もあるでしょう。
糖尿病
糖尿病になってしまうと、食事制限を厳しくしなければいけなくなったり、猫の負担が大きくなります。
膀胱炎
太っていることで行動が鈍くなったり、じっとすることが多くなったりして、膀胱炎になってしまう可能性も出てきます。
肥満になると様々なデメリットがあるので、「忙しいから置き餌にしよう」と思わずに、しっかり食事管理をしてあげることが重要です。
家族と一緒に住んでいる場合は、餌の与え過ぎにならないように情報共有をしましょう。
置き餌のやめ方
猫の健康のために置き餌をやめようと考えている方もいるでしょう。
しかし、すでに習慣化されている場合は、急に餌の与え方を変えてしまうと猫に負担をかけるかもしれません。
置き餌を辞めたことで、あまり餌を食べなくなってしまったら心配にもなりますよね。
少しずつ回数を減らしていく
猫への負担を避けるためにも、最初から餌の時間をきっちり決めて与えるのではなく、少しずつ与える回数を減らしていく方法を取るといいでしょう。
飼い主さんのスケジュールもあると思うので、自分が一日に与えられる回数を決めていきます。
例)一日に餌を与えられる回数が5回であれば、一日に与えるべき餌の量を5分割にして与えるようにします。
慣れてきてから徐々に回数を減らすようにすれば、置き餌をやめることが出来るでしょう。
猫がもっと食べたがっていたら
餌を小分けにして与えると、猫がもっと食べたがったりすることもあるかもしれません。
そういった場合でも、決められた量以上は与えないように気を付けることが大切です。
もしも何か与えたいと思ったら、餌にプラスしておやつを食べさせるのもいいでしょう。
食べ過ぎは猫が太る可能性を高めてしまうので、いくら可愛かったとしても与え過ぎには注意しなければいけません。
与えるものはカロリーや素材などをチェックして猫の健康に気を遣いましょう。
旅行中は置き餌でいいの?
猫を飼っている方の中で、旅行中の餌に関して不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
旅行によく行く場合でも、猫の負担を考えて置き餌は控えたほうがいいかもしれません。
短期旅行の場合
1泊2日程度の短い旅行の場合は、次のようなアイテムを使うことで対応できるでしょう。
自動給餌器
置き餌を避けるために、タイマー機能付きの自動給餌器などを使用して、いつでも新鮮な餌を与えられるようにしましょう。
留守番している猫の様子を外出先から見たいという方は、カメラ付きの自動給餌器を検討してみるのもおすすめです。
高性能のものを選べば、スマホを操作して餌を与えることも出来ます。
予備のトイレ
旅行中は餌だけでなくトイレの心配もありますよね。
出来るだけストレスをかけないためにも、予備のトイレを用意しておくと安心です。
長期旅行の場合
3泊4日ほどの少し長めの旅行に出かける場合は、前述したような自動給餌器や予備トイレだけでは不安ですよね。
ペットホテル
長期旅行の時には、ペットホテルに預けるという方法もあります。
預けている最中に写真を送ってくれるなど、オプションでサービスを行っているところもあるので、必要な方は確認しておくといいでしょう。
ペットホテルを選ぶ時は、信頼出来るスタッフかどうか、猫が過ごすスペースはどんな環境なのかをチェックすることが大切です。
ペットシッター
慣れない場所に泊まらせるのが心配な場合で、ペットホテルには預けたくない人もいるでしょう。
また、家族や友人に世話をお願いすることができない場合もあります。
その場合、ペットシッターを自宅に呼んで餌やりやトイレの掃除などをお願いすることも可能です。
何時間おきに変えるべきか
普段は出来るだけ時間を決めてご飯をあげているという方でも、何かの用事が出来てしまって置き餌をしなくてはいけない状況もあるでしょう。
置き餌はデメリットも多い方法ですが、しっかりと管理していれば、絶対にやってはいけない方法ではありません。
できるだけ早めに変えること
どのくらいの時間家を空けているかにもよりますが、帰ってきたら出来るだけ早めのタイミングで餌を変えることをおすすめします。
朝から外出して夜に帰ってきた場合は、大体12時間前後置き餌をしているということになりますよね。
ドライフードであれば、一日置いていても腐ることはないでしょう。
しかし、衛生面や餌の鮮度などを考えても、それ以上は放置しないほうがよいといえるでしょう。
置き餌をする際に気を付けるべきこと
置き餌をする場合は下記のようなことに気を付けましょう。
餌の量を把握する
一日に食べる餌の分量はしっかりと決めて置き、猫がどれくらい食べたのか把握できるようにしましょう。
餌の種類はウェットフードにすると劣化が早いので、ドライフードを選びましょう。
食べ残しは捨てる
一日分の量をしっかり量って置き餌をしておいても、すべてを食べきっていない場合があります。
餌がもったいないからといって、次の日に持ち越したり、上から足すのはやめましょう。
残った餌に新しい餌を追加してしまうと、猫がどのくらい食べたのか分からなくなってしまいます。
また、ドライフードでも酸化して傷んでいきます。
お皿は毎回洗う
お皿を毎日洗わないのは衛生的に良くありません。
必ず毎回洗うようにしましょう。
夜中はなるべく避ける
また、夜も餌を置きっぱなしにするのはなるべく避けたほうがいいでしょう。
猫が夜中に餌を食べると、体内時計を狂わせてしまったりする場合があります。
餌が上手く消化できなくて体調を悪くしてしまうことも考えられます。