またたびの使い方とは?猫に与える効果や危険性について解説!
またたびの効果
昔から、猫の嗜好品としてもイメージが高い『またたび』は、食べたり匂いを嗅いだりすることで、リラックスできると言われています。
ここでは、またたびに含まれる成分や、またたびを与えるメリットについてご紹介します。
またたびはどんな植物?
またたびとは、『マタタビ科マタタビ属』の植物で、別名『夏梅』とも呼ばれています。
全国の林や山地で自生していて、毎年6~7月頃に花を咲かせます。
またたびのつるつるとした実に、ハエやアブラムシなどの昆虫が卵を産みつけることで、凸凹とした形に変形して成長していきます。
これを『虫えい果』と呼び、その成分が猫の好物とされているのです。
またたびに含まれる成分
そんなまたたびには、次のような成分が含まれています。
- アクチニジン
- マタタビラクトン
- β-フェニルエチルアルコール
私たちにとってあまり聞き馴染みのない成分名ですが、これら3つの成分に反応を示すと言われています。
なぜ猫にだけ反応が出るの?
またたびの匂いに、なぜ猫が反応するのかご存知でしょうか。
猫の上顎には、『ヤコブソン器官』という器官が存在します。
ヤコブソン器官があることで、私たちには嗅ぎ分けられないような微々たるフェロモンの香りを感知し、リラックスしたり興奮したりするのです。
またたびを与えるメリット
猫にまたたびを与えるメリットは次の通りです。
- 食欲を増進
- ストレスの解消
- 老化防止 など
食欲がないときに、食事にまたたびをふりかけると、食欲促進効果があると言われています。
さらに、またたびにはリラックス効果があるため、程よく緊張がとけてストレス解消につながります。
また、またたびをふりかけたおもちゃやまたたびの枝を噛むことで、脳に刺激が与えられ、老化防止に繋がることもメリットの一つでしょう。
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(写真のネコちゃん・・・noa_and_tychoさんのノアちゃん)
またたびを使うと寝る?
またたびを使うと、リラックスして眠くなったり、様々な行動の変化が現れます。
ここでは、猫がどのような行動を取るのかについてご紹介していきます。
酔っぱらったようになる
猫にまたたびを与えると、酔っぱらったようになることがあります。
またたびを与えてから、わりとすぐに効果が出るため、飼い主さんは驚いてしまうかもしれません。
しかし、またたびの効果は長くはなく、一時的なものになります。
リラックスしている表れなので、心配せず、様子を見てあげましょう。
スリスリする
またたびを与えたあと、床や飼い主さんの体にスリスリと寄ってくることがあるでしょう。
目を細めてニコニコしているような表情になり、リラックスしているのが一目瞭然です。
興奮する
興奮している様子を見せるのも、またたびの効果の表れです。
興奮している状態なので、いつも以上に行動がすばやくなって、カロリーを消費できるかもしれません。
普段じっとしている時間が多いならば、またたびを使っている際に遊んであげて、運動不足を解消するのも良いでしょう。
よだれを垂らす
またたびを使用すると、よだれを垂らすといった行動を起こすことがあります。
よだれを垂らすのは、またたびの成分に含まれるβ-フェニルエチルアルコールの作用が理由と言われています。
いつから使っていいの?
「またたびは年齢関係なく与えてもいいの?」と、疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。
ここでは、またたびを与えても良い時期や与え方を紹介します。
何歳から与えていいの?
またたびを与えるのは、神経系が充分に成長した6ヶ月〜1歳以降が望ましいと言われています。
『子猫には絶対与えてはいけない』といった禁止令は存在しませんが、猫にとってまたたびは嗜好品です。
またたびの成分が脳の中枢神経を軽く麻痺させてしまうため、子猫の場合、パニックを起こしてしまうこともあります。
またたびの与え方
またたびを与える方法は大きく分けて、『匂いを嗅がせる』『直接なめさせる』の2種類の方法があります。
匂いを嗅がせる
またたびの匂いを嗅がせる場合、『刺激は弱いが長続きする』という特徴があります。
初めてまたたびを使う際は、匂いを嗅がせて様子を見てみると良いでしょう。
直接なめさせる
またたびを直接なめさせる場合は、『刺激は強いものの短時間で効果は薄れる』と言われています。
刺激が強いため、与える頻度が増えると効かなくなる可能性があるでしょう。
使う目的に合わせて選ぶ
使う目的に合わせて、またたびの種類を選ぶのも良いでしょう。
『しつけ』『イライラしているとき』『シニア猫用』など、様々な種類のまたたびが販売されています。
ほかにも、爪とぎ器にふりかける『またたびスプレー』もあるので、用途に合わせて選んでみるのもおすすめです。
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(写真のネコちゃん・・・torayuki84さんのyukiちゃん)
またたびは危険?
またたびを与えると、飼い猫の様子が普段とはまったく異なるため、リスクはないのか不安になることもあるでしょう。
ここでは、またたびによる危険性や注意点を見ていきます。
またたびの危険性
またたび本体に危険性はありませんが、過剰摂取は非常に危険です。
またたびの成分は、脳の中枢神経を刺激する効果があります。
興奮状態になった猫が大暴れして怪我をする等の危険が考えられます。
そのため、「またたびを与えると喜んでくれるからたくさんあげよう」とは考えない方がよいでしょう。
猫の年齢や体の大きさによっても摂取推奨量は変わってくるので、与える前にペットショップやかかりつけの病院などに相談してみましょう。
与える際の注意点
またたびを与える際の注意点は、次の通りです。
- 与える摂取量
- 与える頻度 など
人間が嗜むお酒・タバコなどをイメージしてみればわかりやすいですが、嗜好品はほどほどが良いでしょう。
またたびが梱包されているパッケージに、摂取量や頻度が記載されているので、しっかり確認してから飼い猫に与えるようにしましょう。
爪とぎ器にかけても使ってくれない
飼い猫が、「爪とぎ器にまたたびをかけても使ってくれない…..」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
中には、またたびが効きにくい猫もいます。
ここでは爪とぎ器を使ってくれない理由や、使ってもらうための工夫を紹介します。
またたびが効かない猫もいる
またたびの効果が表れない猫もいるようです。
- 子猫
- 発情期を迎えていない猫
- 避妊や去勢を行った猫
- 妊娠中の猫 など
またたびは、フェロモンを感知することで興奮を起こすため、その器官が未発達である猫などには効かないと言われています。
もし該当していれば、爪とぎ器にまたたびをかけても意味がないかもしれません。
爪とぎ器を使ってくれない理由
猫が爪とぎ器を使ってくれない理由として、そもそも購入した爪とぎ器が飼い猫にとって心地の良いものではない可能性があるでしょう。
爪とぎ器の素材や位置が原因で使用してくれないのかもしれません。
普段、飼い猫がどこで、どのように爪をとぐか観察して、飼い猫に合った爪とぎ器を購入する必要があるでしょう。
爪とぎ器を使ってもらうための工夫
またたびを使用する他に、爪とぎ器を使ってもらうための工夫として、『爪とぎの素材にこだわる』『爪とぎの置き方』『爪とぎにマーキングさせる』などが挙げられます。
それぞれの方法について説明します。
爪とぎの素材にこだわる
まずは爪とぎの素材にこだわってみましょう。
爪とぎ器の素材には、『布』『ダンボール』『木』など多くの種類が存在します。
猫にとって爪とぎは、メンタルを安定させたり、爪のメンテナンスを行ったりするための大切なアイテムです。
飼い猫がどの素材を好むかを、観察してあげましょう。
爪とぎの置き場所にこだわる
爪とぎの置き場所も、大切なポイントです。
縦向きや横向きなど、猫によってとぎやすい位置が違います。
マーキングを残すために高い位置で爪とぎを行いたい猫もいるため、飼い猫が高い位置で爪とぎをしていたら、『垂直置きの爪とぎ』を取り入れてみましょう。
肉球でマーキングをさせる
新しい爪とぎ器だと、使うまでに時間がかかる可能性があります。
そんなときは、飼い猫の肉球を使って爪とぎにマーキングをさせましょう。
実は肉球からもまたたび同様、フェロモンが出ています。
そのため、定期的に爪とぎ器に肉球でマーキングすれば、自然と使ってくれるようになるでしょう。
時間はかかるかもしれませんが、飼い猫が快適に爪とぎできるように、様々な方法を試してみてください。
▼猫の爪とぎのしつけ方についての記事はこちら