
猫がドライヤーを嫌がる理由とは?慣れさせる方法・乾かし方を解説!
猫がドライヤーを嫌がる理由
猫が大騒ぎをするから、「ドライヤーを使わない」というご家庭もあるのではないでしょうか。
折角くシャンプーをして綺麗になったのだから、「ふわふわにブローしたい」という優しさにも関わらず、逃げ出してしまう猫は多くいます。
ドライヤーのように、「温風が出るヒーターには寄ってくるのに…」と感じる飼い主さんも多いかもしれません。
猫は、なぜドライヤーを嫌がるのでしょうか。
低音が苦手だから
温かいところが好きな猫が、「ドライヤーだけはだめ!」と騒ぐ理由は、大きな音のせいだと考えられます。
『ブオーーン』という低い音は、野生動物の唸り声を連想してしまうようです。
言われてみると、ライオンなどの鳴き声に似ているかもしれません。
だからこそ、『ドライヤーのスイッチON』と同時に身がすくんでしまい、体が勝手に危険を察知して逃げ出そうとするのです。
耳が良すぎるから
『低音が苦手』ということに加えて、『猫の聴力が優れているから』という理由も考えられます。
人の3倍以上の聴力がある猫にとって、長時間のドライヤーの音はとてもうるさいものです。
人で例えると、爆音のかかったクラブにでもいるような感じでしょうか。
さらに苦手な低音とあって、毛が乾くのを大人しく待っていることは難しいのでしょう。
ドライヤーに慣れさせる方法
猫がドライヤーを嫌がるのは、ある程度本能が原因なので仕方ないですが、どうやったら慣れてくれるのでしょうか。
シャンプーのたびに暴れるというのは考えものですよね。
ここでは、少しでも慣れてもらえるようなコツをご紹介します。
ドライヤーに見慣れる
まずは、『ドライヤーに見慣れる』というところから始めましょう。
ドライヤーを初めて見た猫にとって、『大きな音と温風が出てくる』というのは衝撃的かもしれません。
慣れてもらうためにも、シャンプーとは関係ないときにドライヤーに触れるようにしてみましょう。
何気なく部屋の隅に置いておくことで、興味を持つはずです。
何度か繰り返すことで、ドライヤーの形への不安は薄れていくでしょう。
ドライヤーの音に慣れる
ドライヤーが苦手な猫には、少しずつ音に慣れてもらうことが大切です。
ドライヤーの音をスマホで録音して流してみたり、音量を調節するところから始めます。
録音した音に慣れてきて、嫌がったり逃げたりしないようになったら、次は本物のドライヤーで挑戦です。
まずは『弱設定』で、猫から遠ざけた場所で使ってみましょう。
飼い主さんが、ドライヤーを使っている姿を見せるのも効果的です。
乾かされることに慣れる
事前の練習も大切ですが、あとは実践で慣れるしかありません。
シャンプーのたびにドライヤーを繰り返すことで、『当たり前』と感じてくれるようになるのを待ちましょう。
どうしても暴れてしまったり逃げ出すときには、『おなかが空いた状態でシャンプーをして、おやつを食べながらドライヤー』という方法も取り入れてみましょう。
洗濯ネットでおとなしくなる?
シャンプーやドライヤーでパニックになってしまう猫には、洗濯ネットが効果的だと言われています。
子猫の頃から何度もシャンプー&ドライヤーをしていても、「全然慣れてくれないし、おとなしくならない…」と困る方は、試してみると良いかもしれません。
洗濯ネットでおとなしくなるの?
猫を洗濯ネットを入れるというのは、少しびっくりする方もいるかもしれません。
しかし、猫の習性を考えると納得できるのではないでしょうか。
彼らは狭いところが大好きなため、洗濯ネットをすっぽりとかぶって、顔だけ出してあげることで落ち着くと考えられています。
獣医さんも使うテクニック
洗濯ネットに猫を入れる方法は、動物病院でも使うテクニックです。
暴れやすい子を洗濯ネットに入れて、ネット越し注射をしたり、爪を切ることもあります。
「なんとなく可哀そう…」と感じる飼い主もいるかもしれませんが、お医者さんでも使っている技なので、必要であれば取り入れていきましょう。
網目の大きいサイズがおすすめ
洗濯ネットに入れるときは、『網目の大きいサイズの洗濯ネット』がおすすめです。
猫を入れたら、外から優しくシャワーをかけてあげましょう。
もちろんネットなしの方が洗いやすいですが、逃げ出し防止になるためメリットは大きいです。
ネット越しにシャンプーをかけて、なで洗いしてあげましょう。
乾かすときの温度に注意
毛が長く量も多い猫を飼っているときには、特にふわふわに仕上げたいものですよね。
どのようにしたら、愛猫が嫌がらず、上手な乾かし方ができるのでしょうか。
タオルドライすること
ふかふかの毛で覆われている猫を乾かすには、まずはタオルを使います。
嫌がる子もいますが、抱っこをしながらやさしく拭いてあげましょう。
これだけでも、ある程度の水分を取ることが出来ます。
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(写真のネコちゃん・・・sogamana.1112さんのルルちゃん)
吸水性の高いタオルも便利
首まわりやお尻まわりなどの毛がたっぷりあるところは、タオルだけでは少し時間がかかるかもしれません。
ペット用の吸収性が高いタオルも発売されているので、特に長毛種は使ってみると便利です。
もっとお手軽に、キッチンペーパーで代用することもできます。
ドライヤーの適温は85度以下
ある程度タオルドライした後は、ドライヤーで乾かしていきましょう。
猫の皮膚は人間よりも弱いので、温風が熱すぎないように注意しましょう。
ペット用のものを使えば、最大温度が抑えられているので安心です。
やけどに注意
長い時間一ヶ所にあてていると、火傷の恐れもあります。
根元から乾かすことを意識しながらも、短時間でテンポよく乾かしていきましょう。
猫の集中力は10分ほどだと言われているので、これ以上長くなると動き回ってしまうこともあります。
顔とお尻は嫌がる子が多い
顔とお尻は、温風をかけられることを嫌がる猫が多くいます。
無理に追いかける必要はないので、『タオルドライのみ』と割り切ってしまっても大丈夫です。
胴体部分をしっかり乾かしてあげることで、猫風邪を防ぐことができます。
ドライヤーの後はブラッシング
長毛猫は、毛が絡まらないようにブラッシングを忘れてはいけません。
ドライヤーをした後は、毛と毛の間に静電気が発生してしまうこともありますので、優しくブラッシングをしましょう。
『静電気防止スプレー』を活用することも効果的です。
おすすめの猫用ドライヤー
なんとなく、飼い主さんのドライヤーを愛猫と共有していませんか?
清潔面や機能面からも、『ペット専用のドライヤー』をおすすめします。
静穏ドライヤー
前述したように、猫がドライヤーから逃げる主な理由は、大きな音が苦手だからです。
一般的なものよりも静かな音が出る、『静穏ドライヤー』というペット向けのドライヤーも発売されています。
ペット専用のものは、温風の熱さも控えめに設定されていることが多くなっています。
猫の繊細な肌には、人用の100度近い温風は熱すぎるため、音と熱の両方が調整されたタイプを選ぶことをおすすめします。
ドライヤーハウス
「シャンプーだけでも大変なのに、そこからドライヤーで格闘するのは大変…」というご家庭には、『ドライヤーハウス』というラクチンアイテムもあります。
ちょっとしたケージのような雰囲気で、猫がすっぽりと収まりたくなるような見た目をしています。
猫が中に入ると、内壁についたファンが回る仕組みになっていて、シャンプー後に濡れたままハウスに入ることで、自動的にドライされます。
これがあれば、ドライヤーを片手に隅々まで乾かしていく作業がいらないため、猫にとっても、飼い主にとっても負担がありません。
なお、シャンプーの後暖かいこたつに入ってしまう猫もいますが、湿気がこもるため、ドライヤーハウスのほうが衛生的にもメリットがあるでしょう。
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(写真のネコちゃん・・・emichung523さんのポンちゃん)
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((写真のネコちゃん&ワンちゃん・・・hani_mani_さんのつゆちゃん&ハンちゃん)