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犬の毛が抜ける原因とは?考えられる病気や抜け毛対策について紹介!

犬の毛が抜ける原因とは?考えられる病気や抜け毛対策について紹介!

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毛が生え変わる時期

毛が生え変わる時期

犬を飼いたいけど、抜け毛が気になり迷っている方も少なくないと思います。

犬の毛について、様々な点から解説していきます。

犬の換毛期

犬には換毛期があります。

換毛期とは、毛が生え変わる時期のことです。

春と秋にその時期はやってきます。

毛で体温調節する

犬は汗腺が足の裏にしかなく、汗をかかない動物です。

そのため、毛の生え変わりによって体温を調節しているのです。

には涼しく過ごせる毛になり、はあたたかく過ごせる毛になります。

換毛期がずれることもある?

春と秋が換毛期と言われていますが、そのサイクルがずれることがあります。

それはエアコンのきいた室内で過ごすことが多く、快適な環境だと四季を感じとれなくなるからです。

また日照不足の影響もあります。

犬の体が季節の変化に気づかず過ごしてしまうと、換毛期があやふやになり、ずれる場合があります。

子犬も換毛期はある?

子犬にも換毛期はあります。

子犬の時はふわふわした細い毛ですが、生後4カ月前後あたりから成犬の毛に生え変わります。

その際、あまりに毛が大量に抜けるので皮膚病かと思われがちですが心配はいりません。

その後ハリのあるしっかりとした大人の毛が生えてきます。

それからは春と秋に換毛期を迎えます。

毛の役割

犬の毛の役割について見ていきましょう。

毛は人間の洋服と似た役割を持っている

犬の皮膚は薄いので、毛で守らなければいけません。

そんな犬の毛には、下記ように人の洋服に近い役割があります。

  • 保温、保湿
  • 体を守る(怪我、虫、紫外線、病原菌など)
  • 水をはじく など

毛が抜けない犬種

毛が抜けない犬種

抜けた犬の毛は飼い主さんを困らせますが、抜け毛の少ない犬種もいます。

どのような犬種なのでしょう。

毛が抜けにくい犬種

毛が抜けにくい犬種と、その理由を解説します。

毛が抜けにくい犬種とは?

  • トイプードル
  • ミニチュアシュナウザー
  • シーズー
  • ヨークシャテリア
  • ビジョンフリーゼ
  • ミニチュアピンシャー
  • チャイニークレステッドドッグ
  • パピヨン
  • マルチーズ
  • ポーチュギーズウォータードッグ など

毛が長いと抜けやすいと思いがちですが、そうではありません。

シーズー、ヨークシャテリア、マルチーズなど長く伸ばしている飼い主さんも多く見かけますが、抜けにくい犬種とされています。

毛が抜けにくい理由

抜けにくい犬種は、どちらかと言うと小型犬寄りの犬種が多いようですね。

では抜け毛が少ない理由を説明します。

シングルコートとダブルコート

犬は薄い肌を守るための『オーバーコート(上毛)』、『保温の為のアンダーコート(下毛)』で覆われています。

これを『ダブルコート』と言います。

アンダーコートは保温性が高いので換毛期に抜けます。

オーバーコートのみの犬種もいて、これを『シングルコート』と呼ばれています。

シングルコートの犬種は、アンダーコートがないために抜け毛が少なめです。

犬の毛が抜ける理由

犬の毛が抜ける理由

犬種によって抜けにくい犬がいることがわかりました。

ここでは換毛期等関係なく抜けてしまう毛について解説します。

抜け毛が多い時に考えられる病気

ある程度の脱毛は生理的な現象です。

しかし、換毛期でもないのに毛が多く抜けるときには、病気などが原因の可能性もあるので気を付けなくてはなりません。

毛が抜けることがある病気

下記のことが原因で、換毛期以外にも脱毛がひどくなる場合があります。

  • 皮膚病
  • 皮膚炎
  • アトピー
  • ノミ・マダニ
  • アレルギー
  • ホルモン性脱毛症
  • 脱毛症X
  • 栄養失調 など

通常の換毛期は、毛が抜けた肌を見ると次の新しい毛が生えてきています。

新しい毛がない状態で、皮膚が赤いときは要注意です。
フケ、痒みにも気を付けてあげましょう。

脱毛症X(アロペシアX)とは?

『脱毛症X』にかかると、痒がる様子は特に見られませんが、お腹や背中部分が脱毛する症状が出ます。

脱毛症Xには、下記のような犬種がかかりやすいとされていますが、その原因は不明と言われています。

  • ポメラニアン
  • シベリアンハスキー
  • アラスカンマラミュート
  • トイプードル など

皮膚糸状菌症とは?

『皮膚糸状菌症』は、皮膚に真菌(カビ)が感染してしまう病気です。

主な症状として、下記のようなものが挙げられます。

  • 皮膚が赤くなる
  • 痒み
  • フケ
  • かさぶた
  • 円形脱毛 など

免疫力が低い子犬や、抵抗力が落ちている時期に発症しやすい言われています。

また、換毛期に感染しやすくなり、人にうつることがあるのも特徴です。

ノミ・マダニ

ノミ・マダニなどの寄生虫によって脱毛してしまうことも多くあります。

寄生虫が痒みを引き起こすことで皮膚病に感染したり、掻いたりなめたりすることで脱毛に繋がります。

子犬の時期に多く寄生してしまうと、血を吸われた子犬は貧血を起こすこともあります。

ノミ・マダニともに様々な病気の媒介になるので、予防・駆除が必要です。

病気以外の原因

ブラッシングが足りていないと、脱毛がひどくなる場合があります。

毛が絡まると毛玉になり蒸れてしまうので、定期的にブラッシングしてあげましょう。

▼ブラッシングのやり方についての記事はこちら

ストレスが原因かも?

下記のような症状があるときは、ストレスが原因の脱毛かもしれません。

  • 体の同じ場所をしつこくなめ続ける
  • 食事を残すようになる
  • 元気がない日が続く など

犬の毛づくろい

犬の毛づくろい

犬も猫ほどではないですが毛づくろいをします。

なぜ犬は毛づくろいをするのでしょうか。

愛情表現している

犬は痛みがある部分や、汚れなどを取り除く場合に体をなめます。

また、毛づくろいに見えて、実はサインを送っている場合があります。

愛情表現

母親が子犬の体をなめる、飼い主さんをなめるといった行為は愛情表現です。

また、飼い主さんのペロペロなめるのは「信頼してる」「遊んで欲しい」というサインです。

カーミングシグナル

『カーミングシグナル』とは、自分を落ち着かせようとしている行為です。

下記のようなストレスを感じた時に、自分の体をなめて落ち着こうとします。

  • 大きな物音がしてびっくりした
  • 飼い主さんに怒られた
  • 知らない人が近寄ってきた など

犬同士の場合は、コミュニケーションの一環として相手の犬に伝えたいことがある時に行われます。

自分以外に対してのカーミングシグナル

下記のようなメッセージを送りたいときに、自分や対象の相手をなめることがあります。

  • ケンカしそうな相手の犬を落ち着かせたい
  • 泣いてる赤ちゃんを落ち着かせたい
  • 怒っている飼い主さんを落ち着かせたい など

皮膚病の可能性もある

同じ場所をしきりになめたり噛んだりしていたら、皮膚病の痒みによるものかもしれません。

掻きすぎることで、毛が抜けてしまうこともあります。

ケガをしていたり、肌が赤い状態になっていないかなどチェックして、悪化する前に獣医さんに診せましょう。

犬の抜け毛対策

犬の抜け毛対策

犬の抜け毛がひどいと飼い主さんのストレスになってしまいますよね。

ストレスが溜まってしまう前に、犬の抜け毛対策をしていきましょう。

食事で抜け毛を減らす方法

抜け毛を減らせるような食事法はあるのでしょうか。

ドッグフードの見直し

あまり安価なドッグフードだと、原料の大半にとうもろこしや小麦が使われていることが多いです。

もともと肉食の犬にとっては、それらは消化しづらい食材なのです。

肉類が多いドッグフードは栄養価が高く、皮膚の乾燥を防ぎ脱毛を抑制します。

オイルで栄養補給

オリーブオイルや亜麻仁油(あまにゆ)をドッグフードに少量かけてみるのも良いでしょう。

オメガ3脂肪酸が含まれていて、フケを減らし毛質の改善が期待できます。

その他の食品

  • バナナ
  • きゅうり
  • 加熱した肉 など

上記の食材も水分が多く栄養価も高いです。

毛艶が美しくなり、脱毛を防ぐ効果が期待できます

ブラッシングで抜け毛を減らす方法

ブラッシングで余分な毛を取り除くのは重要です。

また、肌の皮脂を毛に行きわたらせると、脱毛予防になります。

ブラシは犬の毛の長さに合っていると、実際に抜け落ちるアンダーコートまでしっかり届くのでおすすめです。

病気の対策

ブラッシングにプラスしてシャンプーも効果的です。

汚れと余計な毛が流れ落ちますし、皮膚のチェックも出来ます。

洗い終わったらしっかりと乾かしましょう。

▼犬の洗い方についての記事はこちら

▼ドライヤーのかけ方・早く乾かすコツはこちら

抜け毛の掃除方法

室内犬の換毛期の掃除を少しでも楽にできる方法を解説します。

ペットの毛用の掃除機

ペットの毛用の掃除機には、専用のアタッチメントが付いている商品があります。

特にカーペットやソファについた毛を吸い取るのに活躍するでしょう。

アタッチメントはすぐに出せるところに置くことをおすすめします。

洋服を着せる

洋服を着せても抜け毛が減るわけではありませんが、毛が飛び散ることを防ぐことができます

冬は保温にもなるので、愛犬が嫌がらないようであれば検討してみてください。

▼犬の冬服についての記事はこちら!