猫が唸る理由とは?猫が唸る意味・状況ごとの対処法について紹介!
猫には霊が見える?
何もない静かな部屋で、猫が突然「何か」に向かって唸りだして、焦ったことがある飼い主さんは多いでしょう。
猫には幽霊が見えるという説も世界各地にあり、ちょっとヒヤッとした気持ちになることもありますよね。
ここでは、猫がなにかを見つめたり、唸ったりする理由について紹介していきます。
突然の謎の行動
猫はなにもないところで下記のような行動を取ることがあります。
何かをじっとみている
猫が天井や壁を凝視しているということはよくあります。
これと言って何も対象がないため、「私たちには見えないものが見えているの?」とヒヤッとする瞬間です。
何かを威嚇している
猫はなにもないところに威嚇することがあります。
ただじっと見るだけなら、猫が考え事をしているだけかもしれません。
しかし、何かに向かって威嚇が始まると、ますます怪しさが増していきますね。
何かに怯えている
臆病な猫だと、何かが気になって怯えることもあります。
突然天井を見ながら怯え始めたら、もしかしたらそこには霊がいるのかもしれませんね。
何かを見つめたり威嚇する理由
突然威嚇したり、一点を凝視していると「そこに何がいるの!?」と飼い主さんは焦ってしまいますよね。
猫が何かを見つめる理由として下記のようなことが挙げられます。
小さな虫がいる
猫の動体視力は、人と比べるとはるかに優れています。
人には見えないような小さな虫を発見すると、見つめたり唸ったりすることがあります。
遠くの音を聞いている
猫の聴覚もかなり優れているため、隣の家の屋根裏にいるネズミの足音まで聞こえるそうです。
猫が壁を見つめているときは、隣人の足音や、外を行きかう虫の音を聞いているのかもしれません。
実際に霊感が強いのかも!?
猫は霊感が強いとよく言われています。
また、世界各国でも「猫には魔除けの効果がある」「猫は家を守る」などの言い伝えがあります。
もしかしたら、霊が本当に見えているのかもしれませんね。
トイレ中に唸る
猫がトイレ中に唸るのは、体調不良が原因の可能性が高いです。
猫が排尿時に唸っている
猫は1日のうちに何度か排尿しますが、そのたびに唸っているという場合には、痛みを伴っていると想定されます。
猫に多い泌尿器系の病気は、ウイルスによる『膀胱炎』や『尿結石』が挙げられます。
どちらもおしっこの回数が急に増えたり、悪化すると血が混じることがあります。
▼猫の尿結石についての記事はこちら!
猫が排便時に唸っている
猫は便秘になりやすい体質ということをご存知でしょうか。
もともと水分をあまりとらないため、便は硬めのことが多く、悪化すると便秘になってしまいます。
数日単位で出ていない場合には、自力で出せない状況に陥っている可能性があります。
排尿か排便かを確認する
トイレに行った猫が突然唸るようになったという場合は、まず排尿・排便のどちらのタイミングで痛みが出ていそうか確認しましょう。
排尿時に痛みを感じている
排尿で唸っているときは、何らかの病気が原因であることが多いです。
悪化すると手術が必要になることもあるため、早めに病院を受診しましょう。
排便時に痛みを感じている
排便で唸っているときは、便秘対策を意識するところから始めてみましょう。
便秘対策するには、飲み水の置き場所を増やしたり、ウェットフードに変えるなどして、こまめに水分を摂らせると良いでしょう。
数日たっても治らない場合には、浣腸などの処置のために、通院が必要となります。
▼猫に水分補給させる方法についての記事はこちら!
おもちゃに威嚇する
猫はおもちゃに対して鳴く・唸り声をあげることがあります。
唸ることに加えて、おもちゃをくわえて首をぶんぶん振る姿は、とても迫力があり、焦る飼い主さんもいるかもしれません。
ここでは、猫がおもちゃに対して唸る理由を紹介します。
おもちゃに対して唸るのはなぜ?
猫がおもちゃに対して唸るのは、人からしたら『おもちゃ』でも、猫からしたら『格好の獲物』だからです。
おもちゃを獲物と思っている
猫の本能が「獲物を見つけたぞ」と反応し、相手を威嚇するためにウーウーと低い声で唸っているのです。
唸りながらも距離を縮めつつ、飛びついていく様子は、本来ネズミなどの獲物を見つけたときにとる行動です。
獲物を取られないように威嚇する
おもちゃをくわえて離さない状態で、飼い主さんに向かって唸る場合もあります。
これは捕まえた獲物を、取られないように威嚇している状態です。
狩りをしていた頃の本能によるものなので問題はありません。
おもちゃに対して唸るときの対処法は?
猫がおもちゃに対して唸っているときはどうしたら良いのでしょうか。
放っておく
前述したように、猫がおもちゃに対して唸ることは、本能からくる当たり前の行動です。
無理にやめさせることはなく、放っておいて大丈夫でしょう。
どうしてもやめさせたい場合は
獲物となったおもちゃを噛みちぎることも、本能を考えると普通のことですが、ここまでくると誤飲の恐れがあるのでストップをかけたいものです。
しかし、下手に手をだすと、興奮している猫に引っかかれたり噛まれる恐れがあります。
誤飲してしまう危険があると判断したときは、他のおもちゃやオヤツなどで興味の対象を変えつつ、さっと隠すのがよいでしょう。
抱っこを嫌がる
抱っこしようとしたら、唸って逃げられてしまい、「まったく抱っこができない…」と、もどかしい思いをしている飼い主さんもいるかもしれません。
猫が抱っこを嫌がる理由
猫が抱っこを嫌がる理由として、下記のようなことが挙げられます。
性格的に甘えん坊ではない
性格によって、抱っこを含む過度なスキンシップを好まないタイプの猫もいます。
少しずつ練習をして近づくことはできても、性格を変えることは難しいでしょう。
人が怖いと思っている
下記のような猫は、人に恐怖を感じて抱っこを嫌がることがあります。
- 飼い始めてたばかりで慣れていない
- 突然知らない人に抱っこされた
- 人にいじめられたトラウマがある など
このような場合、少しずつ心を開いてくれるまで、気長に待ちましょう。
飼い主さん側に問題がある
人の方が抱っこすることに慣れていないと、落ち着かなかったり、不快感から唸って逃げるということもあります。
また、突然嫌がるようになったというときは、飼い主さんから猫の嫌がるニオイ(クリームやシャンプーなど)がしているということも考えられます。
抱っこを嫌がる猫の対処法
抱っこが苦手な猫を無理に抱こうとするのはご法度です。
人・猫ともに落ち着いた環境で、少しずつコミュニケーションを取りながら練習を進めていきましょう。
抱っこすることでリラックスさせて、嬉しい時間と覚えてもらうことで、苦手な抱っこを克服することに繋がります。
猫が唸って吐く
猫が唸りながら吐いているときは、少し慎重になった方がいいでしょう。
ここでは、猫が吐いたときの様子について紹介します。
吐いても元気そう
猫はグルーミングをしながら飲み込んでしまった毛を吐きだす習性があります。
また体質に合わないキャットフードを食べたときや、雑草などを食べたときにも吐くことがあります。
食欲に問題なく、吐いても元気そうなときは、様子を見るだけで大丈夫でしょう。
▼猫の毛玉についての記事はこちら!
苦しそうに吐いている
いつもと少し様子が違って、吐きながら苦しそうだったり、ぐったりとしている場合は病気を疑いましょう。
呼吸器や心臓のトラブル
吐く前に鳴く場合や、唸りながら吐いている場合は、呼吸器や心臓のトラブルが想定されます。
肺炎や心臓病などのリスクを考慮し、早めに動物病院へ行きましょう。
感染症や腎臓疾患
食欲が低下してしまい、常に吐き気に襲われている場合は、ウィルスによる感染症や、年齢が上がった猫に多い腎臓疾患などの疑いがあります。
一般的に猫は痛みを隠す習性があるので、吐くだけでなく、鳴いたり唸っている場合には、かなりの痛みや不快感を伴っていると思われます。
猫の様子がいつもと違うと感じたら、すぐに獣医さんに相談する方がよいでしょう。