猫に爪とぎをしつけるには?しつけのやり方・爪とぎの対策を紹介!
なぜ猫は爪をとぐの?
「猫といえば爪とぎ」というイメージがありますが、家具や壁がボロボロになるのは困りますよね。
猫はどんな理由から爪とぎを行っているのでしょうか。
猫が爪とぎをする理由
猫が爪とぎをする理由は、下記の通りです。
- 鋭い爪を維持する
- マーキング
- 気分をリラックスさせる
- 飼い主の気を引きたい など
ここからは、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
鋭い爪を維持する
猫は狩猟のために、鋭い爪を維持しようとする本能を持っています。
そのため、『天敵に遭遇したときや危険があったときの備え』として、爪を研いで鋭くしているようです。
猫の鋭い爪は、飼い主さんの怪我にも繋がりますが、その背景には動物の本能があったのですね。
マーキング
猫の肉球には、『ニオイを放つ臭腺』が備わっています。
爪をダンボールや壁などで研ぐことで、自分のニオイをマーキングする効果があるようです。
こうすることで、猫は「自分はここにいるんだ!」と自己主張をしています。
また、身体を大きく伸ばして爪とぎをすることで、『自分の存在を誇示したい』という願望もあるようです。
気分をリラックスさせる
猫は、ストレス解消のために爪とぎをすることもあります。
例えば、来客時や、好きな飼い主と会えなくて寂しいときなどに、爪とぎをすることでリラックスしていると考えられています。
ストレスを感じると、運動でストレス解消する人がいますが、猫もそれと同じ心理のようですね。
飼い主さんの気を引きたい
飼い主さんが構ってくれないときにも、爪を研ぐことがあります。
猫が爪を研ぎ始めたら、「遊んで欲しい」と甘えていることもあるので、構ってあげましょう。
爪とぎをしないけど大丈夫?
猫のなかには、爪とぎをしない猫もいます。
では、爪とぎをしないのは問題ないのでしょうか?
爪とぎをしない理由
猫が爪とぎをしない理由には、下記のようなことが考えられます。
- ストレスがない
- 爪とぎ器が古くて使えない
- 爪が短い
- 爪が長い
- 穏やかな性格
- 子猫であるため など
ここからは、これらの理由について詳しく見ていきましょう。
ストレスがない
居住空間に満足していて、ストレスフリーな環境にいる猫は、爪とぎをしないこともあります。
猫のプライベート空間が保たれていたり、運動できる広い空間が整っていたりすると、ストレスがたまりにくくなります。
猫のために部屋を開放的にしたら、爪とぎしなくなったというケースもあるようです。
爪とぎ器が古くて使えない
爪とぎ器を長年使っていると、ボロボロになり、使い物にならなくなります。
爪とぎ器が使えないと、家の障子や壁紙などをガリガリと傷つけてしまうことがあるのです。
爪が短い
爪が短いときは、爪とぎの必要性を感じないようです。
爪が短いときに研いでも、いざというときの武器にならないことを猫は理解しているのでしょう。
爪が長い
爪が長すぎても、爪とぎをしないことがあります。
爪が長すぎるときに爪とぎをすると、痛みを感じるようです。
穏やかな性格
猫の種類によっては、穏やかな性格で、あまり積極的に爪とぎしない子もいるようです。
その一方で、好奇心が旺盛な性格の猫は、爪とぎを頻繁にすると言われています。
子猫であるため
子猫の柔らかな爪は、段々と固く形成され、物に引っかかるようになります。
そのため、生後12ヶ月以降から爪とぎを始めると言われています。
家をボロボロにされないためにも、子猫のうちにしつけることが大切です。
しつけの方法については、次章で詳しく紹介していきます。
壁にするときのしつけ方は?
猫の爪とぎによって家中がボロボロにされてしまうのはよくあります。
しかし、猫の爪とぎは本能的な欲求なので、やめさせることは難しいです。
そのため、やめさせる努力をするよりも、正しい爪とぎのやり方を教える必要があります。
無理にやめさせようとすると
上記のように、猫の爪とぎは本能的な欲求です。
また、マーキングや、ストレス発散という生きていく上で必要な効果もあります。
無理やり爪とぎをやめさせると、ストレスが溜まってしまいます。
爪とぎのしつけ方
爪とぎのしつけ方には、どのような方法があるのでしょうか?
猫に合った爪とぎ器を選ぶ
爪とぎをしつけるには、爪とぎ器を使用するのが良いでしょう。
爪とぎ器には、下記のように材質や大きさなど様々な種類があります。
- 布
- ダンボール
- 麻
- 木 など
何種類かの素材を試してみて、猫に合った爪とぎ器を選びましょう。
爪とぎ器には、柔らかいものや硬いものがあり、猫によって爪を引っかけやすい素材は違います。
もし別のところで爪とぎを始めたら、好きな素材の爪とぎ器ではないのかもしれません。
飼い主さんが優しく擦ってあげる
爪とぎ器を選んだら、飼い主さんが猫の手を取って、爪を研ぐときのように優しく擦りつけてあげましょう。
前述したように、肉球にはマーキングの効果があるので、擦ることで爪とぎ器を自分のものと認識してくれます。
もし猫が爪とぎを壁などにしてしまったら、叱らずに爪とぎ器まで連れて行ってあげましょう。
爪とぎができたら、たくさん褒めてあげるようにしましょう。
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(写真のネコちゃん・・・aimable_bearさんのラミちゃん)
爪とぎ器を使ってくれない
爪とぎ器を使ってくれないときには、下記のような対策が考えられます。
- 爪を研ぎやすい体勢に変える
- 別のメーカーのものを試す
- ベッドや水飲み場の近くに置く
- マタタビで誘導する など
ここからは、これらの方法について詳しく解説します。
爪を研ぎやすい体勢に変える
猫が後ろ足で立って爪とぎをするときは、爪とぎ器を垂直に置いてみましょう。
また、猫が足を踏ん張ってガリガリと爪とぎをするときには、爪とぎ器を平面に置いてみるといいでしょう。
猫は神経質な動物なので、爪とぎ器の置き方1つで爪とぎをしてくれないこともあります。
別のメーカーのものを試す
素材が同じでも、爪とぎ器のメーカーが変われば、ニオイが変わることもあります。
猫は嗅覚が敏感な動物なので、別のメーカーのものを選ぶことで、爪とぎ器を使ってくれる可能性も高くなります。
ベッドの近くに置く
猫は、起きてから15分以内に爪とぎをすると言われています。
ベッドから目に留まりやすい場所に置くことで、爪とぎ器を利用してくれるようになるかもしれません。
マタタビで誘導する
マタタビ好きな猫には、マタタビを使って爪とぎ器まで誘導することも効果的です。
マタタビで遊ぶついでに、爪とぎ器まで誘ってあげましょう。
おすすめの爪とぎ対策
ここでは、おすすめの爪とぎ対策や、爪とぎグッズについて紹介します。
おすすめの爪とぎ対策
猫に爪とぎ器以外で爪とぎをさせないためには、どんな対策があるのでしょうか。
こまめに爪切りする
こまめに爪切りをすることで、猫が爪とぎをすることを減らせます。
自分で爪切りをすることが心配な人は、動物病院やトリミングサロンで切ってもらいましょう。
爪切りの方法も教えてもらえるので、正しい切り方も身に着けられます。
▼猫の爪切りのやり方についての記事はこちら!
爪とぎ防止スプレー
猫は、柑橘系や酢のニオイが苦手です。
防止スプレーにはこれらのニオイ成分が含まれているため、爪とぎして欲しくない場所にスプレーすることで、爪とぎ対策になります。
ただし、猫がスプレーのニオイにあまりに過敏に反応するようであれば、違うスプレーを選びましょう。
猫が嫌いなニオイが色々な場所につくことで、猫があまり動かなくなることもあるので注意が必要です。
壁紙に爪とぎ防止シートを使う
賃貸では、壁を傷つけてしまうことで、後々問題になる可能性も高くなります。
そのため、壁を保護するためにも、猫が立っても届かない90㎝くらいの高さまで、爪とぎ防止シートを壁に貼るといいでしょう。
爪とぎシートを壁紙に貼ると、爪とぎしようとしても壁が滑ります。
猫も爪とぎしづらい場所は避けたいため、爪とぎしてほしくない場所に効果的な方法です。