猫の口が臭い理由とは?口臭の原因・口臭ケアの方法を紹介!
猫の口が生臭い原因
普段は気にしていなくても、ふと近くによってきた愛猫の口が臭いと気づくことがあります。
猫の口臭がひどいとき、単純に食べたもののニオイでない場合は口の中にトラブルが発生しているかもしれません。
ここでは基本的な猫の口臭の原因について紹介していきます。
ご飯を食べた直後
ご飯を食べた直後の口が臭いのは、食べ物の臭いであることが多いので、少し様子を見てみましょう。
口が乾燥している
猫の口が乾燥していると、歯周病の原因菌が繁殖しやすく口臭がキツくなることがあります。
猫は積極的に水を飲まない子も多いので気にかけてあげましょう。
▼猫に水を飲ませる方法についての記事はこちら!
歯磨きがしっかりできていない
食べたものが歯の隙間に詰まることで、歯垢や歯石が蓄積していくのは人と同じです。
実は猫も歯磨きをした方が良いと、ご存知でしょうか。
口腔トラブルの原因になる
定期的なケアができていないと、口から腐った臭いがしてくることがあります。
この場合、下記のようなトラブルが原因の可能性があります。
- 食べかすが腐敗している
- 歯石が詰まっている
- 歯ぐきが腫れている
- 出血している
オーラルケアは子猫のうちから始めるに越したことがありませんが、今からでも遅くありません。
口内トラブルを避けるには、歯磨きを毎日のルーティンにすることから始めましょう。
猫の口が臭くなる病気
定期的なオーラルケアはしているのに猫の口が臭いというときは、何か病気が原因となっていることが考えられます。
口の中の病気
口の中が腫れていたり出血がある場合は、口の中の病気を疑いましょう。
「最近唾液が増えたな」というときも、口内の炎症や痛みのせいだと考えられます。
口内炎
免疫力が落ちているときにできやすいのが口内炎です。
口内環境を綺麗に整えられてないうえ、猫風邪にかかってしまったときなどに発生することがあります。
歯周病
歯垢がこびりつくことで、口の中に雑菌が繁殖していきます。
すると、歯ぐきの炎症である歯肉炎や、顎の骨まで炎症が広がってしまう歯周炎に繋がるリスクが高まります。
▼猫のよだれについての記事はこちら!
体の病気
「口の中は問題なさそうだけどやっぱり口臭が強い」というときは、消化器官や内臓のトラブルをかもしれません。
腎機能不全
猫の年齢が上がるにつれて病気のリスクは高まりますが、その中でも腎臓のトラブルに気をつけましょう。
『腎臓病』などの機能障害になると、腎臓内でアンモニアがうまく排出されなくなり、おしっこのような口臭になることがあります。
糖尿病
腎臓病ほどではありませんが、『糖尿病』も高齢の猫に比較的よくみられる病気です。
糖尿病が悪化していくと、体内で作られる有害な物質が口臭に繋がることがあります。
上記以外にも様々な病気の可能性はあるため、口臭が強いと感じたら動物病院で獣医さんに診てもらうようにしましょう。
▼猫の糖尿病についての記事はこちら!
猫の口臭対策
猫の口臭は、気づいたら出来るだけ早めに対応したいものです。
自宅で簡単に出来る対処法をご紹介していきます。
猫の口臭対策1:歯ブラシ
口内トラブルを防ぐには、やはり歯ブラシでのブラッシングが一番効果的です。
理想は毎日ですが、慣れていない場合は週2~3回は行うと良いでしょう。
猫の口臭対策2:デンタルおやつ
「歯磨きは暴れて大変…」というときは、市販のデンタルおやつを活用するのもおすすめです。
『歯磨きガム』や『歯磨きジャーキー』など、種類は豊富にあります。
歯ブラシと歯磨きアイテムを交互に使うなど、愛猫と飼い主さんがストレスにならないような方法で、毎日のオーラルケアを習慣化していきましょう。
猫の口臭対策3:口臭ケアサプリ
口の中だけでなく、体の中から改善していきたいときにはサプリがおすすめです。
口臭ケアができるサプリには乳酸菌が含まれているので、猫の腸内環境を整えてくれます。
いつもの餌に粉末状のサプリを振りかけるだけなので、愛猫も抵抗感なく取り入れることができるでしょう。
猫の口臭対策4:口臭ケアスプレー
最近ではサプリと同じく乳酸菌や酵母菌が入っている『口臭ケアスプレー』も販売されています。
飲み水にスプレーするだけという手軽さです。
善玉菌が体に入り込み腸内環境を整え、悪臭の原因を押さえます。
猫の口臭対策5:餌の見直し
ウェットフードをあげているときは、フードの見直しを検討しましょう。
一般的にウェットタイプの方がドライタイプよりも歯にくっつきやすく、歯垢や歯石に繋がりやすいとされています。
歯磨きのやり方
歯周病などの口内トラブルを防ぐためにも歯磨きは避けて通れません。
少しずつ慣れていけるような歯の磨き方と、併せて使いたい便利グッズをご紹介していきます。
猫の歯磨きの仕方
歯みがきをするときは、片手で猫を抱きかかえるようにして、頭を軽く抑えてあげると口元を覗き込みやすいです。
もう片方の手で歯ブラシを持ち、歯を磨いていきましょう。
最初から全部磨くことは難しいので、無理をせずにお互い慣れていきましょう。
▼歯磨きのやり方についての詳細はこちら!
慣れていない猫の場合
突然歯ブラシを使い始めると、猫はビックリしてしまいます。
まずは、濡らしたガーゼで口や歯をぬぐうところから始めていきましょう。
徐々に口元を触られるのに慣れてきたら、ブラシ型に切り替えていきます。
便利な歯磨きグッズ
猫の口内トラブル対策として、歯磨きグッズのラインアップもどんどん増えています。
出来るだけ毎日ケアができるように、便利なものは積極的に活用していくことをおすすめします。
猫の歯磨きおやつ
歯磨きデビューしたばかりの猫の場合、人に口や歯を触られるのを嫌がるかもしれません。
ガーゼでの練習を重ねつつも、便利な歯磨きおやつを取り入れていきましょう。
ガムのような硬いおやつが多く、がじがじと噛んでいくことで歯垢が取れるように作られています。
猫の歯磨きシート
歯ブラシは怖いけれど、ガーゼで口元を触られるのに慣れてきたという猫には、『歯磨きシート』が便利です。
歯みがきシートは、薄手のシートに歯磨き粉が染み込ませてあるという便利グッズです。
慣れるまではガーゼの代わりにこのシートを使用すると効果的です。
猫の歯磨き粉
猫の歯磨き粉には、歯磨きに慣れるように猫の好むフレーバーが付いていることも多いので、歯ブラシ練習中の猫にはぜひ試してみましょう。
なお、どうしても歯ブラシを嫌がる子には、飲み水に入れるだけの簡単歯磨き剤を使うというのも手です。
人用の歯磨き粉を猫に使うことは厳禁です。
口臭のための餌
猫の口臭ケアとして、オーラルケアはもちろん大切ですが、同時に体の中も見直していきましょう。
食べているものによっても、口臭や体臭は変わってきます。
猫が気に入っていそうだからと、なんとなく毎回同じキャットフードを買っていることが多いかもしれません。
しかし、口臭問題が気になりだしたら体質改善につながるフード選びを意識していきましょう。
ドライフード
ウェットフードをあげている飼い主さんも多いですが、口臭ケアには水分値の低いドライフードの方がおすすめです。
前述しましたが、ウェットタイプの方が食べかすが口の中に残りやすく、腐敗したり、歯垢となって残ってしまうことが多いからです。
粒が大きいもの
猫の歯は本来肉を噛みちぎるような動作によって、歯垢が取れるように出来ています。
ペットとして飼われている猫は、塊肉を引き裂くようなことがないので、歯垢が付きやすくなっています。
出来るだけ硬く、そして粒の大きな餌を選ぶことで、時間をかけてよく噛むようになりブラッシング効果に繋がります。
デンタルケア用おやつに硬いものが多いのも同じ理由からです。
消化しやすいもの
フードの中に穀物が入っていることが多いですが、これらは消化不良を引き起こしやすいと言われています。
具体的には下記のようなものなどが挙げられます。
- 小麦
- コーン
- 大豆 など
消化不良によって腸内環境が悪化すると、口臭や体臭の悪化につながるので、「穀物不使用」「グレインフリー」と書かれたフードを選ぶ方が良いでしょう。
無添加のもの
人だけでなく、猫も人工添加物は避けたいものです。
人用の食品と比べると、猫の場合は比較的基準が曖昧ということもあり、国産のものであろうと添加物が入っているということはよくあります。
パッケージの裏側の成分表示を確認して「添加物不使用」「無添加」であることを確認しましょう。