子猫の爪切りはいつから?爪切りのやり方・暴れる猫の対策を紹介!
猫はいつから爪切りをしていいの?
初めて子猫を飼い始めた方は、爪切りはいつから始めたら良いのかわかりませんよね。
ここでは爪切りをする理由や、いつから始めるべきかを解説していきます。
室内飼いの猫は爪切りが必要
室内で猫を飼うと、定期的な爪切りが必要になります。
外飼いの猫は狩りや木登りなど、外での活動で爪が自然と摩耗しますが、室内飼いの猫はそれができません。
爪が伸びてしまうと様々な危険があるため、飼い主さんが定期的に爪切りをしてあげましょう。
▼猫の爪とぎについての記事はこちら!
爪切りをしないとどうなる?
爪を切らないと、猫自身や飼い主さんなどにも弊害が出てきます。
怪我の心配がある
猫の爪は鋭く尖っているため、爪を伸ばしっぱなしにすると肉球に刺さり、怪我をしてしまうことがあります。
また、飼い主さんと遊んだり、猫同士でじゃれあっているときに、ひっかかれてしまうこともあります。
家具が傷だらけになる
伸びすぎた爪で家の中や家具をひっかかれ、ボロボロになることがあります。
また、敷物やカーテンに爪が引っ掛かり、宙づりになってしまったり、爪が割れてしまうことがあります。
猫ひっかき病への感染
爪に特定の菌が入り込んだ状態でひっかかれると、『猫ひっかき病』という感染症にかかる恐れがあります。
怪我による感染を防ぐためには、こまめな猫の爪切りが必要です。
爪切りはどのくらいから始める?
子猫の爪切りを始める目安は、生後1か月~2か月くらいが良いとされています。
この時期から爪切りに慣れさせておくことで、成長して大人になっても爪切りを嫌がりにくくなります。
また、この時期になると爪がある程度硬くなり、爪切りができるようになります。
子猫の爪が硬くなったことを確認してから、爪切りをしてあげましょう。
子猫の爪はどこまで切っていいの?
子猫の爪はいったいどこまで切っていいのでしょうか。
子猫の爪切りを始める前に、爪の構造を知り、深爪や怪我をさせないようにしましょう。
猫の爪の構造
人の爪の構造とは異なり、猫の爪は玉ねぎのように層がいくつも重なった構造をしています。
層の外側ほど割れやすい古い爪となっており、内側ほど割れにくい新しい爪となっています。
生え際のピンクの部分
爪の生え際のピンク色の箇所は、神経や血管が通っている箇所です。
猫の爪は、そのピンク色の箇所を中心に、内側から爪の層が作られ伸びていきます。
子猫の爪を切る方法
猫の爪切り初心者の方向けに、子猫の爪切りの方法を解説していきます。
子猫の爪を出してあげる
最初にすることは、普段足先にしまっている爪を出すことです。
猫の足を優しく持ち、足先を触って爪の付け根を探します。
爪の付け根が見つかったら指で上下から挟んで、肉球を軽く押し、血管が通るピンク色の部分が見えるまで爪を出しましょう。
爪の先端のとがった箇所を切る
爪切りで、爪先のとがった箇所を2~3mm程度切ります。
気を付けるべきは、血管や神経を傷つけて出血させないようにすることです。
爪のピンク色の部分まで切ると神経を傷つけてしまうため、初心者の方は特に注意して切りましょう。
子猫の爪はどのくらいの頻度で切る?
猫は年齢ごとに爪が伸びるスピードが違います。
子猫は成猫より伸びるスピードが早いため、7~10日に1回の頻度で爪切りをするのがいいでしょう。
ちなみに、成猫になると2~3週間に1回のペースになります。
頻度はあくまでも目安です。
爪を見て先端が鋭くとがっていたら切るようにしましょう。
爪切りの時に猫が暴れる
爪切りのときに猫が嫌がって暴れると困ってしまいますよね。
ここでは爪切りのコツや、嫌がる猫の対策を紹介していきます。
爪切りのコツ
猫の爪切りのコツとして、下記のようなことが挙げられます。
爪切りのタイミング
ぼーっとしていたり、寝ているときなど、猫がリラックスしているときを狙いましょう。
猫のお気に入りの場所でリラックスしているときに行うのも良いでしょう。
爪切りの前にスキンシップをとる
足先に触られるのを嫌がるときは、スキンシップから始めましょう。
いきなり足を掴まず、体を撫でたりしながら徐々に足先に触ることに慣れさせましょう。
短時間で終わらせる
猫が嫌だと感じる前に、短時間で終わらせましょう。
一度で全て終わらせる必要はありません。
嫌がったら一度中断し、猫の機嫌を伺いながら少しずつ進めていきましょう。
爪を切るときにできる対策
暴れる猫の対策をいくつか紹介します。
後ろ向きに抱いて切る
猫は正面から見られるのを嫌います。
そのため、猫を後ろ向きして、太ももの上に乗せて爪を切ってみましょう。
猫の背中と飼い主さんのお腹をくっつけることで、猫を安心させることができ、飼い主さんも切りやすいでしょう。
バスタオルや洗濯ネットにくるむ
バスタオルや洗濯ネットで体を包んであげると、落ち着いて爪切りをさせてくれることがあります。
洗濯ネットを使うときは、ネットの網目から猫の爪だけ出すようにして爪切りをするといいでしょう。
爪やすりを使う
どうしても爪切りが苦手な猫には、爪やすりで爪を削る方法もあります。
人間用の爪切りで代用できる?
猫の爪を切るとき、人間用の爪切りで代用できるのでしょうか。
人間用爪切りの特徴
人間用の爪切りと猫用の爪切りは、爪にかかる力や使い方に違いがあり、それぞれ特徴が異なります。
人間用の爪切りは、平らな爪を上下方向から挟んで切るようになっています。
均等な力で切れるよう作られているのが特徴です。
人間用の爪切りで猫の爪を切る方法
人間用の爪切りは猫にも使うことができます。
しかし、猫に使うときはやり方に注意が必要です。
人間用の爪切りでの切り方
人間用の爪切りで猫の爪を切るときは、爪切りの刃を縦にし、爪の左右に刃が当たるような向きで切りましょう。
人の爪は平らな形状をしていますが、猫の爪はアーチ型の形状をしています。
そのため、爪の上下からはさむと爪が割れたり、歪んでしまうことがあります。
子猫の柔らかい爪は、人間用の爪切りでは切りにくいため、猫用の爪切りを使用した方が良いでしょう。
猫用の爪切りの特徴
猫用爪切りには、下記のように様々な種類があります。
ハサミタイプ
ハサミタイプの特徴は、小さなハサミのような形状をしていることです。
ハサミのように持つため、初心者にも扱いやすいでしょう。
爪を切る力が弱いタイプで、子猫の柔らかい爪を切るのに適しています。
ギロチンタイプ
ギロチンタイプは、穴の中に猫の爪を入れて切るものです。
均等に力がかかるため、爪が割れずきれいに仕上がります。
また爪を切るときに音がしないのも特徴です。
ギロチンタイプは穴に入れるため、巻き爪の猫には使いにくかったり、切る位置が見づらいというデメリットがあります。
ニッパータイプ
ニッパータイプは、ニッパーのように挟み込んで爪を切るタイプです。
軽い力でも簡単に爪を切ることができるのが特徴です。
力の強いタイプなので、成猫や老猫の硬い爪を切るのに向いています。
猫の爪切りは病院で頼んでいい?
猫の爪きりが自分でできないとき、動物病院で頼むことはできるのでしょうか。
病院で爪切りを頼んでもいいの?
動物病院では、診察だけでなく爪切りも頼むことができます。
爪切りのみでも受け付けてくれるので、気軽にお願いすることができます。
猫の爪切りの料金
猫の爪切りの料金は、500~1000円程度のようです。
病院によりますが、診察料がかかることがあるので、動物病院に行く前に問い合わせるといいでしょう。
動物病院で爪切りをするメリット
動物病院で爪切りをすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
深爪や出血の不安がない
飼い主さんが気を付けていても、猫が暴れることで深爪や出血をしてしまうかもしれません。
その点、動物病院では専門家が対応するので、安心して爪切りをしてもらえます。
猫の負担が少ない
動物病院では猫の扱いに慣れたスタッフが爪切りするので、猫に余計なストレスがかかりません。
自宅での爪切りが上手くいかないと、猫がストレスを感じたり、出血すればトラウマになったりと猫への負担が大きくなってしまいます。
飼い主の負担も軽減
嫌がる猫の爪切りを行うのは、飼い主さんにとって大変な作業です。
毎回の爪切りに苦労している飼い主さんは、一度お任せしてみるのも良いでしょう。