猫アレルギーは治る?猫アレルギーに効く薬・対策アイテム紹介!
猫アレルギーの症状とは
猫アレルギーを発症する人は意外にも多く、5人に1人とも言われています。
猫の毛や唾液、尿などに含まれている『アレルゲン』が体内に入ることで、免疫反応を起こし、様々な症状が現れます。
具体的に、どのような症状があるのでしょうか。
目や鼻への影響
猫アレルギーの症状として『粘膜系のトラブル』が挙げられます。
花粉症の症状に似ており、目が赤くなったり、かゆくなったり、充血などが多く見られます。
また、『突然鼻がむずむずしてきてクシャミが止まらない』というのも猫アレルギーの症状として考えられています。
呼吸器への影響
喉がイガイガしたり、咳が出るなど、呼吸器への影響も猫アレルギーの特徴の一つとなっています。
時間をおくことで症状が落ち着いてくればいいのですが、ゼーゼーした呼吸が続いてしまうようなときには注意が必要です。
単純に息苦しいだけではなく、喘息に繋がるリスクがあるため、自己判断をせずに医師に相談しましょう。
皮膚への影響
猫を触ったあとに、体が痒くなったり、皮膚が赤く腫れあがることもあります。
蕁麻疹など、症状がひどくなる場合には放置をせず、早めに病院で診察を受けて下さい。
深刻な症状になることも?
アレルギー反応を放置すると、どんどん悪化してしまう人もいます。
- 目のかゆみが悪化することで結膜炎になる
- 呼吸器トラブルが悪化して喘息や呼吸困難になる
- めまいや動悸が起こる
- アナフィラキシーショック症状になる など
今までは大丈夫でも、ある日突然重度のアレルギー体質になることもあるため注意が必要です。
猫アレルギーは克服できる?
「猫が大好きなのに猫アレルギーかもしれない…」「子供のころから猫アレルギーだけど、いつか猫と一緒に暮らしたい」と、アレルギーの克服を願う人は多いものです。
猫アレルギーとは治したり、克服することができるのでしょうか。
完全に治るものではない
残念ですが、現在の医療では猫アレルギーを完全に治すことはできないと言われています。
しかし、完治するとまでは言えませんが、症状を和らげる方法はいくつかあります。
子供の猫アレルギーは望みあり?
子供の頃に猫アレルギーが分かった場合は、完治は難しくても望みはあります。
なぜかと言うと、幼いころに反応していた『アレルゲン』は、年月をかけて体が慣れる可能性が高いからです。
小さいころは、「猫と暮らすなんて絶対に無理!」というほど症状が出ていた人でも、大人になって「ペットとして迎え入れられるようになった」というケースもあります。
悪化を防ぐことはできる
現在の医療で完治することは難しいといっても、症状を抑える努力をすることはできます。
一番効果的なのは薬を飲むこと。
毎年花粉症の薬を飲むのと同じ理論で、体が反応しすぎないようにコントロールする方法は有効的です。
併せて、アレルゲンが発生しにくい環境を維持することで、症状を緩和することができます。
猫アレルギーに効く薬
猫アレルギーが分かったら、薬を摂取して悪化を防ぎましょう。
不快なアレルギー症状を抑えるためには、どのようなものがおすすめなのでしょうか。
市販の薬
アレルギー症状が軽いのであれば、市販の薬を試してみましょう。
抗ヒスタミン配合の目薬
目の不快を抑えるためには、目薬を使いましょう。
普通の目薬ではなく、『抗ヒスタミン』という成分が入っているもの、または『抗アレルギー』と表示されているものを選びましょう。
猫アレルギーには、『クロモグリク酸ナトリウム』『クロルフェニラミンマレイン酸塩』の成分も効果的だと言われています。
パッケージの成分表示をご確認下さい。
抗ヒスタミン配合の飲み薬
クシャミやかゆみなどの症状には、飲み薬を服用しましょう。
目薬と同じく『抗ヒスタミン』と記載あるものが効果的です。
体内でヒスタミンという物質をブロックすることで、体がアレルゲンに対して敏感に反応することを抑えてくれます。
なお、薬によっては『15歳以上服用可能』と年齢制限があります。
お子様への薬を探すときには、パッケージをしっかり読んだり、ドラッグストアなどに常駐している薬剤師さんに確認を取りましょう。
市販の漢方
長期間にわたり薬を飲み続けるのは「副作用が少し心配…」と不安な方は、漢方もおすすめです。
猫アレルギーに効果があるとされているのは、『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』と呼ばれるものです。
インターネットや薬局などで簡単に買えるので、手軽に試すこともできます。
鼻炎症状や目のかゆみに効く薬でありながら、眠くなる成分が入っていないため、日中も安心して使うことができます。
処方薬
「市販薬を試したけれど、どうも効き目が感じられない…」という場合には、病院に相談しましょう。
ご自身の症状に合った方法での治療や、処方薬によって効果が期待できます。
猫アレルギー対処法
薬に頼る意外にも、少しの心がけでアレルギー反応を減らすことはできます。
アレルギー持ちでも猫との生活を楽しみたい方は、ぜひ取り入れてみてください。
小まめな手洗い・うがい
猫と触れたり、猫の居場所を掃除したあとは、積極的な手洗いとうがいをしましょう。
定期的な掃除
猫を迎えたあとは、アレルギーでなくても小まめな掃除が必要ですが、アレルギー反応が出ている場合には、より丁寧な掃除を心掛けましょう。
壁や床掃除
猫は、動き回るだけで毛が落ちるものです。
時間を決めて、朝晩簡単に掃除機をかけるなど、床を綺麗に保ちましょう。
また、壁の素材によっては猫の毛がつきやすいため、定期的に拭くことをおすすめします。
シーツやカーテンの洗濯
布ものは、猫の毛が絡みやすくなっています。
カーテンまで洗うのは手間ですが、『晴れていれば週末に洗う』などルールを決めて、定期的に抜け毛を洗い流すようにしましょう。
猫グッズの洗濯
猫ベッドや猫トイレこそ、アレルギー源の温床です。
掃除しやすい素材を選ぶことはもちろんのこと、トイレも定期的に水洗いをしてリセットしましょう。
換気
部屋の中に毛やフケなどを沈殿させないためにも、一日に何度も換気しましょう。
猫が過ごすリビングや、猫ベッドのある場所などは、特に空気の入れ替えを意識しましょう。
猫のブラッシング
猫毛が全く落ちないようにするということは不可能ですが、グルーミングを徹底することで、ある程度抜け毛を減らすことはできます。
日常的なブラッシング
ブラッシングを毎日1、2回行うことで、猫の毛が落ちることを防げますし、猫が毛を飲み込んでしまう量も減らせます。
また、愛情表現にもなるので、飼い主さんにとっても猫にとってもハッピーなお手入れ方法です。
シャンプー
どうしても抜け毛の多くなる春・秋においては、『シャンプーをする』という方法もあります。
嫌がる猫もいますが、少しずつ慣れていけば、フケの減少に繋がります。
▼猫のお風呂の入れ方についての記事はこちら
猫アレルギー対策アイテム
アレルギー持ちでも、猫との生活をより快適にするアイテムをご紹介します。
スプレーやメガネなど取り入れやすいものから、空気清浄機のような大型家電まで、サポートアイテムはたくさんあります。
花粉対策メガネ
春先に話題になることの多い、花粉症対策のメガネが効果的です。
目の周りがブロックされているタイプを選ぶことで、目やまつげに猫の毛が付着し、痒くなったり赤くなることを軽減できます。
マスク
これも花粉症対策に似ていますが、マスクでガードすることでアレルゲンの吸い込みを抑えられます。
猫のブラッシングや、猫グッズの掃除のときには忘れずにつけるようにしましょう。
鼻用スプレー
鼻の中を洗うためのスプレーは、ドラッグストアで手軽に買えます。
慣れるまではすこし不快感がありますが、猫に触れたあとなどはしっかりと洗うことで、くしゃみや鼻のかゆみも軽減できます。
アレルゲンを減らすフード
猫アレルギー持ちの飼い主さんをサポートすべく、アレルゲンを減らすフードの開発も着々と進んでいます。
2021年に発売されたばかりの『ピュリナ プロプラン リブクリア』は、数週間に渡って猫に与えることで、唾液の中のアレルギー原因物質を中和する効果があると発表されています。
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(写真のネコちゃん・・・maki_minouchouchouさんのミヌーちゃんとピュリナ プロプラン リブクリア)
空気清浄機
空気清浄機を取り入れることで、空気中に舞っている猫の毛やフケを減らすことができます。
選ぶときは『アレルギー対策』と書かれたものを選ぶことがおすすめですが、特に高性能な『HEPAフィルター』を使ったものがより効果的です。
HEPAフィルターとは・・・空気中にあるゴミ、塵埃など、粒径が0.3μmの粒子に対して、99.97%以上取り除くことができる高性能なエアフィルタの一種。