猫の餌の量はどれくらい?餌の量や回数、選び方について紹介!
猫は餌を何グラム食べるの?
猫を飼うと、キャットフードの種類も多いため、どれをどのくらい与えるべきなのかわからない方もいるでしょう。
ここでは、ご飯の与え方や種類の違いについて紹介していきます。
まずは、年齢や体重によって異なる猫のご飯の量についてみていきましょう。
子猫の食べる量
生後1年未満の子猫は、育ち盛りでエネルギー消費が多いため、高いカロリーのご飯を与えなければなりません。
具体的には、体重1キロあたりおよそ160~240キロカロリーが必要になります。
ドライフードであれば約35グラム、ウェットフードであれば約105グラムほどです。
与えるフードによって違いがあるので、必ずパッケージを確認して与えてください。
▼子猫のご飯の与え方についての記事はこちら
成猫の食べる量
一方健康な成猫の場合、体重1キロあたりおよそ50~80キロカロリーが必要です。
ドライフードであれば約20グラム、ウェットフードであれば約85グラムになります。
成猫が肥満体型ならば、目標体重に合わせて量を調整しましょう。
計量カップで測る
餌を測る際は、計量カップを使用しましょう。
キャットフード専用の計量カップが販売されているため、それを使用すれば手軽に測れます。
もしも専用のものがない場合でも、100均などで売られている通常の計量カップでも十分活用できます。
通常の計量カップを使用する場合は、人の食事には使わないようにしっかりと区別しておきましょう。
測り方
測り方としてはクッキングスケールで重さを見つつ、量を調整していきます。
毎回測るのは手間が増えるため、ペンやシールで印をつけておくと便利です。
もし愛猫の体型が気になってきたら、印を見ながら量を調節しましょう。
餌をあげる回数
猫の食事回数はなるべく多くしましょう。
特に子猫は胃が小さいため、食べ物を消化するのに時間がかかります。
一気に大量の餌を与えてしまうと、胃に負担がかかってしまうため気を付けなければなりません。
食事回数の目安
猫の食事回数は、一日に食べる量を下記のように分けて与えると良いでしょう。
子猫の場合 | 4回以上 |
成猫の場合 | 2回以上 |
食事が一日一回など間が空いてしまうと、空腹時間が長くなり胃酸が出やすくなります。
胃酸が多くなると逆流し、吐いてしまう原因にもなるため注意しましょう。
猫は一度に多く食べない
元々猫は、一度に多く食べる動物ではありません。
成長するにつれて胃も大きくなるため、一度に食べる量も増えますが、だからといって大量に与えないようにしましょう。
餌の量が多いことに慣れると胃がどんどん膨らんでしまい、適量では足りなくなってしまうのです。
肥満に繋がる恐れがあるため注意が必要です。
置き餌について
飼い主さんの都合でこまめに餌を与えられないこともあります。
そのようなときに、よく見られるのが『置き餌』です。
餌を置いておくことで猫が勝手に食べてくれるため、飼い主さんにとっては負担のかからない与え方です。
しかし、置き餌には様々なデメリットがあります。
鮮度が落ちてしまう
置き餌を放置しておくと、餌はどんどん酸化していきます。
ドライフードは早ければ1時間程度で風味が消え、ウェットフードは干からびてしまいます。
夏場は特に傷みやすくなるため、衛生面で十分に気を付けなければなりません。
食べた量が把握できない
置き餌をすると、猫がいつどれくらいの量の餌を食べたのか把握することが難しくなります。
特に多頭飼いをしている場合、それぞれに合った量を与えることができなくなります。
猫が食べた量を把握できないと、肥満になり健康状態に問題が出てしまいます。
▼置き餌のリスクや止め方についての記事はこちら
猫の年齢に応じた食事
キャットフードには、年齢表示されたものが販売されています。
ここでは年齢に応じてキャットフードを変える理由について解説していきます。
年齢によって変える理由
年齢に応じてキャットフードを変えた方が良い理由は、カロリーや栄養の摂取量が異なってくるためです。
カロリーの高いフードが必要な子猫が、成猫やシニア向けの低カロリーフードを食べると栄養不足になります。
一方、低カロリーで十分なシニア猫が高カロリーのフードを食べると、栄養過多になり腎臓や胃に負担がかかってしまうのです。
このように、年齢に見合わないフードは身体に負担がかかることもあるため、年齢に合った食事を与えなければならないのです。
年齢によるフードの違い
年齢表示されたキャットフードには、それぞれ違いがあります。
子猫のフード
子猫はドライフードよりも、消化しやすいウェットフードや子猫用のミルクが中心となります。
成長のためにはタンパク質やビタミンをしっかりと補給しなければなりません。
また、妊娠中や授乳中の成猫も栄養が必要になるため、子猫用のフードを与えることもあります。
成猫のフード
1歳から7歳は、栄養バランスを考えたキャットフードになります。
必要以上の栄養素を補給すると肥満になるため、カロリーを抑えたフード選びが大切です。
シニア猫のフード
シニア猫は運動することが減るため、摂取カロリーも必然的に少なくなります。
運動不足によって腎臓や下部尿路の病気にかかるリスクが高まるため、ビタミン類が多く含まれたフードを選びましょう。
シニア猫は痩せやすいため、ほどよく肉がついている体型が理想的です。
ウェットフードの特徴
ウェットフードは、栄養とともに水分も摂取できることが特徴的です。
猫はあまり水を飲まない
猫は元々水を多く飲みません。
特に冬場は寒さによって動くことも少なくなるため、水を全く飲まないことも少なくないのです。
水を飲まないと
水を飲まないと、泌尿器系や腎臓系の病気のリスクが非常に高まります。
しかし無理に水を飲ませようとするとストレスになり、かえって飲まなくなります。
シリンジで飲ませる場合も誤嚥の危険性もあるため、猫に水を与えるのはそう簡単ではありません。
ウェットフードは、こうした水分不足を解消する意味でもとても画期的なフードなのです。
▼猫の水分補給についての記事はこちら
ウェットフードのデメリット
ウェットフードのみ与えているのはデメリットもあります。
デメリット1 長く保存ができない
まずデメリットとして挙げられるのが、長く保存ができないことです。
水分量が多い分、傷みやすいのも特徴です。
猫が残したとき、保存しておくのは長くても半日から1日が限界であり、無駄になってしまうことも少なくありません。
デメリット2 歯周病になりやすい
ドライフードと違い、柔らかく歯に付着し、歯石ができやすい点にも注意が必要です。
ドライフードに混ぜる
ウェットフードのみでは様々なデメリットがあるため、ドライフードを混ぜて併用するのがおすすめです。
ただしウェットフードに慣れていると、ドライフードの部分を残してしまうことがあります。
根気よく毎日混ぜると自然と食べるようになるため、安心して与えてください。
猫が食べるご飯が少ない場合
愛猫がご飯を食べないと心配になりますよね。
猫がご飯を少ししか食べない場合、あらゆる原因が考えられます。
ストレスが原因となっている
まず考えられるのはストレスです。
猫のストレスの原因となることは様々あります。
落ち着かない環境
猫はとても繊細な動物のため、ちょっとした環境の変化にも敏感です。
例えば、引っ越しで周りの景色が変わってしまうと落ち着かなくなってしまいます。
また、大きな物音や人の怒鳴り声などの音にも過剰に反応します。
新しい環境の場合は、慣れてくれるまで少し様子を見てあげましょう。
大きな音の原因が取り除けるのであれば取り除いてあげてください。
新しい猫
先住猫が寂しい思いをしないように、新しい猫を飼い始めることもあるでしょう。
新しい猫を飼い始めた場合も注意が必要です。
警戒心が高い猫は、そう簡単に仲良くなれるとは限りません。
一度ライバルだと感じてしまうと、姿を見ただけでストレスになるのです。
無理に近づかせるようなことはせず、まずはニオイだけ、慣れてきたらケージ越しなど、少しずつ慣れていけるよう工夫してあげてください。
先住猫が食べてくれないときは、落ち着ける別の部屋を用意してあげましょう。
▼先住猫と新入り猫の会わせ方についての記事はこちら!
高齢になり食が細くなった
少ししか食べない理由には、高齢になったということも挙げられます。
猫は年齢を重ねるごとに、だんだん食が細くなっていきます。
高齢によって動きが鈍くなるとカロリーも必要なくなるため、最低限の食事を摂っていればそこまで心配はいりません。
しかし、飲まず食わずであれば脱水症状に陥るため、ほっとくと命にも関わります。
高齢猫に食べさせるには
高齢猫は噛む力も弱くなり、固形物が食べにくくなります。
下記のような食べやすいフードに切り替えてあげると良いでしょう。
- 高齢猫用のキャットフード
- ウェットフード
- いつものドライフードをふやかしたもの
このようなフードは食べやすいだけでなく、香りが立つので食欲増進にも期待できます。
▼高齢猫の特徴についての記事はこちら
水は飲む場合
ストレスや高齢によって食欲減退しても、水は飲むのであれば脱水症状の心配はなくなります。
ただし、水だけでは栄養補給はできないため、猫用ミルクやウェットフードを与えましょう。
胃に負担がかからないように、温めてあげるのがコツです。