猫は首輪にストレスを感じる!?首輪のメリットやオススメ首輪を紹介
猫に首輪はかわいそう?
猫を飼い始めるとき、首輪を用意する飼い主さんも多いかと思います。
しかし、「首輪は猫にとってストレスになるのでは?」という疑問も湧いてきますよね。
この記事では、それらの疑問について解説していきたいと思います。
首輪を嫌がる理由
首輪を嫌がって自分で外す猫もいますが、嫌がる理由にはどんなことが考えられるのでしょうか?
毛づくろいができない
毛づくろいは、臭いや汚れを取ったり、体温調節をしたりと生きていく上で欠かせない行為です。
また、自分の体の臭いを消す『消臭効果』としての役割も。
それが、首輪によって思うように毛づくろいが出来なくなると、大きなストレスになってしまうでしょう。
摩擦が起こる
首輪をしているとどうしても摩擦が起こります。
重さがある首輪ほど摩擦が強くなるため、そこだけ抜け毛がひどくなったり、皮膚炎になる可能性も出てきます。
▼猫がはげる原因についての記事はこちら
▼猫の皮膚病についての記事はこちら
引っかかる
狭い場所を通り抜けようとしたとき、首輪が引っかかることがあります。
自由に動きまわりたい猫にとって、行動が制限されることはストレスにつながる原因になり得ます。
素材が好みではない
ファッションとしてはかわいいのですが、飾りが沢山ついていたり、毛が絡まりやすい素材もあります。
このようなつけ心地の悪さも、嫌がる原因ひとつとして考えられます。
エリザベスカラーがトラウマに
手術や怪我のあとに、傷口を舐めないように保護する『エリザベスカラー』をつけた経験はありませんか?
そんなエリザベスカラーに、苦手意識が根強く残っている猫もいます。
首輪によって、エリザベスカラーの嫌な思い出がよみがえり、 反射的に嫌がることもあるようです。
▼エリザベスカラーを嫌がるときの対処法についての記事はこちら
首輪着用は義務?
猫に首輪をつけることは特に義務ではありません。
ですが、猫に首輪をつけることを推奨している地域もあるように、飼い主さんにとっても猫にとっても大きなメリットがあります。
猫に首輪をつけるメリット
猫に首輪をつけるメリットをみていきましょう。
野良猫と間違えられない
万が一、迷子になったり脱走したりしても、首輪をつけていれば飼い猫だということは明確です。
また、お散歩好きの猫だとしても、保健所などに保護される可能性が低くなります。
迷子札としての役割
猫の行方がわからなくなってしまったとき、マイクロチップを入れていない猫にとって、迷子札は重要な情報源となります。
マイクロチップを入れていたとしても、読み取り用のリーダーがある動物病院や動物保護センターでなければ調べることはできません。
これらの理由から、首輪に飼い主さんの情報が明記されている迷子札をつけていれば、愛猫を見つけ出せる可能性が格段に高くなります。
▼マイクロチップの入れ方についての記事はこちら
災害時の迷子対策
いつ起こるかわからない災害時においても、首輪は重要な役割を果たします。
避難所待機やはぐれてしまったときに、再会できる可能性を高めるためにも愛猫に首輪をつけることはおすすめです。
多頭飼いの場合の区別に
猫一匹ではなく多頭飼いの場合、一目で見分けがつきます。
体格や毛色が似た猫を飼っている飼い主さんには分かりやすく、都合が良いアイテムです。
鈴付首輪はストレス?
首輪についている鈴の音が、猫にとってストレスにならないかは飼い主さんも気になるポイントですよね。
猫の首輪に鈴をつけると、どのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。
鈴をつけるメリット
猫に鈴付ききの首輪をさせるメリットをご紹介します。
家の中でも見つけやすい
家の中なのに愛猫の姿が見当たらなくて探した経験はありませんか?
猫は隠れたり、死角になるような場所に閉じこもって過ごすことを好みます。
しかし、首輪に鈴をつけていれば、居場所がすぐに分かるというメリットがあります。
▼猫が狭いところへ入る理由についての記事はこちら
家の中の事故防止
家の中でも、猫にとって危険に遭遇することがあります。
- 狭いところから出られなくなる
- 猫が隠れているのに気づかず閉じ込めてしまう
- 子猫に気付かず誤って踏んでしまう など
首輪は、猫を危険から守る『お守り』のような代わりともいえるでしょう。
鈴をつけるデメリット
猫に鈴付きの首輪をさせるリットをご紹介します。
音が気になる
猫は人間の3倍以上の聴力を持っており、特に高い音が聞こえやすくなっています。
自分が動くたびに耳の近くで鈴が鳴っていては、猫にとってストレスに感じてしまうかもしれません。
自分の居場所を知られてしまう
猫は自分の居場所を知られるのが苦手です。
本来野生の猫などは、足音を立てずに獲物に近寄って狩りをしていました。
室内飼いの場合、狩りをするような機会もなくなってはいますが、 自分の存在を知られてしまう鈴を好まない可能性があります。
重さを感じる
鈴には様々な大きさがあります。
重さがある鈴は、首が凝ったり摩擦が大きくなるなど、猫にとって負担になってしまいます。
首輪でパニック?
首輪が苦手な猫に初めて首輪をつけるとき、パニックになって事故に発展してしまうケースがあります。
その原因や注意点について解説します。
パニックになる原因
猫は体に触れたり、付着したりするものに対して非常に敏感に反応します。
そのため、首輪という異物を初めてつけた場合、恐怖心でいっぱいになりパニックになってしまうのです。
首輪をつけるときのポイント
安全に首輪をつけるには、どんな点に注意したらいいのでしょうか。
適正なサイズの首輪を使用する
慣れない首輪でパニックになってしまったとき、首輪がゆるいとさるぐつわ状態になってしまう可能性があります。
このように、暴れた拍子に首輪が口に引っかかる事故に繋がってしまうのです。
『愛猫に合ったサイズ選びをする』という基本はしっかり押さえるようにしましょう。
短い時間から慣れさせる
いきなり長時間つけるのは猫にとっても負担です。
最初は30分〜数時間程度つけて、外してあげましょう。
繰り返し行うことで徐々に慣れてくるようになります。
首輪以外のものに気をそらす
首輪以外に意識を向かせてあげることも効果的です。
大好きなおやつをあげたり、新しいおもちゃを出してあげたり、首輪の存在を忘れさせる方法をとってみて下さい。
首輪は子猫のうちから
首輪はできれば子猫のうちから慣れさせましょう。
慣れるのには一般的に2、3日程度、長いと数週間を要する猫もいます。
嫌がるようなら無理はせず、すぐに外してあげるなど、焦らずに少しずつ慣れさせるのがポイントです。
ストレスフリーな猫首輪
安全面から考えると、猫に首輪はつけた方が望ましいですが、できるだけ猫に優しい首輪を選んであげることが大切です。
猫にとってストレスフリーな首輪の選び方や種類などをご紹介します。
猫が嫌がらない首輪の選び方
猫がストレスを感じにくい首輪は、どのように選んだら良いのでしょうか。
首輪のサイズ
前述したように、負担が少ない首輪選びの重要なポイントは『サイズ感』です。
人の指が1~2本、長毛種の猫なら2~3本程度入るものを選びましょう。
子猫は成長が早いので、こまめにサイズチェックをしてあげて下さい。
サイズ調整ができる首輪もありますので、成長に合わせて使うと良いでしょう。
素材
首輪の素材を選ぶときには、下記のことを意識するようにしましょう。
- バックル部分の樹脂が丈夫で頑丈なもの
- 洗濯可能な素材
- 軽くて柔らかい素材
- 縫製がしっかりしているもの
- アレルギー素材ではないもの など
首輪本体部分が硬いものだと首を動かしにくく、摩擦で毛が抜けますので避けた方が良いでしょう。
また、素材によってはアレルギー反応を起こしてしまうものも。
かゆみなどの症状が表れているときは、オーガニックや柔らかい布など首への負担が少ないものを検討しましょう。
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(写真のネコちゃん・・・heat___gramさんのヒートくん)
太さ
あまりに太いと動きの邪魔になってしまいます。
1センチ程度のものであれば、ストレスを感じにくいと考えられます。
特に長毛種の猫は毛が絡みやすいため、なるべく細めのタイプを選ぶようにしましょう。
セイフティ機能
『セイフティ機能』がついている首輪もおすすめです。
セイフティ機能とは、さるぐつわのような危険な状態になったときにバックルが外れる機能をいいます。
一定の力が加わるとバックルが外れるため、欠かすことができない安全機能です。